こんにちは、けいたろー通信のカクタケイ(@kakutakei)です。
先日、メインで使うSIMをLINEモバイルから日本通信の「合理的シンプル290プラン」に変更したことで、ボクの使い方なら月額510円でスマホが使えるようになりました。
このプランはただ低コストになるだけでなく使い勝手も担保されており、低速になりがちなお昼時でもストレスなく通信できるのもGood。コストと品質が高次元で両立されているため、使い方を見極めて使えばメインでもサブでも使える優秀なプランです。
というわけで今回のレビューでは、合理的シンプル290プランの特徴や実際の使い勝手を含めて、分かりやすく解説していきます。
「なぜ合理的シンプル290プランを選んだのか」については過去の記事で紹介していますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

日本通信 合理的シンプル290プランの特徴

日本通信の合理的シンプル290プランは、毎月の料金が290円からつかえる格安SIM。音声通話もできるうえに1GBのデータ容量込みの価格となっており、かなり攻めた価格設定になっているのが特徴です。
データ通信は毎月最大100GBまで使える従量制のプランとなっており、もし最初の1GBを使い切ってしまった場合は220円/1GBで自動的に課金されていく仕組みです。ただし予想以上に使いすぎてしまわないように、毎月の通信量はユーザー自身でデータ使用量の上限設定ができるようになっています。
このプランではスタートしたばかりの5Gは使えませんが、普段使いするには全く困らない速度のドコモの4G回線を利用可能。ドコモ回線の4Gの人口カバー率は97.8%、3Gまで含めると99.9%のカバー率なので、どこでも安定してネットを使えます。
(出典:総務省【株式会社NTTドコモから提出された四半期報告の概要及び確認の結果 令和元年度第3四半期】)
またオプションは2種類のみで、どちらも通話用のもの。毎月70分までの無料通話オプションが700円/月、国内通話のかけ放題が1,600円/月で提供されています。
合理的シンプル290プランの詳細
提供会社 | 日本通信 |
プラン名 | 合理的シンプル290プラン |
月額料金 | 290円〜/月 |
使用可能データ量 | 1GB/月 |
電話代 | 11円/30秒 |
オプションその他 | データ追加(1GB):220円 70分/月無料通話:700円/月 かけ放題:1,600円/月 |
使用回線 | ドコモネットワーク LTE(PREMIUM 4G) LTE LTE(800MHz) FOMA(3G)エリア |
含まれる機能 | テザリング 国際ローミング 国際電話 フィルタリングサービス:396円/月 |
日本通信合理的シンプル290プランの申し込みから開通まで
合理的シンプル290プランの申し込みや開通手続きは、ネットで完結するタイプのもの。実店舗で契約ができるところもごくわずかにありますが、基本的には申し込みからサポートまですべて自分で行う必要があります。

申し込みの時点で会員登録し、基本的にはすべてマイページから行うようになっています。

とはいえ、申し込みは「合理的シンプル290プラン 申し込みページ」を開いて、あとは画面の質問通りにチェックや入力を行なっていくだけ。途中で本人確認の書類をアップロードする必要があるので、普段使っているスマホから申し込むとスムーズに行えます。
今回、ボクは今まで使っていたLINEモバイルからのMNP(モバイルナンバーポータビリティ)を利用しましたが、その場合には事前にMNP予約番号を発行しておく必要があるので注意が必要です。

申し込みが完了して入力した情報などに不備がない場合、しばらくすると日本通信から商品発送のお知らせが届きます。

不備があった場合はお知らせが届くので、マイページにログインして入力情報を修正する必要があります。ボクは1度間違えました…。


SIMカードなどが入っているパッケージはとても簡素なもので届きます。開封すると、SIMカードとその情報、設定するための簡素なリーフレットが入っていました。

リーフレットを開くとイラストや文章で手順が記されていますが、なんとなく分かりづらいような感じが。
とはいえ、日本通信の合理的シンプル290プランは大手のようにプロモーションされているわけではないので、このプランを見つけて契約するようなユーザーなら問題なさそうです。

SIMカードが届いたら、スマホに挿入する前に回線を開通させます。日本通信のマイページにログインすると、「SIMを開通する」ボタンがあるのでそれをタップ。ボクはMNPを利用しているので、「MNP回線切り替え」ボタンになっています。

開通ボタンを押すと、最短1時間以内に開通してデータ通信が行えるようになります。平日や土日などは関係なく、10時から20時の間であれば1時間以内、それ以外であっても半日ほどで開通するので、それほど困ることはなさそうです。
ボクは15時ごろに開通させましたが、ものの1分後には開通完了の連絡が来たので少し驚きました。

開通したのでSIMを挿入……というわけにもいかず、先に通信するためのAPN設定を行う必要があります。iPhoneの場合はQRコードを読み込んで設定プロファイルをインストール、Androidの場合は設定からAPN情報を手打ちします。
どちらの場合もAPN設定をおわらせたら端末を再起動すれば準備完了です。

再起動が済んだらSIMを端末に挿入。SIMはマルチカットタイプなので、使っている端末に合わせて切り抜きます。ボクはiPhone 12 miniで使うのでナノSIMサイズに。ハサミやカッターなどの道具は必要なく、指で軽く押し込むだけでカンタンに切り抜けます。

挿入したら無事に通信ができるか確認し、セットアップは完了です。ネットワークはドコモなので、iPhoneなら「docomo」と表示されます。

ちなみに、初期手数料が3,300円かかりますが、Amazonなどで合理的プランのスターターパックを買っておけば、月額料金1ヶ月分ほど安く契約できるのでおすすめです。

実際に街中で通信してみる

合理的シンプル290プランの魅力はなんといってもその安さ。とはいえ安かろう悪かろうでは困るので、回線速度がかなり低下しがちな平日のお昼の通信速度を測ってみました。
計測した場所はJR千葉駅と京成千葉中央駅のあいだ、人が多いエリアの屋外です。使った端末はiPhone 12 mini、計測アプリはSpeedtest by Ooklaです。



3回ほど同じ場所で測ってみましたが、速度は平均して30Mbpsほど出ていました。とはいえ時間や場所によって差が激しく、1桁Mbpsまで速度が低下しまうこともありました。

1桁Mbpsに低下した際にブラウザやTwitter、Spotifyなどを使ってみましたが、わずかに待ち時間が伸びる程度だったので、昼食時にちょっと使う程度ならストレスにはならなさそう。YouTubeも一時的に240pまで落ちてしまう場面がありましたが、基本的には480p以上での閲覧が可能でした。
回線が極端に混雑する平日の日中でも十分な回線速度が担保されているので、これならどんな時間帯でもストレスなく通信できそうです。

格安SIMを契約したら通信速度が低くて……なんてことも稀にありますが、合理的シンプル290プランは全く問題ありませんでした。
従量制の課金プランになっているのに上限設定ができるのは良い

合理的シンプル290プランは、マイページからユーザー自身で月に使えるデータ使用量の上限を決められるようになっています。これにより、月額料金が指定した以上に高くならないため、安心して使えます。
さらに、もし上限を10GBに設定しておいたのにも関わらず5GBしか使わなかった場合、請求が来る金額はあくまでも5GB分だけ。なので必ず毎月のスマホ代が指定した以内の最低金額で収まるようになっているんです。
従量制のプランで上限の設定ができるのはかなり珍しく、おかげで「使いすぎなければ安い」という従量制の良さを存分に引き出せるようになっています。

従量制は基本使用料を安くして変動料金で利益を回収する設計になっているので、上限を設定できてしまうと提供する側のメリットがほとんどなくなってしまうんです。
例えばボクの場合、毎月のデータ使用量は基本的に2GB以下ですが、外出が多くなったり旅行したりなんて際には3GBほど使用することがあります。なので普段は上限を2GBに設定し、もし通信できなくなってしまった場合だけ上限を3GBにするつもりです。
1GB/220円と安価なこともあり、こういったフレキシブルな運用ができるのは使い勝手が良く嬉しいですね。

日本通信 合理的シンプル290プランの気になること・デメリット
月額290円から使えるコスパの良いプランだなと思いますが、ちょっとした気になることやデメリットもあったのでカンタンに解説します。
タップできる見出し
- 5GB以上使うなら別のプランのほうがいい
- 上限を超えると通信不可に
3〜4GBまでならコスパはいいがそれ以上はおすすめできない
合理的シンプル290プランは従量制なので、少ないデータ使用量でみればおトクですが、使えば使うほど割高になっていきます。気になったので、表にまとめてみました。
プラン名 | 〜3GB | 〜20GB | それ以上使うには |
---|---|---|---|
日本通信 合理的シンプル290プラン | 730円 | 4,470円 | 従量制 1GB/220円 |
楽天モバイル UN-LIMIT Ⅶ | 1,078円 | 2,178円 | 無制限 3,278円 |
IIJmio ギガプラン | 2GB/850円 4GB/990円 | 2,000円 | 従量制 1GB/220円 |
au povo 2.0 | 990円(30日) | 2,700円(30日) | 60GB(90日)/6,940円 150GB(180日)/12,980円 |
表をみてみると、3〜4GBくらいのデータ量なら他社と比べてもコスパは良いですが、それ以上になるとコスパは悪目。特に20GBも使ってしまうと他社の2倍以上と、さすがに目も当てられない状態になってしまいます。
従量制なので楽天モバイルのように急に金額が上がるわけではありませんが、使えば使うほどコスパが悪くなっていくのも事実。なのでもし毎月4GB以上のデータ量を使っているなら、合理的シンプル290プランはあまりおすすめできません。
逆に、毎月1〜2GBほどしか使わない場合などにはコスパが良くなるので、あまりデータ量を使わない人にはピッタリのプランといえます。
設定した上限を達すると通信ができなくなる

合理的シンプル290プランは、ユーザー自身で毎月のデータ使用量の上限が決められるとお伝えしましたが、このプランはその上限に達するとデータ通信ができなくなる仕様になっています。
低速ですら通信ができなくなってしまうので、ユーザー側からしたらこれはかなり不利益な仕様。案の定悪評として広がりつつあるため、2022年12月31日までは暫定措置として低速でのデータ通信ができる仕様になっています。

一部のユーザーによる極端な使い方を防止するための仕様なんですが、多くの一般ユーザーも巻き込まれてしまっているのがちょっとネックです。いい折衷案があれば良いのですが…。
もし通信不可(低速化)になってしまった場合は、日本通信のマイページだけは接続できるようになっているので、当月の上限を一時的にあげて使えばOK。1GB/220円は業界最安値クラスなので、1回だけコンビニを我慢したと思えば、そこまで辛くないはずです。
日本通信 合理的シンプル290プランはこんな人におすすめ
- 毎月最低限のスマホ代で収めたい
- 基本的に通話は使わない
- 月々のデータ使用量が少ない(多くても5GB未満)
- 親・子供に持たせる低コストな電話回線を探している
合理的シンプル290プランは、月々のスマホ代を最低限で収めたい人におすすめ。また、ギガ数をあまり使わない人にも最適です。
使いすぎないように上限を設定しつつも、使わなかったらさらに安く収まる。スマホ代を抑えたいと思っている人にピッタリの仕様なのがGood。
万が一の時にも電話が使える上、11円/30秒と大手キャリアの半額なのも嬉しいポイント。どうしても使わないと…というときにいつもの半額になるのは助かります。70分/月の無料通話オプションなどもあるので、それぞれの使い方に合わせた選び方ができますよ。
ただ、毎月6GB以上のデータ量を使ったり、電話もデータもどちらもという場合は、同じく日本通信の「合理的みんなのプラン」などを検討するのがおすすめです。
まとめ:データ使用量が少ない人に最適な格安SIM

日本通信の合理的シンプル290プランは、決して安かろう悪かろうではない格安SIM。使い方を見極めれば、かなりコスパ良く使える良プランです。
スマホをあまり使わない人にとってはメイン回線としても使えるポテンシャルをもちつつ、サブ回線として寝かせておいたりするのにも使えます。データ量の上限を決めてしっかりと低容量で運用できる人には、右に出る者がいないほど優秀です。
「通信速度がダメダメだったらまたMNPすればいいかな」と考えていましたが、実際に契約して使ってみても通信速度に不満はなく、「使い方が変わらないならずっとこれでいい」と思っています。
スマホはあまり使わないし、できるだけ安く維持したいという人がいれば、ぜひサブ回線として新規契約して使ってみるのもおすすめです。解約金はなく、契約時の事務手数料を含めても3,000円ちょっとで1ヶ月試せるので、自分の環境でもしっかりと使えるかを確認してから判断するのも悪くありませんよ。
以上、カクタケイ(@kakutakei)でした。
