こんにちは、けいたろー通信のカクタケイ(@kakutakei)です。
最近、Pixel 7とiPhone 14 Proを併用しているんですが、USB-CとLighiningの2本を用意しないといけないのがわずらわしくなり、ワイヤレス充電器に興味が出てきました。
そこでMagSafe充電器か一般的なQi充電器を買うべきか悩んでいたところ、Pixel 7の実質0円キャンペーンでもらったGoogleストアのクレジットがあることに気づいたのでPixel Stand(第2世代)を購入することにしました。

Pixel Stand(第2世代)はQi規格に互換性があるので、iPhoneでも使えるしいいかなと思ったんです。

Pixel Stand(第2世代)はGoogle Pixelシリーズ用の高速充電スタンド。ワイヤレスながらもPixel 7 Proでは23W、Pixel 7では20Wの高速充電ができるのが特徴です。
また、スタンドに設置している間にはフォトフレームになったり、スマート家電用のリモコンにもなる機能なども盛り込まれており、Pixelシリーズをフル活用するためにピッタリ。
ただし価格が9,570円と高価なので、Pixelシリーズ向けの独自機能に魅力を感じなければ、Anker PowerWave Ⅱのような15W出力対応のスタンドでも十分だと感じました。

ファンが付いているので、端末が充電中に熱くならないようにしてくれる機能も。機能面では割と優秀な製品なんですが、どうしても価格がネックです。
というわけで今回はPixel Stand(第2世代)について、使ってみて感じたことなどを正直に紹介します。
Pixel Stand(第2世代)の外観・仕様

それではさっそく、Pixel Stand(第2世代)を開封していきます。
Pixel Stand(第2世代) | |
---|---|
サイズ(長さ × 幅 × 高さ) | 82 × 71.6 × 113.9 mm |
重量 | 264g(実測) |
最大出力 | 23W(端末による) |
カラーリング | ホワイト |
付属品 | Pixel Stand(Gen.2)本体 30W充電器 USB-C to USB-C ケーブル 1.5m クイックスタートガイド |
価格(定価) | 9,570円(税込) |

内容物はPixel Stand(第2世代)本体、30W充電器、1.5m USB-C to USB-Cケーブル、リーフレット2種だけでした。


付属の30W充電器は可もなく不可もなくといったクオリティのもの。
社外品ではよりコンパクトなものもあるのでそちらを使いたくなりますが、Pixel Stand(第2世代)の使用には「14V以上の30Wアダプタ」という制約があるので、できれば付属品を使っておくのが無難です。
また、1.5mのケーブルは被覆がやわらかく、ほどいた直後でもクセが残らない優秀なものでした。シリコンケーブルほどではありませんが、取り回しのしやすさは抜群でした。

スタンド本体を見ていきます。
白と青のツートーンカラーのデザインで、全体的にラバー調の表面仕上げになっています。
下の青色の飛び出ている部分にスマホやイヤホンを立てかけることで充電する仕組み。青い部分の丸いくぼみはPixel Budsを充電するためのものです。

正面から見てみると厚みを感じないデザインではありますが、背面から見てみるとぽってりと丸みを帯びているのがわかります。
背面にはUSB-C端子があるので、ここに充電器を接続するだけでOKです。

底面はGoogleのロゴと様々な規制などの刻印が入れられています。全体的にラバー調なので、使用時にはズレることはなし。

Pixel Stand(第2世代)は内部にスマホ冷却用のファンを搭載しているため、スタンドの下部には冷却用の風を出すスリットがあります。
長期的に使っているとほこりが溜まってしまわないか少しだけ心配です。

白い背面の部分も、冷却風をしっかりと当てるために丸みを帯びた形になっています。全体の印象が整えられていていいデザインだと感じます。



実際にPixel 7を立ててみました。
角度はかなりキツめな印象で、真横から見てみるとその立ち具合がよくわかります。
Pixelシリーズは6以降、背面にカメラバーがあるデザインになっていますが、見事にカメラバーを回避するように設計されていました。
Pixel Stand(第2世代)のメリット・いいところ
続いて、Pixel Stand(第2世代)を使って感じたメリット・いいところを紹介します。
Pixelなら最大23Wで高速充電、そうでなくても最大15Wで充電できる

Pixel Stand(第2世代)は最大23Wの高出力でPixelシリーズを高速充電できるので、充電を忘れた朝や、出勤して30分後に会議があるような状況でも焦らなくて大丈夫。(要初期設定)

一般的なQi充電器では最大15W出力なので、30〜50%ほど早く充電できますね!
対応しているPixelシリーズなどとその最大出力は以下の通りです。
最大出力 | |
---|---|
Pixel 7 Pro / 6 Pro | 23W |
Pixel 7 | 20W |
Pixel 6 | 21W |
Pixel 3 / 3 XL / 4 / 4 XL / 5 | 10W |
その他のQi対応端末 | 15W |
iPhone | 7.5W |
Pixel Stand(第2世代)はワイヤレス充電規格「Qi」との互換性があるため、Qiに互換性がある端末ならなににでも使えるのが魅力的。
GalaxyシリーズやXperiaシリーズなど、ワイヤレス充電に対応しているスマートフォンならなんでも使えるので、Pixelシリーズから他社のスマホに買い替えても全く問題なし。

ボクは冒頭でも触れたとおり、Pixel 7とiPhone 14 Proの2機種で併用しています。
iPhoneは仕様上7.5Wと低速での充電で時間がかかりますが、帰宅後はスマホに触らずにスタンドに置きっぱなしにするので、充電の遅さは時間でカバー。
もし急いで充電したいときだけは有線で充電する運用にしています。
充電スピードの制御がちょうどいい

Pixel Stand(第2世代)はPixelシリーズで使うと充電スピードを3段階で変えられます。
最大・最適化・静音の3段階になっていますが、個人的には最適化モードの制御がわりと絶妙で使いやすいと感じました。
具体的な制御の内容は以下の通りです。
最大 | 最適化 | 静音 | |
---|---|---|---|
充電速度 | 最速 | 端末の状態に合わせる | 遅い |
ファンの音 | 本体の冷却を優先 (ファンをよく回す) | バランスよく調節 | できる限り抑える (ファンをほぼ回さない) |
最適化モードが優れているのは、バッテリーがない時はファンを回してスピーディに、十分に溜まった時はスピードを落としたりと自動的に調節してくれること。
バッテリーは高速充電し続けたり、温度が上がってしまうと急速に劣化してしまうので最適化モードを使うだけで結果的にバッテリーへの負荷を減らし、スマホ寿命の長期化にもつながるんです。

スマホの買い替えサイクルが長期化してきているので、バッテリーをいたわって充電できるのは嬉しい機能ですよね。

もちろん、充電スピードはその時々に合わせて変更可能。1回限りでモードを変えたい時は、充電中の画面下「ワイヤレス充電中」の表記をタップすれば設定画面が開きます。
基本は最適化モードで使いつつ、ファンの音が気になったら静音モードにしたり、早く充電したい時は最大モードに切り替えたりするのがおすすめです。

その時々に合わせて変更した充電モードは、その時限りの設定に。次に充電した時にはデフォルト設定した充電モードに戻るようになっています。
試しに0%の状態から最適化モードで充電テスト。30分で48%まで充電できた。

Pixel Stand(第2世代)の充電スピードをチェックするため、実際に最適化モードでPixel 7のバッテリーを0%から充電してみたところ、30分で48%まで充電できました。
また、本体の温度を手で触って確かめてみたところ、ぬるく温まっている程度でしかなく、冷却ファンのメリットもしっかりと感じられました。

そのまま充電をし続けて1時間経ったところで確認してみると、バッテリーは78%まで回復。ワイヤレスにも関わらずこのスピードで充電できるなら、有線を使う必要はほぼ感じません。

最適化モードですが、このスピードでの充電には本当に驚き。有線顔負けの充電速度です。
スタンド型なので、ただおくだけでOK

Pixel Stand(第2世代)はスタンド型のワイヤレス充電器。パッド型のようにズレることがないため、「朝起きたらズレていて充電できていない」といった充電トラブルがなくなります。
もちろんPixel Standもコイルがズレてしまうと充電できなくなりますが、スタンドから半分くらいはみ出さない限りは充電できたので、気にしなくて大丈夫。
立てかけるだけで使えるのは本当にラクで、ただそこにおくだけでOK。MagSafeのように位置合わせをする必要もなく、ケーブルを挿すために端子とにらめっこする必要もありません。

過去にパッド型を使っていたんですが、朝起きたらズレていて「発熱+充電できていない」といったことがあり、使うのをやめたことがあります。スタンド型ならズレないから安心です。
Pixel Stand(第2世代)はPixelシリーズ向けなので、6インチ前後のスマートフォンなら多くの機種で使えるのも嬉しいポイント。充電用コイルも上下に2つ入っているので、イヤホンのような小型デバイスでも充電できます。
手持ちのスマホで試してみると、同じくらいのサイズのiPhone 14 Proはもちろん、一回り大きいiPhone 11 Pro Maxでも使えました。

また、Pixel Budsにも対応していることから競合のAirPods Proも試してみましたが、こちらも問題なく充電できました。

ただ、Pixel 7やiPhone 14 Proを横置きして充電することはできませんでした。下にゲタを履かせて高さを出せば使えますが、実用性は低め。
iPhone SE(第2世代)では使えたという話もあるので、そのままだとおそらくコイルの位置が合っていない様子。ここだけは本当に惜しいポイントです。

横置きにしてYouTubeなどを見ながら充電できたら100点だったなぁと感じます。
Pixel Stand(第2世代)のデメリット・気になるところ
最後に、Pixel Stand(第2世代)を使って気付いたデメリット・気になるところを紹介します。
ファンの音が気になるかも

Pixel Stand(第2世代)はワイヤレス充電中に熱くなってしまったスマホを冷やすための冷却ファンが搭載されていますが、そのファンの動作音が気になる場合があります。
静音モードにしておけばファンの音はほとんどしませんが、最適化モードや最大モードにするとファンが回る音が大きくなって気になるように。回り始めた時なども気づきます。
なので、余計な音をとても気にする場合にはファンレスタイプの他社製品のほうが向いているので、無理にPixel Stand(第2世代)を購入する必要はないと感じます。

デフォルトの充電モードを静音モードにすればいいんですが、そうするとPixel Standの意味があまりないんですよね……。
ファンの音についての個人的な見解は「ギリギリ許せる」
ファンの音についてですが、実際に使っていても「すごいうるさいわけではないけれど、無音ではないのでたまに気になる。」と感じました。個人的にはギリギリ許せるくらいの音量です。
確かに、Pixel 7のバッテリ残量が少ない状態で使い始めた場合には、最適化モードでも急速充電になり、ファンが露骨に回り始めます。もちろん、最大モードでも同様です。
先ほど触れた「0%からの最適化モードでの充電」の際も、特に30分くらいまでの間はバッテリー残量が少ないこともあり、作業中のキーボードの音より大きいほどでした。

バッテリー残量50%以上になると、少しファンの音が落ち着いてきました。

ただ、その状態でも音楽を聴いていたりYouTubeを見ていればほとんど気になりませんし、作業中なら集中しているうちに気にならなくなります。
確かにファンを搭載していないタイプの充電器は無音なので、それとくらべればファンの音はどうしても気になります。一部のユーザーからは「音がうるさい」と言われていることもあり、ボクも購入前は戦々恐々としていたのも事実です。
ですが、決して我慢できないほどの音というわけではなく、ギリギリ許せるレベルの音でした。スタンドを使う場所にもよりますが、そこまで気にする必要はないと感じます。

もし同様にファンの音について気になっている人がいれば、参考にしてみてください。
画面がつきっぱなしになるので焼き付きが気になる

Pixel Stand(第2世代)はスタンドにPixelシリーズを立てかけると、自動的に画面に現在の時計や日付、天気などが表示されます。
作業時などにサッと時間などが確認できるようになるのであると便利な機能なんですが、この機能はオフにできないため、スタンド使用中は必ず画面がつきっぱなしになってしまうんです。
「ただつきっぱなしになるだけなら問題はないのでは?」と思いますが、Pixelシリーズのディスプレイで使っている有機ELパネルは、つきっぱなしでいると焼き付きが起きてしまう可能性があるんです。
視界の端で画面がついていて気になってしまったり、別に置き時計があるから時計は表示していなくてもいいといったこともあるので、必要に合わせて設定でオンオフできるようになるといいのにと感じました。

Pixel 7にて設定項目を色々と確認してみましたが、デフォルトで用意されているスクリーンセーバー機能をオフにしても点灯してしまいました。
Pixelシリーズと組み合わせると独自機能が使えるようになるが…?

Pixel Stand(第2世代)はPixelシリーズで使うことで、フォトフレーム・めざましディスプレイ・スマートホームリモコンなどの機能が使用可能に。
しかしながら、これらの機能はどれも活用のしにくいものばかり。特筆して「この機能がほしい!」というものでもないかなと感じます。
独自機能を使って感じたこと
- フォトフレーム
- Google フォトにアップロードされている指定したアルバムの写真を表示する。
- めざましディスプレイ
- めざましをかけた時間の15分前から自動的に画面を明るくし、自然と起きられるようにする。
- スマートホーム
- 最大4つのGoogle Home対応機器のリモコンを画面に表示しておき、ワンタップで操作できるようにする。
- スタンド使用時にサイレントモードになる
- スタンド使用時にサイレントモードに自動的に入るようにする。

個人的に気に入っているのはスタンド使用時のサイレントモード化くらい。あとの機能は使い勝手があまり良くないんですよね……。
高価?実はそうでもないけれど……

Pixel Stand(第2世代)の価格は9,570円と、充電スタンドにしては高価な部類。
Pixelシリーズで有線顔負けの高速充電ができたり専用機能が使えたりと独自性はありますが、競合品より5,000円ほど高いんですよね……。

15W出力対応のAnker PowerWave Ⅱは4,390円。Amazonで売られている中華ブランドの15W充電器でも約3,000円ほどしかしません。

ただ、実は付属品の30W充電器や1.5mのUSB-C to USB-Cケーブルは、Googleストアで併売されているもの。価格は充電器が2,970円、1.5mのケーブルが2,500円ほどと、しっかりとした金額です。
本当はそこまで高価なものではないのかもしれませんが、セット販売なので割高感が出てしまっているのかもしれません。

スタンド単体販売で5,000円くらいまでだったらアリなんだよなぁ……と思ってしまいます。
Pixel Stand(Gen.2)はこんな人におすすめ
- 純正品を使って安心して充電させたい
- 充電スピードはそこまで気にしていない
- 定位置を作って管理したい
- 家にいるときはスマホをあまり使わない
PixelStand(第2世代)はGoogle Pixelシリーズを愛用している人におすすめ。ワイヤレスながらも最大23Wの高出力で、30分で0%から50%弱までの充電が可能です。
パッド型のワイヤレス充電器とは異なり、スタンドに立てかけるだけで位置ズレでの充電ミスもおきないので、ワイヤレス充電機に対して懐疑的に思っている人でも使えます。
また、置いてあるかが一目でわかるので、充電忘れも防げるのも嬉しいポイントです。
ただ、家にいる時にスマホを使いたい人にとっては、無線充電は不向き。Pixel Standに魅力を感じていたとしても、ベルモンド Ultra Mini 30Wのような有線タイプの高速充電器を使うのがおすすめです。

優秀だが高価すぎるスタンド

Pixel Stand(第2世代)を購入したことで、Pixel 7やiPhone 14 Proをラクに充電できるように。
充電ミスが絶対に起きないので、ワイヤレス充電のラクさを再認識たのは嬉しい誤算。ケーブルレスは偉大でした。
ただ、どうしてもPixelStand(第2世代)でなくてはならないかというと決してそうではなく、他のワイヤレス充電スタンドでも十分だと感じています。
定価9,570円と充電器にしては高価なので、Pixelシリーズを購入した際のクレジットがある場合や、どうしてもGoogle純正品がいいといった理由がない場合は、無理に購入しなくてもいい製品です。

個人的には、充電器やケーブルをなくして5,000円くらいだったらおすすめしやすい製品だったのにと感じています。
もしPixelシリーズで使うワイヤレス充電器を探している人は、Anker PowerWave Ⅱなどの他社製品も視野に入れて検討するのをおすすめします。
以上、カクタケイ(@kakutakei)でした。