勉強や仕事では欠かせない筆記具、ボールペン。
メモなどをとっていると、字幅が太くて、書いた文字が潰れて読みづらくなってしまうことがありませんか?

書いたことを後で読み返した時に、うまく読み取れないと意味がないですよね。

そうならないためには、幅の細いボールペンを使うのがオススメです。
そこで、様々な極細のボールペンの中から、三菱鉛筆 ジェットストリーム エッジ 3を購入しました。
使ってみると、細書きしやすくにじまない、仕事や勉強に最適な一本だったので、その魅力を紹介します。

ジェットストリームブランドの安心感で買いましたが、大正解のボールペンでした。

ジェットストリームエッジ3とは

ジェットストリーム エッジ 3は、三菱鉛筆が販売する極細の油性ボールペンです。
油性ボールペンでは世界初となる0.28mmの最小ボール径になっており、手帳などの狭いスペースや、シャキッとした文字を書きたい人に向いています。

今までの極細ボールペンは、水性やゲルインクの独壇場だったから驚きです。
ジェットストリームエッジ3の外観
ジェットストリーム エッジ 3を見ていきましょう。
ボクが購入したのは、ジェットストリーム エッジ 3 エキサイトカラーのオフホワイトです。
パッケージはシンプルな紙製の物でした。

パッケージ裏側を見てみると、使い方や注意点が記載されていました。

ジェットストリーム エッジ 3を取り出しました。
表面はマット調で、オフホワイトの名前通り、温かみのある白色軸です。

グリップ部もシンプルなシルバーではなく、わずかに黄味がかった、シャンパンゴールドのような色味をしています。
定番品の白軸と比べてみると、色味の違いは一目瞭然です。


上が定番品。下がエッジ3です。定番品は白とシルバーがよりハッキリしています。
ペン先は中心から芯が出ない、不思議な形になっています。

正面からみると、よりわかりやすいですね。

芯の繰り出しには「スピロテック」という機構が搭載されており、天冠をカチカチと回して繰り出します。
先ほどの不思議なペン先と合わさって、まっすぐ芯を出せるようになっています。
多色ペンのリフィルをしならせず、ペン先へまっすぐ繰り出す機構のことです。この機構により、単色ボールペンのような、しっかりとした筆記感を実現します。
三菱鉛筆「スピロテック機構について知りたい」より

ジェットストリーム エッジ 3の一番の特徴はその芯の形状。
「ポイントチップ」と呼ばれているすり鉢状になっており、ペン先が書いているところを邪魔しづらくなっています。
細かい筆記作業をする際にもペン先がクリアに見えるよう、ペン先の金属部品(チップ)が先端へかけてスリムに絞った形状をしています。この仕様を「ポイントチップ」と称しています。
三菱鉛筆「ポイントチップとは何か」より
0.28mmの細さと相まって、とても繊細な印象になっていますね。

クリップはワイヤーを折り曲げてある、シンプルなデザインです。
塗装や皮膜のないシルバーで、無骨ですがそこはかとなく凛とした雰囲気を感じさせてくれます。


統一された色味からは、大人びた雰囲気を感じさせてくれますね。
ジェットストリームエッジ3の良い点・メリット
実際にジェットストリーム エッジ 3を使って感じた、良い点・メリットを紹介します。
その①:細く書けるから狭いスペースに最適
ジェットストリーム エッジ 3の一番の特徴は、やはり狭いスペースに最適なこと。
0.28mmのボール径から書かれる筆記線はとても細く、小さく文字を書いてもつぶれにくいです。

試しに5mmピッチの方眼に「ありがとう」を詰め込んでみました。
上から、0.28mm(ジェットストリーム エッジ 3)、0.5mm、1.0mmです。

ジェットストリーム エッジ 3で書いた字は問題なく書けましたが、比較対象の2つは厳しかったです。
0.5mmでは「が」の濁点がつぶれてしまい、1.0mmでは読み取るのが難しくなってしまいました。

ここまで極端なスペースに文字を書くことはないと思いますが、ジェットストリーム エッジ 3ならどんなスペースにでも自由に文字を書けますね。
また、油性なのでほとんどにじまず、書いた後にジワッと筆記した線が太くつぶれてしまうことがないのも嬉しいですね。


シャキッとした線が書けるのが、ジェットストリームのいいところです。
その②:油性だからどんな時でも安心して使える
0.3mm前後の細いボールペンには水性やゲルインクが多く、書いた後に手で引っ張ってしまったり、水濡れで滲んでしまうこともあります。
その点、ジェットストリーム エッジ 3は油性なので耐水性・速乾性があり、安心して使えます。

試しに筆記直後に指に水をつけて引っ張ってみましたが、全く引っ張ったりにじんだりしませんでした。
字幅が細く、筆記に使うインク量が少ないのも、引っ張りやにじみに強い理由です。

ふとしたタイミングで濡れてしまっても安心。焦って汚してしまう心配もありません。

ジェットストリームエッジ3の気になる点・デメリット
実際にジェットストリーム エッジ 3を使って感じた、気になる点・デメリットを紹介します。
その①:少し抵抗感のある書き味
ジェットストリームエッジのペン先はかなり細いので、カリカリとした抵抗感のある書き味になりがちです。
一般的なコピー用紙などの、少し荒めの紙に書いた際には、その抵抗感のある書き味を顕著に感じます。


「抵抗感」より「引っかかり」を感じるようになります。
ですが、この書き味は滑らかな紙を使ってもある程度は感じてしまいます。
ボクが普段使うノートは滑らかな紙質ですが、やはり少しカリカリとした書き味は感じます。


ペン先が細い分、筆圧がかかりがちになり、抵抗感のある書き味になってしまいます。
ですが、抵抗感があるおかげで、自由にトメ・ハネの表現がしやすくなったり、狭いスペースに文字を書きやすくなります。
「細く書けること」と「抵抗感のある書き味」は、切っても切り離せない関係にありますね。
その②:替え芯が高い
ジェットストリーム エッジ用の替え芯は、1本220円します。
しかも、全て多色ペン用の細いタイプの芯を使用しています。


画像の芯は使用中でインクが減っていますが、ペン先を除く形状やインク容量は全く同じです。
参考のために、ジェットストリーム 多色ペンの替え芯と比較してみます。
他の2種類の替え芯を比較してみると、一目瞭然に高いのがわかります。
芯の種類 | 価格(税込) | 型番 |
---|---|---|
ジェットストリーム エッジ用 0.28mm | 220円 | SXR-203-28 黒・赤・青 |
ジェットストリーム 多色ペン用 0.38mm | 88円 | SXR-80-38 黒・赤・青・緑 |
ジェットストリーム 多色ペン用 0.5mm | 88円 | SXR-80-05 黒・赤・青・緑 |
(参考) ジェットストリーム エッジ用 0.38mm | 220円 | SXR-203-38 黒 |
替え芯の形状が同じなのでインク容量はほとんど変わりませんが、金額は約3倍です。

おんなじ容量で3倍近い金額って考えると、ちょっと割高感がありますよね。
ちなみに、ジェットストリーム エッジには、黒だけ0.38mmも用意されていますが、その替え芯の金額も税込220円です。
同じボール径ながらも替え芯の金額が異なるのは、ペン先の「ポイントチップ」が原因なのかもしれません。


ポイントチップはジェットストリーム エッジにしか使っていないから、コストがかさんでいるのかも?
その③:使いたい色が選びにくい
ジェットストリーム エッジ 3は、使いたい色が直感的に選びにくいです。
これは一般的な3色ボールペンと違い、天冠の上面にのみペン先の色が記されているからです。


天冠をひと目見てからじゃないと、出したい色が選びづらいです。
一応、天冠を見なくても芯を選べるように、赤と青はペン先に差し色が入っています。
もしかしたらペン先を見たほうが確実かもしれません。


少しみづらいですが、赤には赤の、青には青の帯がペン先に入っています。
三菱鉛筆のホームページを見ていると、高価格帯のジェットストリームシリーズでは、デザインの統一感を出すために、余計な色や要素を削っています。
ジェットストリーム エッジ 3も税込2,750円(参考価格)と高価格帯なので、その一環としてミニマルなデザインになったのかなと感じます。

参考:高価格帯ジェットストリーム「プライム 3色ボールペン」「4&1 Metal Edition」
まとめ:狭い場所にもしっかり書ける極細油性ボールペン

三菱鉛筆 ジェットストリーム エッジ 3は、狭い場所にもしっかり書けるボールペンでした。
手で引っ張ってしまったりすることもなく、文字がつぶれて読みにくくなってしまうこともないので、書くことに集中できるのが魅力です。
少しばかりランニングコストが高いのが気になりますが、唯一無二といっていいほどの特徴を持つボールペンです。
細く書ける筆記具を探している方は、ぜひジェットストリーム エッジ 3を検討してみてはいかがでしょうか。
