この記事を読むと、免許の更新時に受けるオンライン講習についてわかります。
「ニュースでチラッと聞いたけど、なんなんだろう?」という人は多いですよね。
偶然にも免許の更新タイミングになり、対象者に該当していたので、興味本位でオンライン講習を受けてみました。
ボクはオンライン講習を受ける前に「手間ばっかだしあんまりメリットなくない?」と感じました。
しかし、実際に受けてみると「これは便利だしもっと改善して便利なサービスにしてほしい!」と意見が様変わり。
この記事では、実際に感じたことを、率直にまとめてあります。
これから始まる新しいシステムなので、頭に入れておくのがオススメです。
免許の更新講習のオンライン化の概要

この事業はあくまでテスト段階であり、全国での正式な実施開始は2024年末が予定されています。(2022年2月1日現在)
令和4年2月1日から、北海道・千葉県・京都府・山口県の4道府県で、運転免許の更新講習がオンラインで受けられるようになりました。
本モデル事業は、免許証の更新をされる優良運転者の利便性の向上等を図るため、試行的に行うものです。
千葉県警運転免許オンライン更新時講習モデル事業
この事業により優良運転者は、スムーズに運転免許証の更新が行えるようになりました。
また、免許センターなどでの対面講習は今まで通り実施しており、自分の好きな方法を選んで講習を受けることができます。

講習が「対面」か「オンライン」か、選べるようになったんだね。
オンライン講習の受講対象者(千葉県の場合)

この事業の対象者になった場合、届いたハガキに「オンライン受講できる旨」が記載されているようです。
千葉県警公式サイトに記載されている対象者の条件は、以下の通りです。
- 千葉県に住んでいる
- 千葉県を出る予定がない
- マイナンバーカードを持っている
- 免許更新ハガキが届いた
- 優良講習を受ける予定
簡潔にまとめましたが、確実な条件は千葉県警の公式サイトをご覧ください。
また、各道府県によって異なる場合があるので、対象の方は在住の道府県警察のサイトをご覧ください。
- 北海道警察:優良運転者オンライン更新時講習のモデル事業
- 京都府警察:オンライン優良運転者講習
- 山口県警察:オンラインによる優良運転者講習モデル事業について
オンライン講習に受ける前に感じたこと:便利と不便の間にいる

受ける前に感じたのは、以下の通り。
- その①:免許センターや警察署で、講習を受けなくて済む
- その②:「ほぼスマホ必須」なシステムになっている
- その③:結局、免許センターや警察署に行かないと更新できない
順に解説していきます。
その①:免許センターや警察署で、講習を受けなくて済む
オンライン講習を受講すると、免許センターや警察署で講習を受けなくて済みます。
メリットは以下の通りです。
- 自分の好きなタイミングで受講できる
- 不特定多数の集まる場所に、近づかなくて済む
自分の好きなタイミングで受講できる
時間のない人にとって、30分の講習は結構長いです。
開始されるまでの待ち時間なども含めると、更新講習を受けるだけで1時間ほどかかることも。
講習を「自分の好きなタイミングで受けられる」というのは、楽ですよね。
そして、講習と更新手続きを別日に分けられるのも、メリットですね。
不特定多数の集まる場所に、近づかなくて済む
2022年では、新型コロナウイルスが猛威を奮っており、不特定多数の集まる環境には極力近づきたくないですよね。
オンライン講習が受講できるようになったおかげで、そういったリスクが減らせるようになったのが嬉しいです。
その②:「ほぼスマホ必須」なシステムになっている

このオンライン講習は、ほぼスマホ必須なシステムになっています。
- マイナンバーカードを読み取る必要がある
- 本人確認のため。ICカードリーダーや対応したスマートフォンが必要。
- 受講中、カメラで3回自撮りを送る必要がある
- 受講時の不正防止のため。Webカメラやスマホのカメラが必要。
- パソコン+ICカードリーダー+Webカメラ
- ICカード読み取りに対応したスマホ
これらの普及率を考えると、ほとんどスマホ必須のシステムといっても問題なさそうです。
確定申告などの場合は「パソコンで起動 → スマホをICカードリーダーとして代用」が可能ですが、免許更新ではできないので要注意です。

パソコンだと以下のマイナンバーカード対応のカードリーダーと、
途中で自撮りを撮影するためのWebカメラが必要です。



確定申告やマイナポイント申請など、様々な場面で使えるので、
この際に買っておくのがオススメです。
その③:結局、免許センターや警察署に行かないと更新できない
オンラインで講習を受けても、免許の更新のためには、免許センターや警察署に行く必要があります。
千葉県の場合、千葉市美浜区幕張付近にある千葉運転免許センターか、流山市にある流山運転免許センター、各地域の警察署に行けばOKです。
更新時にかかる費用も、「オンライン講習を受講していれば安い!」ということもありません。
手間なども考えると、「オンラインで講習を受けるより、免許センターで講習を受けた方が楽かも?」と感じてしまいます。
以上を踏まえると、更新時講習のオンライン化は「割と不便だな」という第一印象です。
とはいえ、「実際に受けてみたら印象も変わるかも?」と思ったので、オンライン講習の手順と感じたことをまとめました。

「ブログ記事のネタになるから、とりあえずやってみるか」
くらいのモチベーションでした。
免許更新のオンライン講習の受け方

用意する物:免許・マイナンバーカード・スマホ
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- ICカードが読めるスマートフォン or パソコン+ICカードリーダー+Webカメラ
これら3点が必要です。
また、マイナンバーカードは電子署名を使うので、カード発行時に決めた暗証番号(6〜16文字のパスワード)を入力する必要があるので要注意です。
オンライン講習の手順(千葉県の場合)
実際に受けたオンライン講習の手順を、写真付きでまとめました。
- 1:千葉県警サイトにアクセス
- 2:ページ中段付近にある、「オンライン更新時講習のモデル事業に参加する」をタップ
- 3:ハンドルのアイコンをタップ
- 4:利用規約への同意する
- 5:注意事項を確認する
- 6:マイナンバーカードを読み取り、認証する
(ブラウザから一旦マイナンバーポータルアプリへ移動します)
- 7:署名用電子証明書のパスワードを入力し、読み取り開始
- 8:ブラウザに戻るので、個人情報を確認し、免許証番号を入力する
- 9:免許証番号を確認して登録する
- 10:講習の手順を確認して、開始するをタップ、道府県を確認する
- 11:顔写真の撮影に同意する
- 12:講習動画を視聴する(1回10分の動画を見る)
- 13:カメラで顔写真を撮影する
- 14:12と13のステップを、合計3回繰り返す
- 15:講習動画が終了し、広報動画を見るかスキップする
- 16:今後のシステム改善のためのアンケートを回答する
このアンケートはスキップできません。
回答に協力することで、今後のシステム改修の意見になります。 - 17:アンケート完了し、次へ進むをタップ
- 18:受講状況を確認できる状態になり、受講終了。
- 19:免許センターや警察署に行き、更新の手続きを行う
忘れずに通知ハガキと免許証を持っていく必要があります。
講習をオンラインで受講した旨を伝え、視力などの適性検査や、免許証の写真撮影を行います。 - 20:一通りの更新手続きが終了。新しい免許証を受け取る。
新しい免許証が発行されて、免許更新手続きが終了。
オンライン講習を含む、免許更新の疑問点と回答
オンライン講習にかかわるよくある質問について、実体験をもとに回答します。
- Q免許の更新手続き期間より前に、講習動画を視聴しても大丈夫?
- A
大丈夫でした。(千葉県の場合/2022年2月9日現在)
実際に疑問に感じたので、あえて期間前にオンライン講習を受講した上で免許センターを訪れましたが、問題ありませんでした。
- Q免許センターでの手続きの流れを教えてください。
- A
千葉県千葉市美浜区幕張付近にある千葉運転免許センターでは、以下の流れでした。
免許更新手続きの流れ(千葉県の場合/2022年2月9日現在)- 違う点①▶︎受付
オンライン講習受講済みを伝える必要あり。
- 更新用書類の記入
オンライン用の項目などは、ありませんでした。
- 収入証紙購入
収入証紙を購入した際、「オンライン済」を押印されました。
- 違う点②▶︎オンライン講習の確認窓口で確認をとる
送った自撮りとの照合を行います。
- 適性検査・写真撮影を行う
オンライン講習を受けていない場合、この後に対面講習を受ける。
- 違う点③▶︎待機して新しい免許証を受け取る
待ち時間は5分ほどでした。
- Qどれくらいの時間で更新手続きが完了しましたか?
- A
免許センターの施設に入って出るまで、40分程度で済みました。
適性検査や写真撮影は混んでいました。(ここはいつも通り)
しかしその後の講習がないので、スムーズに免許証を受け取るだけでした。
オンライン講習を受けた後に感じたこと:免許更新が楽になる

手間は多いが、好きなタイミングで講習を受けられるのは楽
実際にオンライン講習を受けてみて感じたのは、「手間は多いが、好きなタイミングで講習を受けられるのは楽」ということでした。
- 合計3回の自撮り
- マイナンバーカードを用意する
上記の手間はありましたが、やはり楽です。
ボクは夜の10時過ぎに講習動画を見ましたが、本来ならこんなことはできませんよね。
免許センターに行く必要があることは変わりませんが、後々の手間を圧縮できたのは、本当に楽です。
第一印象では、「オンライン講習は手間が増えるだけで不便なのでは?」と感じましたが、面倒なら従来通りの対面講習を受ければOKです。
ちょっとでも免許センターなどでの手間を減らしたい人にとっては、良い事業だなと感じました。

適性検査をして、写真を撮って、受け取るだけ。
まさか免許センターにいる時間が、1時間未満だとは思いませんでした。
まとめ:現状はまだ発展途上だが、期待度は高い

今回は、運転免許のオンライン講習についてでした。
現在はまだテスト期間なので、「手間が多いかな」と感じる部分もあります。
ですが、講習だけでもオンラインで受けられるのは、思った以上に楽でした。
免許センターの滞在時間が1時間未満になるのは、やはり楽です。
「免許更新は時間がかかるから、面倒だよなぁ」という気持ちが、だいぶ減りました。
2024年以降の一般化では、より改善され、オンラインだけで免許の更新が済むようになることを期待しています。

最初は「微妙…?」だったのに、受けた後は「最高!」と評価が逆転したのが驚き。
この事業をより良くするために、少しでも興味を持った方はオンライン講習を受けてみて下さい。



確定申告やマイナポイント申請など、様々な場面で使えるので、
この際に買っておくのがオススメです。