こんにちは、けいたろー通信のカクタケイ(𝕏:@KakutaKei)です。
国内SIMフリー版 Galaxy S24 Ultra(チタニウムバイオレット,256GB)を購入したので、性能やカメラなどについて実際に使った感想をレビューしていきます。
チタンフレームや6.8インチの大画面、Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy搭載のハイスペックさ、クアッドカメラとAIによる美麗な写真など、堂々のフラッグシップモデルらしいクオリティ。
9割の人が満足できる、優秀なスマートフォンに仕上がっていました。
Galaxy S24 Ultraの特徴
Galaxy S24 Ultraの特徴・仕様についてレビューしていきます。
商品名 | Galxy S24 Ultra |
---|---|
サイズ | 162.3 × 79 × 8.6 mm |
重量 | 233 g |
ディスプレイ | 6.8インチ Dynamic AMOLED 2X 3,120×1,440 |
SoC | Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy |
メモリ | 12GB |
ストレージ | 256GB 512GB 1TB |
カメラ | 広角:200MP 超広角:12MP 3倍望遠:10MP 5倍望遠:50MP インカメラ:12MP |
生体認証 | 画面内指紋認証(超音波式) 顔認証(簡易式) |
防水・防塵 | IP68 |
充電 | USB-C(最大45W) Qi(急速ワイヤレス充電対応) |
バッテリー | 5,000mAh |
通信 | 5G/4G Wi-Fi 6E(国内はWi-Fi 7非対応) Bluetooth 5.3 |
NFC | NFC-A/B/F(Felica) |
価格 | 189,700円〜 (販路・容量により異なる) |
Galaxy S24 Ultraのデザイン・サイズ
Galaxy S24 Ultraは6.8インチの大型ディスプレイを搭載するハイエンドスマートフォン。大きさは約79×162.3×8.6mm、重さは約233gと、インチサイズに違わぬ大きさです。
本体にはGalaxyシリーズとしては初になるチタンを採用。従来はツヤのあるアーマーアルミフレームでしたが、マット調のチタンフレームになったことでより洗練された印象になりました。
背面はマット調ガラスを採用。サラッとしたタッチで指紋がつきにくく、深みのある色味になっていて高級感も抜群です。
今回購入したチタニウムバイオレットは、フレームがチタンカラーで背面ガラスが紫になっていて、チタンと紫を両方堪能できます。
Galaxy S24 Ultraのカラーリングはチタニウムグレー・チタニウムブラック・チタニウムバイオレットの3種類。
それぞれ販路によって取り扱い色や容量が異なるので、各販路のオンラインショップなどでじっくりと考えるのがオススメです。
Galaxy S24 Ultraはディスプレイ縁のラウンド加工などがなくなり、全体的にフラットな印象です。
唯一、サイドフレームだけが丸くなっているので、手で持った際には自然とフィットするように配慮されています。
とはいえ、それでもサイズがそもそも大きいので、両手持ちするか片手持ち+スマホリングなどの万全の構えで使うのがオススメです。
カメラ部分はグンと飛び出している印象で、iPhoneのような台地がない分だけ飛び出しているように見えます。
本体右側面には電源ボタンや音量ボタンが配置。指紋認証は画面内で行うため、電源ボタンは小さなタイプです。
本体下部にはUSB-CポートやSペン、SIMカードスロットが配置。Sペンはわずかに飛び出ており、必要な時にすぐに取り出せるようになっています。
本来はこのカメラの右隣付近にFelicaロゴが刻印されていますが、SAMSUNGオンラインショップで販売されているSIMフリーモデルではロゴなしとなっています。(SIMフリー版もFelicaには対応しています。)
スッキリした見た目になって良い反面、初めて使う時にはイマイチFelicaの場所が分かりづらいのはネックかもしれません。
Galaxy S24 Ultraのディスプレイ
Galaxy S24 Ultraのディスプレイは6.8インチのDynamic AMOLED 2X(有機EL)を採用。解像度は3,120×1,440のWQHD+で鮮明かつ色鮮やかな表示ができます。
さすがはフラッグシップスマホといえるクオリティで、写真や動画も思う存分楽しめる鮮やかさです。
パネル | Dynamic AMOLED 2X(有機EL) |
ガラス | Corning Gorilla Armor |
サイズ | 6.8インチ |
解像度 | 3,120×1,440 |
リフレッシュレート | 1〜120Hz |
最大輝度 | 2,600nit |
6.8インチのディスプレイは折りたたみスマホをのぞいてほぼ最大サイズということもあって、情報の一覧性はバツグン。
必然的に文字や写真も大きく表示されるため、6インチクラスのスマホよりも画面が見やすくなっています。4辺ともベゼルが細くて没入感もいい感じです。
ディスプレイの解像度は3,120×1,440ですが、負荷の低減のためにデフォルトでは2,340×1,080に制限されています。ただしこの状態でも文字の滲みなどは感じられませんでした。
あまりにも自然な表示だったので、設定項目を偶然開かなければ気づきませんでした。
ディスプレイの最大輝度は2,600nit。
日中の屋外で最大輝度1,750nitのGalaxy Z Fold5と比べてみましたが、どちらも十分見やすいとは言えどS24 Ultraのほうがわずかに強く表示されており、最大輝度の違いを感じられました。
インカメラはパンチホール式で、ディスプレイ上部に配置されています。
UDC(アンダーディスプレイカメラ)ではありませんが、パンチホール自体がかなり小さく設計されているため、ゲームや動画視聴時にはほぼ気になりません。
ディスプレイガラスには最新のCorning Gorilla Armorを採用。先代Galaxy S23 Ultraなどに採用されていたGorilla Glass Victus 2とくらべて傷や衝撃に強くなっているだけでなく、表面の反射を一般的なガラス比で75%も低減しています。
実際にGalaxy S24 Ultraに保護フィルムや保護ガラスを貼り付けて比較してみると、一目でわかるほどGorilla Armorの反射が少ないのがわかります。
ディスプレイ保護のためとはいえ、フィルムやガラスなどを貼り付けるのはもったいないと感じてしまうほどです。
Galaxy S24 Ultraのスペック(各種ベンチマーク)
Galaxy S24 Ultraには最新のSnapdragon 8 Gen 3 for Galaxyを搭載。2024年に発売されたスマートフォンとしては最高レベルの性能を持っています。
先代Galaxy S23 Ultra比でCPU性能が20%、GPU性能が30%、NPU性能が41%向上しており、その強靭なスペックを実際にAnTuTu Benchmark v10.2.4と3DMarkにて性能を測定してみました。
SoC | Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy |
クロック周波数 | 3.39GHz 3.1GHz 2.9GHz 2.2GHz |
コア数 | オクタコア |
メモリ容量 | 12GB |
AnTuTuでは最高191万点をマーク。Snapdragon 8 Gen 2搭載機では150万点前後だったので驚異的な伸びです。8 Gen 2の時点で十分スペックの高さを感じていましたが、もはや向かうところ敵なしだと言えるほどのスペック。
3連続でベンチマークを回した際には2回目181万点、3回目180万点とスコアが落ちてしまいましたが、それでも8 Gen 2と比べると圧倒的にスペックが高いと言えます。
ちなみに8 Gen 2搭載機(Galaxy Z Fold5)でも同様に3連続でベンチマークを回した際には1回目153万点、2回目150万点、3回目148万点とスコアの落差はあまりみられませんでした。
3DMarkのSolar Bay(レイトレーシングテスト)では8,915点/最高33.9fpsと高得点。
8 Gen 2搭載機では5,608点/最高21.3fpsしか出ず、たった1世代差で1.5倍以上のスコアが出せるようになってしまうのはちょっと驚きです。
3DWild Life Extremeでは5,084点/30.4fpsをマーク。8 Gen 2搭載機では3,819点/22.8fpsでした。
ここまでのテストはすべて連続して行っていたんですが、Galaxy S24 Ultraの発熱はそこまでひどくない印象でした。まだまだ手で持っていられるレベル。
これはベイパーチェンバーがGalaxy S23 Ultra比で約2倍大型化したのが効いている可能性大。
AnTuTu Benchmarkを3連続で回した後のSoCの温度を見てみてもGalaxy S24 Ultraでは最高41.4度、8 Gen 2搭載機では最高41.1度とほぼ同程度だったので、性能は向上させつつも発熱は抑えられているとの見方もできます。
CPU、GPUともにSnapdragon 8 Gen 3 for Galaxyの性能は高く、一般的な用途であれば確実にオーバースペックと言える性能に仕上がっていました。
連続したテストでは性能低下が見られたので、重めの3Dゲームや3DCGソフトの活用などの高負荷な作業を連続して行っていた場合にはわずかに影響が感じられるかもしれません。
ただ、性能低下が見られても8 Gen 2よりはるかに性能が高いのも事実。ゲームやCG、動画編集などの作業を”できる限り快適に”行いたい場合には1世代での買い替えもアリかも。
もし8+ Gen 1搭載機や8 Gen 1搭載機なら買い換えない理由がないレベルです。
Galaxy S24 Ultraのゲーム性能
Galaxy S24 Ultraの性能が高いのは前項のベンチマークである程度証明できたものの、実際にゲームを動かした際にどうなるかが気になります。
そこで、筆者がガッツリプレイしている3Dゲーム「原神」にて動作の確認を行ってみました。動作の確認にはGalaxyに搭載されているGame BoosterのPref Zを使用しました。(ゲームブースト系の機能は使っていません。)
原神のグラフィックはデフォルトで「中」設定。上のゲージはスムーズを表しており、実際にスメール市街を歩いてみてももちろんスムーズなまま。
負荷を上げるためにフレームレート制限を60fpsにしたところ、ゲージは過負荷な状態になりました。
この状態でスメールの砂漠エリアでスキルや爆発を使いつつ戦闘してみましたが、Pref Zではほぼ60fpsに張り付いたまま。稀に58fpsや59fpsの表示になりますが、これくらいの落差なら許容範囲です。
さらに負荷を上げるため、フレームレートは60fpsのままグラフィックを「最高」に変更。
そのまま砂漠で戦闘してみたところ、この設定でもほぼ60fpsに張り付いたままを維持していました。こちらも同様に稀に58fpsや59fpsに落ちることがあるくらいでした。
原神はローンチから3年以上が経過していますが、いまだにヘビー級のゲームの部類なんですよね……。特に砂漠やスメールエリアは全体的にオブジェクトが多いので重めのはず。
1世代前の8 Gen 2でも冷却性能が安定しているゲーミングスマホだったら60fps張り付きもできましたが、これが一般層向けのハイエンドスマホでも60fpsにほぼ張り付いて動作できるのはもはや謎です。
Galaxy S24 UltraのGalaxy AI機能
Galaxy S24 UltraにはGalaxy AIが搭載。「かこって検索」や写真のAI編集機能などがシステムに統合されており、スムーズにAI機能を活用して快適なスマホライフが送れるようになります。
CMでもよく見る「かこって検索」は、ホームボタンを長押しして画面上の気になったものを囲うだけで調べてくれる便利ツール。
SNSを見ていて気になったものが映り込んでいるだけでも検索できるので、いままでより格段に調べやすくなります。
AIによる検索なのですこし精度が低いこともあるんですが、それでも上の画像を見て「黒い電卓」と調べるよりかはよほど答えに近づきやすいので、検索の敷居がグンと下がります。
写真のAI編集機能では、ギャラリーアプリから好きな写真を開くだけでOK。写真をAIが自動的に解析することで最適な編集を提案してくれます。例えば上の写真では、「反射を消去」と「補正」が提案されています。
写真はギャラリーアプリに入っていればいいので、別機種で撮った画像でもGalaxy AIで編集できます。
実際に「反射を消去」してみると、車のフロントガラスに映り込んでいる部分が消去され、あたかも目の前にガラスがないようにも見えるクッキリとした写真になりました。
ほかにも、ボイスレコーダーでの文字起こし機能(非リアルタイム)や文章を要約してくれるノートアシスト機能などが搭載。
普段使いしているだけなのにさりげなくAIの力を借りられるので、タイパがよくなって快適です。
ちなみにこれらの機能はGalaxy S24 Ultra上だけで完結させているわけではなく、複雑な部分はクラウド上での処理を行っています。
とはいえ、「自分の写真が知らないクラウド上に、一時的とはいえアップロードされるのは不安」などあれば、ほとんどの処理を端末上で行わせることも可能。
それでも一部の高度な処理にはクラウドでのデータ処理が必要になりますが、そういった重い処理を行わなければ安心してAIの力を使えるようになります。
Galaxy S24 UltraのSペン機能
Galaxy S24 UltraはSペンに対応。本体左下に内蔵されており、取り出すだけですぐに使えるようになります。
ちなみにこのSペンはバッテリー内蔵式でエアアクション(遠隔操作機能)が使えるタイプ。Galaxy Z Fold5などのペン機能だけのものとは異なります。
Sペン自体の使用感は洗練されていて、さすがはワコムと協業して開発しているだけあるクオリティ。遅延やズレは最小限で、筆圧などすべてにおいて滑らかです。
Galaxy S24 Ultraはディスプレイの縁がフラットになったので、画面の端までストレスなく筆記できるようになりました。S23 Ultraでは端がラウンドしていて使いづらかったので、実質的に筆記エリアが広がったような感覚になります。
本体からSペンを抜き出した状態では「エアアクション」が使用可能。Sペンのボタンを押しながら魔法の杖のように空中で動かすことで、特定の動作を遠隔で行えます。
デフォルトでは戻るやホーム、アプリ履歴を開いたりが割り振られているので使い所に悩みますが、特定のアプリを開いたり、カメラの遠隔シャッターになったりと地味ながらも便利に使えます。
Galaxy S24 Ultraの目玉機能でもあるSペンなんですが、マグネット系アクセサリーと干渉してしまい文字が書けなくなる場合があります。
なのでMagSafe対応ケースやスマホリングなどを使っている場合、Sペンを使いたい時には一旦アクセサリーを外す必要があるかもしれません。
頻繁にSペンを使う場合は、マグネット系アクセサリーを併用するのをやめておいた方が良いでしょう。
Galaxy S24 Ultraのバッテリー
Galaxy S24 Ultraには5,000mAhのバッテリーが搭載。6.8インチサイズに見合う大容量サイズで、最長30時間の動画視聴、最長95時間の音楽再生が可能と謳われています。
実際はもう少し短くなると思いますが、それでも十二分に持続時間は長く感じられるほどの電池持ちで、たまにYouTubeを見たりゲームをするくらいのライトユースなら1.5〜2日はもつほどです。
1日のバッテリー持続時間を見てみると、触っていないタイミングやブラウジングくらいの軽い負荷時にはゆるやかに減っていきながらも、原神やAnTuTu、3DMarkを使ったタイミング(12時前後のグラフが急落している部分)ではゴリゴリと減っていき、最終的には50%で帰宅しました。
原神やベンチマークテストはバッテリー消費量が多いため、もしブラウジングやSNSなどのライトユースならおそらく70%ほどの残量だったはずです。
もしバッテリー残量が減り過ぎてしまっても、Galaxy S24 Ultraは最大45Wでの急速充電に対応。
0%からなら30分で65%まで回復させられるので、高出力な充電器やモバイルバッテリーがあればすぐに残量を回復させられます。
おかげでスマホを使いながら寝落ちしてしまった日でも安心。出かける前に継ぎ足し充電しておくだけでもバッテリー残量を復活させられるので安心ですね。
もともとのバッテリー持続時間が長いので、急速充電で継ぎ足しするだけでも実使用時間がかなり伸びるんです。
Galaxy S24 Ultraと一緒に使うモバイルバッテリーなら、CIO SMARTCOBY Pro Plugがオススメ。
30Wの高出力で充電できるだけでなく、コンセント付きなので自宅では充電器、外出先ではモバイルバッテリーになる1台2役の優れものです。
Amazonのセール時には5,000円台まで下がるので、カートに入れたままセールを待つといいですよ。
Galaxy S24 Ultraの生体認証
Galaxy S24 Ultraの生体認証は、画面内の超音波式指紋認証と簡易式の顔認証のハイブリッド方式を採用。
2種類の生体認証を併用することでスピーディかつセキュアに使えます。
画面内の超音波式指紋認証は待ち時間がほとんどなく、画面に指が触れた瞬間に解除されるほどのスピードと精度を両立。
画面がロック中でもセンサーの場所に指をあてればすぐにロックが解除されるので、使い慣れてくるとすぐにこれ以上なく快適です。
顔認証はフロントカメラを用いた簡易的なもの。暗所では使えなかったり、本体のロック解除にしか使えなかったりとそれなりに制約がある感じです。
ただしこちらも指紋認証とほぼ同等の速さで使えるので、自宅でゴロゴロしながら使ったり、充電スタンドに置いている際などには重宝します。
Galaxy S24 Ultraのカメラ
Galaxy S24 Ultraのカメラにはクアッド望遠システムを搭載。2億画素の広角カメラをはじめ、最大5倍の光学ズーム性能の望遠カメラを搭載しています。
いくつか作例を確認しつつ、各カメラの性能を確認していきます。
広角 & 光学相当2倍ズーム | 超広角 | 光学3倍 | 光学5倍 & 光学相当10倍ズーム | |
---|---|---|---|---|
画素数 | 2億画素 | 1,200万画素 | 1,000万画素 | 5,000万画素 |
F値 | F1.7 | F3.4 | F2.2 | F2.4 |
広角カメラ
2億画素の広角カメラは最大16個の画素を1つの大きな画素として扱うTetra2ピクセル技術を搭載。光を取り込みやすくするか解像度を重視するかなどで使い分けられるのが特徴です。
普段は1,200万画素まで落とすことで画像ファイルの軽さと写真のクオリティを両立。
よりディテールがハッキリとした写真が撮りたい時に5,000万画素や2億画素に切り替えることで最適な写真が撮れます。
サンプルとして、このビル群を同じ場所から同じ画角で、1,200万画素・5,000万画素・2億画素で撮影してディテールを比較してみます。
この大きなビルの根本に立っている不思議な形の塔の表面を比べてみると、1,200万画素では拡大してもイマイチ表面が描写されていないのに対し、2億画素では表面の凹凸がどういった形なのかまで確認できます。
同じように、東京駅の奥のビルの看板の文字で比べてみると、1,200万画素では潰れがちになっていますが、2億画素ではまだギリギリ読めそうな解像感になっています。
ディテールをギリギリまで拡大することはあまりないとは思いますが、せっかく写真に残したくなるほど気に入ったものをキレイなまま残しておけるのは強いなと思います。
5,000万画素は1,200万画素と2億画素の中間くらいの印象ですね!
ただし、1,200万画素と比べると5,000万画素や2億画素はファイルサイズが大きくなってしまう欠点があり、同じ場所・同じ画角で撮影した場合でも10倍ほどのファイルサイズになってしまいます。
本体のストレージ容量やクラウドアップロード時のギガなどを圧迫しがちになってしまうため、ここぞというところで使うのがオススメです。
2億画素ではズームもできなくなってしまうので、被写体などにあわせてズームを使うのか、高解像度モードを使うのかを分けた方がいいでしょう。
残りの作例です。どれも広角1倍の1,200万画素で撮影しています。
色やディテール、ちょっとしたボケなどの表現もあり、スマホでサッと撮った写真と考えれば及第点かなと思います。
超広角カメラ
超広角カメラは1,200万画素の0.6倍相当。よりダイナミックな構図の写真が撮れます。
マクロモード(超広角カメラ)
Galaxy S24 Ultraには超広角カメラを活用したマクロモードが搭載。最短3cmほどの距離まで寄って撮影できます。
被写体のディテール・質感を活かした写真が撮れるので、植物や工業製品などに近づいてみると普段は見られない世界が見えて面白いかもしれません。
欠点として、あまりに近い距離まで寄れるので、場合によってはS24 Ultraの影が入り込んでしまう場合があります。
望遠カメラ(3倍・5倍・10倍・100倍)
Galaxy S24 Ultraには光学3倍と5倍の望遠カメラが搭載。これに加えてカメラとAI技術を活用した光学相当2倍・光学相当10倍ズームが使えます。
実際に同じ場所から、1倍・3倍・5倍・10倍で撮影してみました。
まずはビルの緑化部分をズームアップ。
葉っぱなどの細かいものを撮影した場合、10倍ズーム時にはAIなどで補正されたせいか不自然な印象になってしまいました。
続いては看板の文字。元の文字の形がハッキリしていることもあって、10倍まで寄っても問題なく読み取れました。
大きめな看板とシンプルな造形のビルを撮影してみると、違和感のある部分もなく自然な写真に仕上がりました。よく目を凝らしてみれば、看板や窓ガラスの汚れまで確認できるのは優秀。
同じように、すこし遠めの看板に寄ってみました。ぱっと見で見るだけなら十分な印象です。しいて言えば、10倍ズームの写真を拡大してみると、文字がすこし甘めな印象になってしまっているのがわかるかも。
ちなみにGalaxy S24 Ultraでは、AIの力を活用した100倍ズームも搭載。先ほどの看板までグッと寄ってみました。
ギリギリ文字の形や建物のディテールがわかるレベルになっており、従来のデジタルズームのような荒さが際立つものとは一線を画した写真になりました。
ただ、それでものっぺりとしている印象になっているのは否めないだけでなく、撮影時もちょっと動かすだけで撮影場所がズレてしまうといった実用上の使いづらさもあるので、「100倍ズームできる」くらいの感覚のほうがいいかもしれません。
ポートレートモード
Galaxy S24 Ultraにはポートレートモードが搭載。ソフトウェア処理でボケを追加することで、一眼レフで撮影したようなボケのある写真を撮影できます。
写真中央付近の花にピントを合わせたところ、フチの部分などの違和感はほとんどなく、自然なボケ感のある写真が撮影できました。
奥ボケだけでなく手前もボケており、パッとみただけではかなり「それっぽい」写真に仕上がっています。
こちらの赤い花も同様にいい感じの写真に仕上がってました。
花や葉っぱなどの縁はギザギザになりがちで処理が難しい傾向がありますが、NPU性能が向上したSnapdragon 8 Gen 3だからこそのキレイな処理になっている感じです。
つづいて、看板を撮影してみました。
これはすこし不自然かなと思っていて、看板の全体にピントが合っていながらもそれ以外のボケが強い状態になってしまっており、加工した感がみられる写真になってしまいました。
最後にポートレートモードに意地悪をしてみるために緑のカートを撮影。案の定、カート上部の一部の窓だけボケている部分があり、かなり不自然な印象になってしまいました。
カメラのf1.8やf2.8などで撮影すれば自然と後ろがボケる写真が出来上がりますが、こういった複雑な形状のもので同じ処理をするのはまだまだといったところ。
AIが物体の形を判別しづらいものだと失敗しやすいため、被写体は人や細かすぎない植物などに限定するといい写真が仕上がりますよ。
ナイトモード(夜間撮影)
Galaxy S24 Ultraには夜間にも明るくキレイな写真が撮影できるナイトモードが搭載されています。
まずは元からある程度明かりのある駅舎から。
元から明かりがあるため、ナイトモードにしてもそこまで変化のない写真が撮れました。ただし空や右半分の暗いレール付近などは明るくなっており、より鮮明に確認しやすい写真に仕上がっています。
ただし、街灯のないような真っ暗な場所に行くとナイトモードが底力を発揮。まるでかなり強いフラッシュを焚いて撮影したのかと思えるような明るい写真が撮影できました。
露光時間は3〜4秒ほどで長時間スマホを固定しておく必要こそあるものの、本来であれば右の写真のような真っ暗な場所でも鮮明な写真が撮れます。
ここまで極端に暗い場所で撮影することはないかもしれませんが、ある程度暗がりなシーンでも明るく撮影できるのはいいですね!
Galaxy S24 Ultraがオススメな人
Galaxy S24 Ultraは以下のような人にオススメです。
どんなこともストレスなく使えるフラッグシップスマホです。
Galaxy S24 Ultraはどこで買うべきか
これからGalaxy S24 Ultraを購入する場合、分割か一括かによって最適な購入先が異なります。
結論としては、分割購入ならドコモかauで、一括購入ならSAMSUNGオンラインショップかイオシスが理想の購入先です。
ドコモ、auは端末価格が高い欠点がありますが、最長48回の分割+返却プランを組むことで、実質負担額を少なくできるのが何よりのメリット。
加えて、保証プランに加入することで万が一の故障や破損などに備えられるのも、一括購入には得られないメリットです。
また、Androidスマートフォンはリセールが悪い傾向があるので、購入時点で下取り額が保証されているのはかなりの強みです。
特にドコモなら12ヶ月で返却することで、端末の実質負担金は6万円台まで抑えることができるように。最新のスマホを1年ピッチで買い替えたい人にとっては、理想的なプランです。
実際は保証プランに加入するので、総負担額はもう少し増えます。
端末をもし一括で購入するなら、SAMSUNGオンラインショップでの購入がおすすめ。端末の価格だけでみれば公式ストアがぶっちぎりで安く設定されています。
やはり直営ストアだけあって安心感は十分ですし、万が一故障した際にはドコモショップのGalaxyリペアコーナーで修理できるのもメリットです。
反面、Android端末のリセールを考えると、トータルでの負担額が高くついてしまう可能性があるのがネックです。
もし中古に抵抗がなければ、イオシスから中古で買うのもアリ。
新品はどうしても買い取り価格との落差が激しいので、負担額を減らしつつ一括で購入するなら中古も視野に入れるとより負担額を減らせますよ。
まだ出たばかりなので中古品も少ないんですが、それでも新品よりは安く上がります。コスパを重視するならアリ。
Galaxy S24 Ultraのレビューまとめ
Galaxy S24 Ultraをレビューしました。
Galaxy S24 Ultraは6.8インチの大画面、ハイエンドスマホらしい高スペック、AIを駆使したクアッドカメラ、Sペンでの筆記機能などをかね備えた優秀なスマートフォン。
ゲーミングスマホのような特化タイプではありませんが全体的に高次元でまとめられており、9割の人が満足して使えるスマホだと感じました。
ボクはメインスマホとしてGalaxy Z Fold5を使っていることもあって、「中途半端に大きくてポケットに入りづらいS24 Ultraは微妙かな?」と思っていたんですが、実際に使ってみるとスマホを広げる必要がないので使い始めるまでがスムーズなんですよね。
6.8インチは縦長ですが十分大画面で、ブラウジングやSNS、Kindleでの読書、ゲームなど、ほぼすべてのことがストレスなく行えて快適です。おかげでスマホ廃人化が進みました。
大画面かつ高性能なので、使って不満を感じる人はほとんどいないはず。一種の完成形のようなスマホで、ここ数年の中では特にオススメの1台です。
以上、カクタケイ(𝕏:@KakutaKei)でした。