こんにちは、けいたろー通信のカクタケイ(@kakutakei)です。
昨年11月、AmazonブラックフライデーでHUAWEI MateViewを購入。ほぼ満足して使っていましたが、ただ一点、ゲームが楽しくないことがどうしても気になっていました。

4K・28インチなのでグラフィックのキレイさは堪能できるんですが、やはり60Hzだとゲームは厳しめ……。
そこで、「120Hz以上のリフレッシュレート・USB-C+USB PDに対応している外部ディスプレイ」を探してみたところ、MateViewを買った時とほぼ同時期に登場したLG 32UQ750-Wを発見。リプレイスできそうだと思ったので導入しました。

LG 32UQ750-Wは「4K・144Hz・USB-C・USB PD(65W)」に対応している外部ディスプレイ。
仕事もゲームも楽しめるスペックを持っているので、フリーランスや在宅ワークがふえてきたゲーム好きの人にぴったりの製品です。
実際に使ってみると1台で仕事もゲームも満足に使えるのはやはり偉大。今までは仕事用とゲーム用で外部ディスプレイを2つ用意するか、どちらかを我慢するかの2択でしたが、LG 32UQ750-Wならどちらも諦める必要はありません。

ディスプレイ探しの旅はおしまい!最高の外部ディスプレイだと感じています。
というわけで今回はLG 32UQ750-Wについて、使ってみた感想やメリット・デメリットについて紹介していきます。

LG 32UQ750-Wは、4K・144Hz・USB PDを両立した貴重な外部ディスプレイ

まず何より先にお伝えしたいのが、LG 32UQ750-Wの最大の強みは「4K・144Hz・USB-C・USB PD(65W)」の4つを兼ね備えた貴重な外部ディスプレイだということ。
これらの機能が揃っている外部ディスプレイは市場を探してみても数えられるほどしかなく、選択肢はほぼありません。

考えてみれば、144Hzはゲームのための機能で、USB-C関係は仕事のための機能。つまり両立させる必要はほぼないということは、要求されることもほぼないわけなんですよね。
実際に調べてみると、例えば以下の製品がヒット。どれもニッチなだけあり、価格は高めです。
メーカー・製品名 | LG 32UQ750-W | Acer XB323QK | Acer XB283K | JAPANNEXT GX28 | Philips 279M1RV/11 | AOC AG274UXP/11 |
---|---|---|---|---|---|---|
インチ | 32・4K | 32・4K | 28・4K | 28・4K | 27・4K | 27・4K |
リフレッシュレート | 144Hz | 144Hz | 144Hz | 144Hz | 144Hz | 160Hz |
パネル種類 | VA | IPS | IPS | IPS | Nano IPS | Nano IPS |
USB PD出力 | 65W | 65W | 65W | 65W | 65W | 65W |
実売価格 (2023年3月時点) | 76,320円 | 118,000円 | 79,800円 | 82,980円 | 79,800円 | 99,800円 |
特記事項 | レビュー品 | 生産終了・在庫限り |
ただ、ゲームと仕事に必要な機能を両方備えていることで、週末・カジュアルゲーマーにとっては最高の製品。
特に、テレワークが増えて自宅での仕事が増えてきた社会人の人にとって、作業効率を上げつつゲームも楽しめるようになるなんて夢のような製品です。しかもこのディスプレイ1台だけの用意でOKなんです。
もちろん、「ゲーミングディスプレイ+Thunderboltドック」といった組み合わせで活用すれば両立し両立もできますが、デスク上のものが増えてしまったり、お金かかってしまうのがネック。
LG 32UQ750-Wなら「ディスプレイ1台のコスト+周辺機器なし」で完結するので、オールマイティに使えるディスプレイを探しているならこれ一択と言ってもいいほどです。

ざっくりとした魅力紹介はここまで。ここからは開封したりメリットデメリットについて紹介していきます。
LG 32UQ750-Wの外観・仕様

それではLG 32UQ750-Wを確認していきます。
LG 32UQ750-W | |
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画面サイズ・アスペクト比・解像度 | 31.5インチ 16:9 3840 × 2160 |
パネル種類 | VA・アンチグレア |
視野角(水平・垂直) | 178°・178°(CR≧10) |
コントラスト比 | 2500:1 |
色域 | DCI-P3 90% |
応答速度 | 4ms(GtG) |
入力端子とリフレッシュレート | HDMI 2.1 × 2(48-144Hz) DisplayPort 1.4 × 1(48-144Hz) USB-C × 1(48-60Hz) |
USB Power Delivery | 65W |
スピーカー | 5W + 5W |
その他機能 | HDR10 AMD FreeSync Premium テクノロジー Black Stabilizer など |
サイズ(スタンド込み)・重量 幅 × 高さ × 奥行き | 714 × 488-598 × 239 8.7kg |
サイズ(スタンドなし)・重量 幅 × 高さ × 奥行き | 714 × 420 × 46 6.8kg |

さっそくですがまずは全景。ディスプレイなので特段かわったところはありません。

ディスプレイ表面は反射の少ないアンチグレア。細かめなのでディスプレイ表示がザラザラして見えるなんてことはなし。
シーリングライトや日光の映り込みも少なく、一瞬の隙も許さない対戦ゲームでも集中してプレイできます。

付属品のケーブル類はかなり充実。
8K対応のHDMIケーブルや5K対応のDisplayPortケーブル、USB-Cケーブルの3種類が同梱。長さはどれも1.5mで、購入した直後からすぐにスペックを活かして使えるようになっています。
ケーブルは珍しく白。配線や汚れが目立ってしまうので、人によっては黒の方がよかったという人もいるかもしれません。

どのケーブルも別で買うとかなり高くつくスペックのものばかり。かなりオトクな同梱品になっています。


電源アダプタはUSB PDにも対応していることもあり、出力は高めかつサイズもかなり大きめ。iPhoneより大きく、iPad mini 6とならべてもこの通り。
置き場だけはしっかりと考える必要アリ。厚みは指2.5本分ほどでした。

配線整理のコツも以下の記事で参考にしているので、気になったら読んでみてください。





スタンドは高さ・チルト・ピボットに対応。チルトは-5°〜20°、高さは約7〜18cmで調整可能です。ピボットは右方向に90°回して縦向きにできるようになっていました。

端子類はすべて背面中段くらいにレイアウト。
HDMIが2つ、DisplayPort、USB-Cの3系統4ポートの映像入力のほかに、データ転送用のUSB-Aが2つ、ヘッドホン端子が用意。価格帯もそれなりということもあり充実しています。



使用方法はスタンドだけでなく、VESAマウントを用いたモニターアームなどにも対応。

付属のスタンドの稼働範囲は優秀ですが、スタンドの足部分が大きめでデスク上で邪魔になりがち。
貴重なディスプレイ下スペースも有効活用しづらいのがネック。iPhone 14 Proと比べてもこの通りとんでもない大きさです。

できればモニターアームを使うと、省スペースでより自由にレイアウトできます。
重量はディスプレイ部分だけで6.8kgと、32インチの割には軽め。ボクも使っているエルゴトロンLX(11.3kgまで対応)をはじめ、ほとんどのモニターアームが使える重さです。

モニターアームは規定重量を超えてしまうと勝手に下がってしまったりするので、購入前に耐用重量を確認しておきましょう。
LG 32UQ750-Wのメリット・いいところ
LG 32UQ750-Wを使って感じたメリット・いいところを4つ紹介します。
タップできる見出し
4K・32インチは仕事にもゲームにもちょうどいいサイズ感
LG 32UQ750-Wは32インチと、外部ディスプレイとしては大きめのサイズ感ですが、4K解像度をしっかり活かして使うにはこのサイズが最適解。
ネイティブ解像度(3,840×2160)で文字を100%表示した時に小さくなりすぎず、写真を表示してもピクセルの荒さが見えないというギリギリのラインなんです。
たとえばひとまわり小さな28インチ前後では、表示倍率を150%〜200%に上げないと文字が小さくなって読みづらくなります。逆により大きな37インチ前後では、4Kのピクセルが見えてきて解像感がなくなってしまうんです。


普段から目への影響を考え、ディスプレイの距離を70cmほどと遠めの距離で使っています。
この状態では全体の表示倍率を150%(WQHD相当)にあげないといけないものの、目を凝らさずとも気軽に画面を眺められるだけで文字がしっかりと読めるのでとても快適。
28インチでは同じ倍率だと文字がみづらく、作業時には無意識で頭を前に出してしまい姿勢が悪化して困っていましたが、32インチにサイズアップしたことで姿勢の改善にもつながったのは嬉しい誤算でした。

28インチのMateViewでは、全体の表示倍率を150%にするだけでなく、さらにブラウザの表示倍率を110〜125%にしないと文字が読みにくかったんです。

また、4K・32インチのおかげで視界いっぱいに美麗な映像・グラフィックが広がるので、今まで以上にゲームが楽しくなりました。もちろん、Amazonプライム・ビデオで映画や動画を見る時も迫力満点。
購入前は「28インチクラスがいいんじゃないか?」と悩みましたが、購入して使ってみるとその心配は杞憂に終わり、使いやすさや楽しさのほうが強かったので32インチにしてよかったと感じています。
最大144Hzのリフレッシュレートでゲームをガッツリ楽しめる

LG 32UQ750-Wのリフレッシュレートは最大144Hz。一般的なディスプレイながら、ゲーミングディスプレイに負けず劣らずのスペックをもっているので、ゲームも十二分に楽しめます。
144Hzで駆動するにはDisplayPortかHDMIで入力する必要があるので、高速なリフレッシュレートを楽しめるのは主にデスクトップパソコンやPS5などです。
USB-Cでは最大60Hzに制限されていますが、接続先のほとんどはスマホやノートパソコンなので問題なし。

HDMIの規格は最新の2.1。PS5での4K+120Hz駆動にも対応しています。

実際にAPEX LegendsのPC版を4K+144Hzでプレイしてみましたが、一般的な60Hzと比べると雲泥の差。
急な視点移動でも残像がほとんどなく見えるため、リフレッシュレートが低いと追いづらい近距離の1vs1でも、いつも以上にファイトに勝ちやすかったです。
ちなみに、以前は240Hzの外部ディスプレイを使っていましたが、144Hzなら使用感としてはほぼ変わらず十分なレベル。
「最高のスペックでゲームしたい!」という場合には気になるかもしれませんが、週末・カジュアルゲーマーなら不満にはならないクオリティでした。
縦横178度の視野角・DCI-P3 90%をサポート、簡単な写真編集もできる
LG 32UQ750-Wは視野角上下・左右178°に加え、DCI-P3カバー率90%の高品質なパネルを使用。プリセットには「DCI-P3モード」も用意されているため、趣味レベルなら簡単な写真編集にも使えます。
視野角による色変化の少ないIPSパネルではなく、視野角によって色味が変化するVAパネルなのがちょっと気になるところですが、10数年前のVAパネルとは異なり視野角も広く、色変化も最小限に抑えられており違和感はありませんでした。

あくまで出荷時のキャリブレーションに依存するため、カラーマネジメントモニターなどには及びませんが、軽く写真を触りたいといった人には十分なスペックだと感じました。
USB-C・USB PD対応なのでケーブル1本でノートパソコンと繋げられる

LG 32UQ750-WのUSB-Cは、65WのUSB PDに対応。
ノートパソコンやタブレットとケーブル1本で繋ぐだけで映像出力と充電が同時にできるので、「外出先にノートパソコンを持ち出す→帰ってきたらケーブルを繋いで拡張」の流れがとてもスムーズ。充電まで行われるので、翌朝バッテリー切れで困ることもありません。
MacBook Pro 16インチをクラムシェルモードで使っていますが、昔みたいに配線の取り回しを気にすることもなく作業スペースを拡張できるようになったので、以前にもましてノートパソコンをメイン端末として活用しやすくなったなと感じています。

また、最近はiPad Airなどのタブレット端末でもUSB-Cから映像出力できるものも。
iPadのステージマネージャーを使えばパソコンさながらに作業できるようになりますし、スマホやタブレットを接続して大画面で推しの姿を見ることだってできるんです。
もし今は対応しているスマホやタブレットを持っていなくても、今後絶対に使えるようになる技術なので、今のうちに対応しているディスプレイを前もって用意しておくのがオススメです。

10年前、ノートパソコンを拡張しようとしてケーブルだらけになってしまって難しかったのを今でも覚えています。今はケーブル1本でOKだなんて、この機能を使わない手はありませんね。

LG 32UQ750-Wのデメリット・気になるところ
LG 32UQ750-Wを使ってみて感じたデメリット・気になるところを3つ紹介します。
GtG 4msが惜しい
LG 32UQ750-Wは144Hzのリフレッシュレートやブラックスタビライザー、AMD FreeSyncなどのゲームに勝てる機能が搭載されていますが、唯一、GtG応答速度(Gray to Gray)だけは4msと標準レベルにとどまっています。
とはいえ、実際にゲームをプレイしても残像が気になることはほぼなかったため、応答速度としては必要十分なスペックを持っているとも感じています。

仕事もゲームも両立できる貴重な外部ディスプレイなので、ここは唯一の妥協点になりそう。
「4K・USB PD・32インチ」の条件に加えて120Hz以上のリフレッシュレートを持つ外部ディスプレイはほとんど選択肢がなく、他にはAcer Predetor XB323QKがあるものの、10万超えの価格が気になるところ。
GtG 4msとVAパネルであることだけがLG 32UQ750-Wのスペック上の弱点ではありますが、実使用では全く問題なく、現実的な価格・現実的な性能を持っているとなるとLG 32UQ750-Wがほぼ最適解だと感じています。

XB323QKは素晴らしいスペックのディスプレイだと思うんですが、10万超えの価格に折り合いがつきませんでした……。
入力の自動切り替え機能がない

LG 32UQ750-Wには入力の自動切り替え機能がないため、入力の切り替えは全て手動。ディスプレイの入力を切り替える頻度はそう高くありませんが、地味に操作が増えるのは気になるところです。
切り替えるには本体下部にあるスティックを数回操作する必要あり。
操作はカンタンなんですが、やはり自動切り替えがあるとラクだったのにと感じてしまいます。

本体ソフトウェアのアップデートなどで対応してもらいたいところです。
スピーカーは可もなく不可もなしなので別途用意が必要

LG 32UQ750-Wのスピーカーは5W+5Wのステレオスピーカーを搭載。MAXXAUDIOという音質向上機能もインストールされているのが特徴です。
が、ディスプレイの内蔵スピーカーのクオリティからは脱せておらず、可もなく不可もなしといったレベルだと感じました。音楽や映画・ゲームを楽しみたいなら別にスピーカーを用意するべきです。
ディスプレイの背面にはヘッドホン出力やUSB-Aもあってスピーカーの配線がしやすい仕様になっていいるので、カンタンなUSBバスパワースピーカーをつないだりすると低コストかつラクにスピーカーが強化できるのでおすすめです。

Web会議や暇つぶしのYouTubeを見るくらいなら耐えられるレベルなので、デスクをスッキリとさせたい人にはちょうどいいかもという印象でした。

LG 32UQ750-Wはこんな人におすすめ
- USB-C 1本で映像出力と充電ができるディスプレイを探している
- 仕事もゲームもガッツリ楽しみたい
- できるだけシンプルにデスクをまとめたい
LG 32UQ750-Wは、「USB-C 1本でノートパソコンと繋いで仕事・作業をしつつ、休日はゲームをガッツリ楽しみたい」といった贅沢な欲求を叶えてくれる外部ディスプレイ。
2023年3月現在ではゲーム向けの高リフレッシュレートとUSB PDを両立した製品はほとんどなありませんが、貴重なラインナップ中でも優れたコストパフォーマンスを持つ1台です。
3系統4ポートまで対応できるので、ノートパソコンはもちろん、ゲーミングPCやPS5などのコンソールゲーム機をまとめて楽しむのもお手のもの。仕事とゲームで環境を分けたりするのが難しくても、なにひとつ諦めずに対応できる懐の広さがあります。
現状は同機能の他製品とくらべても価格面とブランド面で一歩リードしているので、「4K・144Hz・USB PD」に対応している外部ディスプレイを買うならこの機種が本命です。
LG 32UQ750-Wは、仕事もゲームもこの1台でこなせる最強の外部ディスプレイ
LG 32UQ750-Wをレビューしました。

今までは好きなゲームを諦めて仕事に最適なディスプレイを使っていましたが、LG 32UQ750-Wを導入したことで生活は一変。仕事もゲームもどちらもガッツリ行えるようになりました。
しいて言えば、予想以上にゲームが捗るようになってしまったのが嬉しい悲鳴。MateViewのときはあまり楽しめなかったAPEX Legendsも心機一転また楽しめるようになったので、今は仕事とゲームの時間をどう分けるかが課題になってしまったほどです。
仕事面では4K・32インチのワークスペースを活かし、ウィンドウを複数並べて並行作業がとてもしやすくなりました。WordPressをブラウザで表示して文章を練りつつ、写真を横で軽く編集したり情報の精査をしたりと、作業効率の向上を感じています。
4K・144Hz・USB-C・USB PDを両立したディスプレイが欲しい人にとって、価格も含めて本命と言える製品なので、決め打ちで買っても後悔しないはず。それほどまでにおすすめのディスプレイです。
以上、カクタケイ(@kakutakei)でした。
