この記事では『新型スバルBRZ』を納車後に感じたコトを、10台以上のクルマを乗り継いできたボクが、以下の観点でわかりやすく解説します。
- 一般道を運転して気づいたこと
- 高速道路を運転して気づいたこと
この記事は、
- 『BRZに興味があるんだけど、クルマのことはよくわからない』
- 『なんかカッコいいクルマだよね!欲しいけど、スポーツカーは初めてだしなぁ』
というスポーツカー初心者の人にもBRZの魅力が伝わるよう、できる限り簡単にまとめています。
それでは、早速解説していきます。

BRZを購入してドライブしていると、
心の底から『買ってよかったな』と思います。
そう感じる理由を紐解いていきます。
BRZは運転そのものが楽しいエブリデイスポーツカー

2021年12月9日にBRZが納車された後、一般道と高速道路を150kmずつ走行しました。
結論から言うと、走行距離としてはまだ短いですが、『運転そのものが楽しい』ということです。
これは『カーブを曲がる時のスムーズさ』や、『適度なダイレクトさを持ったセッティングのおかげ』かなと思います。これなら毎日乗ってもいいと思える楽しさです。
もちろん、スポーツカーに1度も乗ったことのない人がBRZに乗れば、『ゴツゴツして疲れる』『キビキビしすぎ?』といった感想になると思います。
ですが、BRZはスポーツカーとして見ると、決してハードなセッティングじゃないんです。
BRZは『誰彼構わず万人向け』と言うわけではないですが、スポーツカーに興味を持ったあなたにとっては、『最高の選択肢』になりますよ。

ポルシェ911やAMG GTを所有したボクも、
BRZのバランスの良さには感激しました。
だからこそ、BRZを購入したんです。
ボクのBRZの仕様は?【ほぼノーマルのまま】

ボクのBRZの仕様は以下の通りです。
ドライブフィールが変化するオプションパーツは装着しておらず、走行性能はノーマルの状態なので、試乗車とクルマの乗り味は変わりません。
仕様 | |
---|---|
エンジン | 2.4L 自然吸気 水平対向 4気筒 |
トランスミッション | 6速マニュアル |
現在の走行距離 | 約300km |
装着オプション (エクステリア) | 自動格納ドアミラー |
装着オプション (インテリア) | 純正OP 9インチ ナビ 純正OP バックカメラ 純正OP ETC 2.0 車載器 純正OP フロア・トランクマット ドライブレコーダー レーダー探知機 ウィンドウフィルム |
装着オプション (スポーツパーツ) | なし |
オプションではありませんが、納車時にG’ZOXというガラスコーティングを施工してあります。

ガラスコーティングは汚れが落ちやすくなるので費用対効果抜群です。
BRZで一般道を走行して感じたこと
実際に納車してから、BRZで一般道を走行して感じたコトを3つ紹介します。
- 普段使い向きなスポーツカー
- 扱いやすいエンジン
- 予想以上に周辺視界が良い
①:普段使い向きなスポーツカー

試乗時にも感じましたが、『やっぱりBRZは普段使い向きなスポーツカーだ』と感じます。
なぜなら、サスペンションのセッティングが秀逸だからですね。
特に秀逸さを感じるのはカーブを曲がる時で、ハンドルを切った方向に向けて『グイーッ』と食い込んでいく感覚があります。
曲がるだけで『思い通りに走れるのって楽しい!』という気持ちよさが感じられるのは、スポーツカーとしては嬉しいポイントです。
もちろんスポーツカーなので、サスペンションの硬さも少しありますが、市街地の少し荒れた路面でも苦にならない硬さです。
このカーブで食い込んでいく楽しさと、適度な硬さのサスペンションのおかげで、BRZが普段使い向きなスポーツカーとして優秀なんです。

時にハードなセッティングのスポーツカーもありますが、
往々にして長時間乗れなかったりします。
せっかく買ったクルマなのに、楽しくないですよね。
ちなみに、この感想は試乗時にも感じています。秀逸なクルマだなと感じます。
②:扱いやすいエンジン
BRZを市街地で運転していると、『扱いやすいエンジンだな』と感じます。
これは、一般道などで多用する領域の反応を、意図的に少しゆるく制御しているからです。
もちろんスポーツ走行する時には支障がないよう、エンジンを全力で使った時はシャープな制御になっています。
この配慮された制御のおかげで、市街地を普通に走っている時には気難しい感じもなく、スポーツ走行を楽しみたい時は全力で楽しむことができます。

スポーツカーといえども、いつもピリピリしていたら疲れてしまいます。
その時の気持ちに合わせて楽しめるのが嬉しいポイントですね。
BRZのエンジンは自然吸気エンジンと呼ばれ、今後減少していく一方のエンジンです。
この話は以下の記事で解説しています。
③:予想以上に周辺視界が良い

市街地を走っていて気づいたのは、『予想以上に周辺視界がいい』ということです。
これは、BRZは前後のピラーがスポーツカーにしては細く、死角が大きくなりがちな左後ろ・右後ろも見やすくなっているからです。
それでも多少発生する後方の死角は、ドアミラーに埋め込まれているブラインドスポットアシストで確認できるので、運転に自信がない人でも安心して乗ることができますね。
またクルマの幅も、フロントのフェンダーが盛り上がっているので把握しやすいのもポイントです。
スポーツカーにしては至れり尽くせりの配慮がされているなと感じます。

スポーツカーは運転時の姿勢も低く、周辺視界が悪くなりがちです。
ですが、BRZは周囲が見やすいように配慮されていて、安心感が違います。
BRZで高速道路を走って感じたこと
次はBRZで高速道路を走ってみて、感じたコトを3つ紹介します。
あまり走る頻度はない高速道路ですが、月に1回『大黒ふ頭PA』にいくのが趣味なので、一気に往復150kmは走ります。
- 普通に走ると『疲れ知らず』
- ステアリングフィールの良さは随一
- 安心感のある走り
①:普通に走ると『疲れ知らず』

BRZで高速道路で運転していると、『意外に疲れ知らずだな』と感じます。
これは、100km/h巡航くらいの負荷なら、ドライバーに無用な刺激が加わらないからです。
巡航している時のエンジンは大人しく、マフラーの音も強く主張してくることはありません。
家族やパートナーと乗るときに、BRZなら適度に楽しくも、気軽に乗れるのが嬉しいポイントですね。

『快適』とは少し異なりますが、
スポーツカーとして考えると『疲れないクルマだな』と感じます。
②:ステアリングフィールの良さは随一
BRZのもう1つの利点は、『ステアリングフィールが良いこと』です。
なぜなら、適度などっしり感と反力が絶妙な領域で調整されており、まっすぐ走る時も曲がる時も、どちらもコントロールがしやすいから。
ステアリングフィールは、そのクルマの性質に合わせて調整されますが、BRZの調整はスポーツカーらしさそのもの。
それでも、『超スポーツカー!』というより『スポーティな味付けが強い』というレベルなので、多少のゆるさはある感覚です。
どんな人でもフッと笑みが溢れるような、絶妙な調整をしてきたなと感じます。

BRZのステアリングフィールの良さは随一。
女性でも運転しやすいくらいだと思います。
③:安心感のある走り
BRZは、クルマとして『安心感のある走り』がちゃんと守られていると感じます。
『ちゃんと曲がってちゃんと止まる、タイヤが地面にちゃんとくっついてる。』
クルマの基本が磨かれている、スポーツカーだからこその安心感もあります。
ですが、やはり丁寧にクルマを作らないとこの安心感は出せません。
BRZは大切な人を安心して乗せることのできる、優秀なスポーツカーです。

『スバルとトヨタがしっかりと話し合い、素敵なクルマを作ってくれたんだな』と思います。
スポーツカーはしばらく氷河期なので、嬉しいことです。
まとめ:スバルBRZはたくさんの人にスポーツカーの楽しさを届けるためのクルマだ
- 運転そのものが楽しい、エブリデイスポーツカー!
- 運転の楽しさと適度なスポーツカーらしさの両立が素晴らしい。BRZは毎日の運転が楽しい、パートナーのようなスポーツカー。
- どんな人にも使いやすい。スポーツカーの裾野を広げる存在だ。
- 乗りやすさと使いやすさのレベルが高い。BRZは、スポーツカーに乗ったことない人でも、クルマの楽しさがわかるそんな存在だ。

本記事では新型スバルBRZ (ZD8・6MT・Sグレード)をレビューしました。
納車後300km走っただけなので、まだまだクルマも本来の性能を出しきれておらず、ファーストインプレッションに近い段階でのレビューとなりました。
ですがこの時点でもわかるのは、『BRZはたくさんの人にとっての、最大公約数的なスポーツカーである』ということです。
カリカリに尖ったスポーツカーを作ろうと思えば、様々なレースに出場しているトヨタとスバルなら、作れたはずです。
でもそうしなかったのは、『たくさんの人にスポーツカーの楽しさを届けたかったから』だと感じます。
スポーツカーだけでなく、ガソリン車が生き残るのが難しくなってきた今、貴重なガソリンスポーツカーとして発売されたBRZ。
できることならあと10年、たくさんの人にクルマの楽しさを教えてくれる存在であり続けてくれることを願います。

BRZはたくさんの人にクルマの楽しさを教えてくれる、貴重な存在です。
『スポーツカーはちょっと』となるのは勿体無い。
できれば興味本位でも、試乗などで試してもらえれば嬉しいです。