- MOBO Keyboard 2の特徴・仕様
- 実際に持ち運んで使って感じたメリット・デメリット
こんにちは、けいたろー通信のカクタケイ(@kakutakei)です。
先日Galaxy Z Fold5を買ったことでよりコンパクトなモバイル環境を実現したい欲が出てしまったので、折りたたみ式のコンパクトなキーボードが欲しいなと思うようになりました。
そこでAmazon.co.jpを眺めていて気づいたんですが、ほとんどの折りたたみキーボードはUS配列ベースなんですよね。

個人的にはJIS配列大好きマンのボクにとっては使いにくさがあるので困ってしまいました。
そこで色々なメーカーから探したところ、アーキサイト MOBO Keyboard 2が求めていたものにピッタリだったので導入することにしました。

MOBO Keyboard 2はJIS配列の折りたたみキーボード。広げればノートパソコンサイズのキーボード、折りたためばサコッシュに収まるほどのコンパクトさを両立しています。
キーピッチは19mmと標準的、快適なストロークを実現するパンタグラフ式のキーを採用しており、折りたたみらしくない打ち心地の良さが特徴です。
実際にGalaxy Z Fold5と組み合わせてモバイルワークに使ってみましたが、持ち運びやすさはもちろん作業時にもストレスなくタイピングできて、終始快適でした。

iPad Airでも使ってみましたが、英数・かな変換キーも動作してくれて完璧でした。
この記事ではMOBO Keyboard 2の特徴や使用感について、詳しくレビューしていきます。

MOBO Keyboard 2の特徴・仕様

MOBO Keyboard 2はJIS配列の折りたたみキーボード。PC・スマホアクセサリーを手掛けるアーキサイトの商品です。
折りたたみキーボードはUS配列、US配列ベースのJIS風キーボードが多いですが、この商品は完璧なJIS配列を採用。
逆L字型のEnterキーや半角/全角キー、かな・英数やカギかっこなどの独特なキーも用意されており、普段JIS配列のキーボードを使っている人にとってはこれ以上ない貴重なキーボードです。

市場を探してみても、ここまで完璧なJIS配列の折りたたみキーボードは他に見つかりません。
商品名 | アーキサイト MOBO Keyboard 2 |
---|---|
折りたたんだサイズ (幅 × 奥行き × 高さ) | 166 × 120 × 15 mm |
使用時のサイズ (幅 × 奥行き × 高さ) | 291 × 120 × 13 mm |
重量 | キーボード:286g キーボード+ケース:458g |
キー配列 | JIS配列 83キー |
キーピッチ | 19mm (一部16.6/14.3mm) |
キーストローク | 1.5mm |
接続方式 | Bluetooth 5.1 Class2 有線 |
バッテリー容量 | 210mAh |
バッテリー持続時間 | 最大84時間 |
対応OS | Windows11 Windows10 macOS iOS iPadOS |
カラーリング | ホワイト ブラック |
MOBO Keyboard 2の外観

さっそくMOBO Keyboard 2を開封していきます。

開封しつつキーボードを取り出してみると、そこにはクイックスタートガイドが記載。
取り出し時に必ず気づくので、使い方で困ることはなさそうです。

内容物を全て取り出しました。内容物は最小限です。
- MOBO Keyboard 2 本体
- MOBO Keyboard 2 用ケース(キーボード本体に装着済み)
- 充電用USB A to Cケーブル
- 取扱説明書

日本企業の製品だけあって取扱説明書はとにかく丁寧。
8つ折りサイズにまとめられていてボリュームは今時の説明書にしてはかなりのもので、読めばなんの疑問もなく使えそうなほどです。

MOBO Keyboard 2には専用のケースが付属。購入時には本体に取り付けられています。
スマホ・タブレットスタンドにもなるのでかための芯材が入っており、ガシガシ使うのに最適です。PUレザーで汚れにも強いため、気兼ねなくバッグに入れられますね。
折りたたみキーボードゆえに可動域があるのでできる限り大切に持ち運びたいところですが、ここまでしっかりとしたケースがついているなら安心です。

本体を取り出し。ヒンジ部分のカバーをのぞいて本体はアルミでできており、質感や剛性は十分。道具としての実用性も高そうです。
3つ折りなので持ち運び時はめちゃくちゃコンパクトです。


中央から左右に開いていきますが、ここで脚を広げておくとスムーズに使えます。

この脚を広げないと本体を開いた時にすこし開き過ぎてしまい、本体に負荷がかかると説明書に書いてありました。

というわけでオープン。キーボードを開くだけで電源が入る仕様なので、電源ボタンはありません。
キー配列は3つ折りながらも全く不自由なくレイアウトされており、変形されたキーは右端のごく一部だけです。
「WSX」「P;>」のあたりには折りたたむための分割線が見えますが、キーには全く影響なし。すごすぎです。


JIS配列なのでエンターキーや半角/全角キーなどの独特なキーもしっかり用意されています。
US配列ベースのJIS風キーボードとは違うので、初めて使う時からミスタイプなく使えます。

キートップは一部のキーをのぞいて中央が凹んでいるタイプ。指に馴染むので使いやすさはバツグンです。
文字はシルクスクリーン印刷なので耐久性は普通レベルですが、モバイル用で使用頻度はそこまで高くないことを考えると十分かも。
ちなみにキーピッチは19mm、キーストロークは1.5mmとノートパソコンのキーボードと似た仕様になっており、折りたたみキーボードとしてはかなり健闘している部類です。

ファンクションキーはマルチメディアキー機能もセット。Fnキーと同時押しで動作します。

キーボードの充電はF7キー上にあるUSB-Cポートから行います。付属のケーブルを使うもよし、スマホの充電ケーブルを使うもよし。
充電は4時間ほどで、最長84時間のバッテリー持続時間があります。

3つ折式なので左Altキーと右Fnキー付近にはヒンジがあります。「使用中に気になるかな……?」と思いましたが、タイプ中は手を軽く丸めるのでまったく当たりませんでした。

手を平たくすれば当たりますが、そうするとタイピングできなくなるので実質当たりません。

キーボード用のケースはスマホ・タブレットのスタンドをかねています。


端末を引っ掛ける部分はスライド式になっており、使いたい角度に合わせて使用可能です。


ちなみに角度は上図の間で調節できるので、使うデスクの高さや奥行きに合わせられます。


Apple Magic Keyboardと並べてみると、MOBO Keyboard 2が普通のキーボードとほぼ同じサイズなのがわかります。
特にZを基準にX・C・V…と並んでいるところで比べてみると、ほぼ同じ幅なのがわかるはず。折りたたみキーボード特有のちょっと狭い感じなどは全くありません。

広げた状態でiPad AirとiPhone 14 Proを並べてみました。
これくらいのサイズ感ならカフェのデスクでも問題なく使えそうです。



最後にたたんだ状態でサイズを比較。左からiPhone 14 Pro、iPad Air、Pixel Foldです。
タブレットと比べてみてもコンパクトですが、標準サイズのiPhone 14 Proと比べてみてもそこまで大きくなく、バッグに入れて持ち運ぶのにはちょうどいいサイズ感です。

MOBO Keyboard 2のメリット
MOBO Keyboard 2のメリットを3つ紹介します。
タイプ感のしっかりしたキーボードが3つ折りコンパクトで持ち運べる

MOBO Keyboard 2はノートパソコンのキーボードと同様の構造になっているので、タイプ感は折りたたみ式とは思えないほどしっかりとしたもの。それを3つ折りにして持ち運べるのが1番のメリットです。
様々な折りたたみキーボードを触ってみると、タッチがぐにゃぐにゃで本当に文字が打てているのか分かりにくいものもあったりしますが、MOBO Keyboard 2はパンタグラフ式で「スコン」とキーが入力される感覚があるので、使いにくさを感じることはほとんどありません。

キーが変に分割されていることもないので、使い勝手はバツグンです。

そんなしっかりとしたタイプ感を持っているのにも関わらず、3つ折りで小さめなサコッシュやボディバッグなどにもすっぽりと収められるのはかなりの強み。
畳んだ時のサイズはiPad Airと比べてみても圧倒的にコンパクトで、長さだけでみてみればGalaxy Z Fold5とほぼ同じくらい。これが広げればキーピッチ19mmのキーボードになるんだから優秀なんですよ……。
重量も本体のみでは300g以下、ケース込みでも500g以下と軽いので、「ちょっと外で作業しようかな〜」くらいの軽い気持ちでもバッグに放りこんですぐに出かけられるので、出不精だったりめんどくさがりな人でも使えるほどのハードルの低さなんです。

なのにバッチリ使いやすい。もっと早く買えばよかったです。
最大3台までのマルチペアリングが便利

MOBO Keyboard 2はBluetoothで2台、有線で1台、合計3台までの機器に接続できるマルチペアリングを搭載。対応OSもWindowsやMac、iOS/iPad OSと幅広いため、様々な機器で活用できます。
自宅と職場で違うパソコンを使っていたり、普段からスマホやタブレットなどを状況に応じて使い分けている場合にもピッタリ。いつでもどこでも同じ感覚でキーボードを使えるので、打ち間違えも最小限に抑えられます。

打ち心地がしっかりしているので、モバイル用キーボードですが自宅で使うのももちろんアリ。
有線で接続しておけばラグなく使えるだけでなく充電もできるので、外出中にバッテリー切れで困るなんてこともなくなります。
ケースがスタンドにもなるので荷物を減らせる

MOBO Keyboard 2のケースはスマホ・タブレットスタンドにもなるので、外出時の荷物を1つ減らせるのがポイント。
机にベタ置きになるので高さがちょっと低めにはなりますが、別途スマホ・タブレットスタンドを持ち運ぶ必要がないのでミニマルな荷物で出かけられます。

MOBO Keyboard 2のデメリット
MOBO Keyboard 2のデメリットを2つ紹介します。
高品質だがその分ちょっとだけお値段が張る

MOBO Keyboard 2の価格は約7,500円前後。
Amazon.co.jpで折りたたみキーボードを探すと3,000円前後から見つけられることを考えると、モバイルキーボードにしてはお高めです。
とはいえ「その価格に見合っていないのか?」と言えばまったくそんなことはなく、クオリティはバッチリ。
質感の高いアルミケースだったり、19mmの広めのキーピッチ&うち心地の良いパンタグラフ式だったりと、キーボードとしての使いやすさが担保されているので、キーボードにこだわりがある人でも満足できる品質です。
さすがはARCHISS Maestroなどの高級メカニカルキーボードを作っているアーキサイトの製品だなと感じます。

筆者もKeychron K8 ProやK3 Proを使ったりと、多少なりキーボードの使用感にはこだわりがあります。
Androidには正式対応していないが、問題なく使える

察しの良い人はスペック表を見て気づいたかもしれませんが、MOBO Keyboard 2はAndroidに正式対応していません。
これは「Androidの仕様上、各メーカーごとにハードウェアキーボードの動作方法が異なる」ことが理由とされており、MOBO Keyboard 2の説明書にも記載されています。
とはいえ一般的なHIDプロファイルに対応していれば動作するので、実際は問題なく使用可能です。

ボクはGalaxy Z Fold5とBluetoothで接続して使っています。

ただ、Android上でJISキーボードとして認識させるには一手間が必要で、必ずGboard(Google公式のキーボード)をインストールをする必要があります。
Gboardをインストール後、設定からハードウェアキーボードの配列を「日本語109A配列」にすると、JISキーボードとして使うことができるようになります。
- GboardをGoogle Playストアからインストール
- 端末の設定を開き、「システム > キーボード > 物理キーボード > 物理キーボード選択(MOBO Keyboard 2)> 日本語(12キー)> 日本語 109A 配列」を選択する。
- これでAndroidでもJIS配列のキーボードを使用できます。

これはAndroid 14を搭載したPixel Foldの場合です。他社のカスタマイズされたOSの場合、設定場所などが異なる場合があります。

実際に使って作業していますが、おそらくキー配列に関してはまったく問題なし。JISキーボード独特のカギかっこや@、F7キーでのカタカナ変換などもバッチリでした。

MOBO Keyboard 2はこんな人にオススメ
MOBO Keyboard 2はどんな人にオススメなのかをまとめます。
- 普段からスマホやタブレットと一緒にキーボードを持ち運んでいる
- 折りたたみでもしっかりとしたキーボードがほしい
- サコッシュやボディバック以上に大きな荷物を持ち運びたくない
MOBO Keyboard 2はJIS配列で使いやすい折りたたみキーボードを探している人にピッタリ。
よくあるUS配列ベースではなく完璧なJIS配列なので、普段から使っているノートパソコンなどと全く変わらない感覚で使えて打ち間違えもありません。
タイプ感もしっかりとしており、キーボードの打ち心地にこだわりのある人でも満足できるクオリティです。
3つ折りにすればサコッシュなどに入るサイズなので、iPadなどのタブレットや折りたたみスマホなどでコンパクトなモバイル環境を組みたい人に最適なアイテムです。
MOBO Keyboard 2のレビューまとめ
MOBO Keyboard 2をレビューしました。

モバイル用の折りたたみキーボードは持ち運びやすさに注力した製品が多いためキーボード自体の使いやすさは後回しにされがちですが、MOBO Keyboard 2は使いやすさを諦めずにまとめ上げられた商品。
完璧なJIS配列や打ち心地の良いパンタグラフキー、変に圧縮されていないキレイな配列。折りたたみ式なのによくここまで作り上げたなと感心するほどのクオリティです。

キーボード沼に落ちているので様々なキーボードを試してきましたが、モバイル用のキーボードとしては異例の出来の良さだと感じました。
JIS配列の持ち運び用キーボードの中では最適解とも言えるキーボードです。少々高価ではありますが、モバイルワークの良い相棒になってくれますよ。
以上、カクタケイ(@kakutakei)でした。
