こんにちは、けいたろー通信のカクタケイ(@kakutakei)です。
自宅で仕事をしているとたまに必要になるのがWebカメラ。ただの電話でもいいんですが、手元の資料を共有できるので地味に便利なんですよね。
ただ、Webカメラといえば「いかにも」なデザインなのが気になるところ。カメラに見られている感もあるので、個人的にはちょっと苦手です。

ずっとディスプレイの上にあり続けるので、なんか監視されているような気もして気になるんですよね……。
そこで、Webカメラらしくないデザインのロジクール BRIO 300を導入しました。

ロジクール BRIO 300はWebカメラらしくないデザインが魅力の製品。
ただしデザインだけではなく性能面でも優秀で、1080pの高画質で映せたり、ノイズキャンセリングつきのマイクでクリアな声を相手に届けられる、隙のなさが特徴なんです。
物理式のプライバシーシャッターも搭載しているので、カメラに見られているような感じもほとんどなし。心理的不安もないので、安心して活用することができました。

取引先とのWeb会議でさっそく使ってみましたが、「映像以上に音声のクリアさが今まで以上だった」と評価が良かったです。
というわけで今回はロジクール BRIO 300の特徴や魅力、使ってみて感じたことについて紹介していきます。

ロジクール BRIO 300のスペックと比較

ロジクール BRIO 300を検討している時に気になるのが、そのスペックと競合製品との比較。さっそく確認していきます。
ロジクール BRIO 300 フルHDウェブカメラ | |
---|---|
サイズ 高さ × 幅 × 奥行き(mm) | 65.63 × 53.1 × 45 マウントクリップを含む |
重量 | 74.6g マウントクリップとケーブルを含む |
ケーブル | USB-C / 1.5m |
カメラの解像度 | 2MP 1080p / 30fps(1,920 × 1,080ピクセル) 720p / 30fps(1,280 × 720ピクセル) |
視野角(FOV) | 70° |
ハードウェアズーム | 1倍デジタルズーム |
フォーカスタイプ | 固定フォーカス |
内蔵マイク | モノラルマイク 集音範囲:最大1.22m |
対応OS | Windows macOS ChromeOS |
認定ソフト | Microsoft Teams Zoom Google Meet |
カラーリング | グラファイト:C700GR オフホワイト:C700OW ローズ:C700RO |
その他の特徴 | プライバシーシャッター 耐反射コーティング 自動光補正 Logi Tuneでの画質調整 |
BRIO 300はデザインが特徴の製品。円錐型の形状やグラファイト・オフホワイト・ピンクの3色のカラーリングが用意されているのがWebカメラとしてはかなり貴重です。
とはいえデザインだけの製品ではなく、性能面でも必要十分を兼ね備えており、1080p/30fps(フルHD)の高画質での撮影や、ノイズキャンセリング付きのマイクでの集音も可能。
また、使わない時の不安を軽減する物理式のプライバシーシャッターも搭載しています。

優秀なカメラとマイクがひとまとめになっているため、BRIO 300を使うだけでWeb会議での映像・音声の品質を格段にアップできるようになっています。

接続できるのはWindows、macOS、ChromeOSなどの主要なOSのみ。試しにiPad Airに接続してみましたが、残念ながら動作はしませんでした。
最新のWebカメラということもあり、Microsoft TeamsやZoom、Google Meetの3種類のWeb会議ソフトの認定を取得済み。これらのツールを使っている人なら動作の心配は必要はありません。

ただし、Windows Helloの顔認証には非対応。IRカメラ(赤外線カメラ)が搭載されていないと使えないため、これは致し方ないところです。
ロジクール BRIO 300・BRIO 500・C920nを比較
ロジクール BRIO 300と一緒に比較されている機種のスペックと比べてみました。
BRIO 300とよく比較されているのは、同社のWebカメラのBRIO 500とC920nの2機種。
価格だけで見れば、BRIO 300を中間として、BRIO 500がより上位に、C920nが下位に位置しています。
ロジクール BRIO 300 | ロジクール BRIO 500 | ロジクール C920n | |
---|---|---|---|
ケーブル | USB-C / 1.5m | USB-C / 1.5m | USB-A / 1.5m |
カメラの解像度 | 2MP 1080p/30fps 720p/30fps | 4MP 1080p/30fps 720p/60fps | 3MP 1080p/30fps 720p/30fps |
視野角(FOV) | 70° | 90° / 78° / 65° | 78° |
ハードウェアズーム | 1倍デジタルズーム | 4倍デジタルズーム | なし |
フォーカスタイプ | 固定フォーカス | オートフォーカス | オートフォーカス |
内蔵マイク | モノラルマイク 集音範囲:最大1.22m | ステレオマイク 集音範囲:最大1.22m | ステレオマイク 集音距離:最大1m |
カラーリング | グラファイト:C700GR オフホワイト:C700OW ローズ:C700RO | グラファイト : C940GR オフホワイト : C940OW ローズ : C940RO | ブラック:C920n |
その他の特徴 | プライバシーシャッター 自動光補正 Logi Tuneでの画質調整 | プライバシーシャッター 自動フレーミング機能 手元を見せるShowモード より進化した自動光補正 Logi Tuneでの画質調整 | 自動光補正 Logi Tuneでの画質調整 |
参考価格 (メーカーサイトより) | 10,890円 | 19,580円 | 7,480円 |
発売年月日 | 2023年2月2日 | 2022年10月27日 | 2019年4月25日 |
公式ページへのリンク | ● | ● | ● |

これらの中でBRIO 300の立ち位置は「オシャレなデザインが特徴的なWebカメラ」というところ。
より安価なC920nに性能では劣る点もありますが、必要十分なスペックはしっかり担保。1080pへの対応やモノラルマイクながらもノイズキャンセリングに対応しており、クリアな映像・音声を相手に届けられるようになっています。
デザインでは3色のカラーバリエーションや円錐型のデザイン、一体式のプライバシーシャッターを採用しているのがポイント。ぱっと見ではWebカメラには全く見えないデザインなので、デスク環境にこだわっている人には最適です。

Webカメラはディスプレイの上などに置きっぱなしになるので、「らしくない」デザインのおかげで主張が少ないのはとても魅力的です。

ロジクール C920nは2019年に発売された旧機種ですが、オートフォーカスやステレオマイクを採用しており、Webカメラとしての性能は今でも使えるレベルの製品。この点はBRIO 300より優秀です。
ですがデザイン面では古さが垣間みえていて、「いかにも」なデザインをしているのがネック。存在感があり、プライバシーシャッターはなくカメラが常に見えているのも少し気になります。

スペックだけ見ればかなりのコスパ。売れ続けているのにも納得です。


また、すべての面でBRIO 300やC920nより優秀なのが上位機種のロジクール BRIO 500。
視野角の広さを利用した自動フレーミング機能(人が左右にズレても追尾してくれる機能)や、カメラを傾けて手元を撮影できるShowモードに対応。もちろんオートフォーカスにも対応しています。
とはいえ価格が2万円近くなので、Webカメラと考えると少し気が引けるんですよね。

ただし価格もハイスペック。Webカメラに2万円……。優秀だとはおもうんですが、ちょっと高価ですね。

ロジクール BRIO 300の外観

それでは続いて、ロジクール BRIO 300を開封していきます。今回導入したのはオフホワイトです。

内容物はWebカメラ本体とリーフレットのみ。

本体を確認していきます。本体カラーはグラファイト・オフホワイト・ローズの3種類で用意されていますが、どのカラーもよくみるとマーブル模様になっているんです。
これは3種とも再生プラスチックを使っているのが理由で、オフホワイトとローズの場合は48%が再生プラ。環境にも配慮しているんですね。ちなみにグラファイトは62%が再生プラで作られています。


Webカメラには珍しいホワイトカラーですが、クリップやケーブルまでしっかりと白で統一されていました。デザインの完成度とこだわりはかなり高めですね。
BRIO 300は円錐状の形なので、斜め前からみると薄く小さく見えるようになっていました。

パソコンとの接続はUSB-Cで行います。ケーブル長は1.5mもあり、配置の自由度は高めです。

LG 32UQ750-Wの上に設置してみました。「ディスプレイの上に丸い物体が乗っかったな……」と率直に思うところも。
ただ、設置したまま1週間ほど作業してみましたが、シンプルな形なので思っていたより気にならずに作業できています。


正面中央の膨らみ部分がプライバシーシャッターになっており、左右に回転させるとカメラが現れます。
閉じた状態のデザインがとても自然なので、ぱっと見ではプライバシーシャッターに気付きづらいほどです。


Webカメラの前後傾斜角は結構大きめ。-5°〜45°くらいまで傾くので、どんなところに配置しても人が映せないなんてことはなさそうです。

固定用のマウントクリップは裏に大きめの滑り止めがレイアウト。


マウントクリップの自由度はかなり高く、外部ディスプレイやノートパソコンのディスプレイ部分など、さまざまな厚みの場所に設置できるようになっていました。

ダメ元でチャレンジしてみたところ、普段使っているBenQ ScreenBar Haloというモニターライトの上にも安定して設置できました。めちゃくちゃ優秀ですね。

ロジクール BRIO 300のメリット・いいところ
つづいて、ロジクール BRIO 300を使ってみて感じたメリット・いいところについて紹介します。
カメラは視野角が自然で使いやすい

ロジクール BRIO 300のカメラはWeb会議で使いやすい仕様。視野角(FOV)が70°と自然な広さで背景の写り込み量が少ないため、テレワーク時の自宅環境に左右されづらくなっています。
人も大きく映されるので表情がハッキリと確認しやすく、見ているひとも気持ちよく円滑に会議が進められるようになるのもポイントです。
また、オートフォーカス機能がないので極端に近すぎたり遠すぎたりするとピントが合いにくい場面もありますが、一般的なノートパソコンとの距離や外部ディスプレイとの距離なら問題なくピントは合っていました。

片付け忘れてたなんて時でも最小限のエリアを片付けるだけで済むので助かります。
繋ぐだけで自動的にベストな画質に
ロジクール BRIO 300は、ただ繋ぐだけでベストな画質になるように設定されているので、複雑なセットアップは特に必要なし。
デフォルトで自動光補正「RightLight 2」がONになっているので、部屋が暗くても映像は明るくキレイに補正。シーリングライトなどの室内光だけでもくっきり見えるように調整してくれます。

もちろん日中の明るい部屋でも白飛びすることはなく、光が多い分だけよりキレイに見えました!



また、専用ソフトウェア「Logi Tune」を使えば映像を好みの状態に調整可能。ソフトはWindows、Macどちらにも対応しています。
Logi Tuneではホワイトバランスやブライトネスなどのカメラの画質調整や適応するフィルターなどを選択できるので、自動調整がうまくいかなくても手動で合わせればOK。色味を固定したい場合などにも便利です。
ですがソフトなしの自動調整でも十分キレイで自然なクオリティなので、「わざわざ専用ソフトウェアをインストールしなくてもいいのでは?」とすら感じています。
会社から貸与されたPCなどではソフトのインストールがNGな場合もあるので、何もしなくてもキレイな画質に調整してくれるのは本当にありがたいですね。

ソフトは今のところ英語のみの対応なので、無理して使わなくても良さそうです。
マイクは雑音のないクリアな音質

ロジクール BRIO 300にはモノラルマイクが搭載されていますが、「モノラルだしどうせ音質はよくないでしょ?」と思ってしまいますが、侮ることなかれ。
ノイズキャンセリングにも対応していて雑音なくクリアに声を届けられるので、マイクを別に用意する必要は全くないクオリティでした。
どれほどの集音性能なのかをMacのボイスメモで録音して確かめてみたところ、ボソボソと話した声までクリアに集音されていたのには素直に驚き。「テンション低く喋っちゃったしダメかなー」と思っていたんですが、まさかきっちり集音されているとは思ってもいませんでした。
普通に喋ったのはもちろんバッチリ。その日は風が強くて雨戸が多少バタバタするほどでしたが、雑音として入り込んでいることもありませんでした。

マイクを変えたことを告げずに複数の知人でテストしてみましたが、「違和感なかった」「ちゃんと聞こえてた」とのことでした。
プライバシーシャッターで安心感を担保

ロジクール BRIO 300には一体型のプライバシーシャッターが搭載されているので、使わないときは閉じておけばOK。物理式なシャッターなので、閉じているときは確実にブロックできるのもGood。
「ハッキングされて盗撮されてたら……」「常に見られてる感じが気になる……」と心配する必要はなく、安心してWebカメラを使えるようになっています。
おかげで常に設置したままでも気にする必要はなく、使いたい時にすぐ使えるのが嬉しいですね。

Web会議終了時にはシャッターを閉じるように習慣づければ、通話を切り忘れてプライベートが漏れてしまう心配もありませんよ。

ロジクール BRIO 300のデメリット・気になるところ
最後にロジクール BRIO 300を使っていて気になったデメリットについて紹介します。
タップできる見出し
三脚には非対応

ロジクール BRIO 300はWebカメラの位置合わせに便利な三脚には非対応。マウントクリップで固定する方法しかないため、どこでも自由に設置するのは少しだけむずかしめです。
基本的には外部ディスプレイの上やデスク上などに限られるため、少しだけ視線が見下ろしや見上げる形になるのは他のWebカメラと同様です。
荒技ですが、マウントクリップの自由度が高いので、少し不安定にはなりますがペットボトル上に置いたりすることも可能。手元にあるちょうどいい高さのものを活用するのもアリかもしれません。

三脚に対応していれば、マンフロットの卓上三脚などでより自由な配置ができたので、少し惜しいポイントです。
USB-Cはまだ少しだけ不便
ロジクール BRIO 300の接続端子は、最新式のUSB-Cタイプを採用。
ただしこれが少しネックで、古いパソコンだと非対応なものもあり、手持ちの端末によっては使えない可能性もあります。

また、対応していても1ポートのみの場合も多くあるため、そういった場合には別途USB-Cハブを用意したりする必要もあります。
個人やフリーランスのように最新機器を自由に使える環境ならいいんですが、必ずしも作業・仕事環境はそうでないパターンがあるのも事実。
今後も少しずつUSB-Cへの移行も進んでいくと思いますが、やはりまだUSB-Aしかないパソコンが多いので、「できればUSB-Aタイプだったらよかったのに」と感じてしまいました。

「USB-CをUSB-Aに変換すれば」と思いますが、USBの規格ではその変換はNGなんですよね。便利なんですがまだ過渡期なので難しいところです。
ロジクール BRIO 300はこんな人におすすめ
- Web会議の映像・音声の質を向上させたい
- デスクセットアップにこだわりがある
- フリーランスなどで最新のPCを使っている
ロジクール BRIO 300は、「Web会議用の上質なアイテムをラクに用意したい、デスクのセットアップにもこだわっているからオシャレなものがいい」といった欲求を叶えてくれるWebカメラ。
Webカメラは市場に相当数の製品が出回っていますが、ここまでデザインに凝っているものは珍しく、それでいて見た目だけじゃない実用性の高さも魅力な製品です。
プライバシーシャッターも付いているので盗撮などの心配なく、オフホワイトやピンクなどのカラーリングも用意されているので、男女問わずに使えるのも嬉しいところ。
ここまでWebカメラらしくないデザインの製品は他にはなく、市場ではほぼ唯一といえるもの。デスクにこだわりのある人にとっては大本命になる製品です。
ロジクール BRIO 300は、挿すだけカンタン高画質でデザインもいいWebカメラ

ロジクール BRIO 300を使い始めてから、Web会議の映像・音声の品質がグッと良くなり、相手からの印象もよくなりました。
実は今までのWeb会議は全てiPadから参加していたんですが、Webカメラの画質や音質もそこまで優れていることもなく、たまに「声が届きづらい」といったことを言われたこともあったので、BRIO 300を導入できて本当に良かったと感じています。

ケーブル1本繋ぐだけで一気に環境が改善したので、これだけラクならもっと早くから対策しておけばとおもったほどです。
また、普段からディスプレイの上に置くモニターライトを使っているので、「さらにその上に置くのは無理なのでは?」と思ってもいましたが、自由度の高いマウントクリップのおかげで安定感のある状態で設置できたのもラッキーでした。
デザインのいいWebカメラを探している人にとっては唯一無二の製品なので、気になっている人はぜひチェックしてみてください。
以上、カクタケイ(@kakutakei)でした。
