こんにちは、けいたろー通信のカクタケイ(@kakutakei)です。
すでに生活必需品ともいえるほど普及している完全ワイヤレスイヤホン。
昨年12月に紹介したTranya Novaは、低価格ながらも全部入りで音質が良く、提供品ながらも「これで十分」だと素直に感心してしまうほどでした。
そして先日、Tranya Novaの弟分「Tranya Nova Lite」が登場しました。
エントリークラスとは思えないほどのノイズキャンセリングと音を体感できる両コスパ機で、「価格まで考えたら、Tranya Novaすら凌駕するのでは……?」と感じてしまうほどのクオリティでした。
「Lite版だし、エントリークラスの性能しかないんじゃないかな」と思ったんですが、むしろ価格を考えたら120点の出来でした。
この記事ではTranya Nova Liteの特徴や使用感について、詳しくレビューしていきます。
Tranya Nova Liteの仕様・特徴
Tranya Nova Liteの仕様や特徴を紹介します。
商品名 | Tranya Nova Lite |
---|---|
重量 (ケース・本体込み) | 44.4g |
重量 (本体のみ) | 片側4.65g |
ドライバー | 12mm ダイナミックドライバー |
機能 | アクティブノイズキャンセリング 外部音取り込み |
Bluetoothバージョン | 5.3 |
コーデック | SBC AAC |
防水 | IPX5 |
バッテリー持続時間 | 本体のみ:最大8時間 ケース込み:最大32時間 |
充電方法 | USB-C ワイヤレス充電 |
カラーリング | ホワイト系 (ピンクみのあるアイボリー) |
-40dbの強力なアクティブノイズキャンセリング
Tranya Nova Liteの何よりの特徴は、兄弟機ゆずりの強力なノイズキャンセリング。Novaの-43dbには劣りますが、Nova Liteも-40dbのノイズ低減に対応しています。
実際に電車や高架下でつかってみましたが、確かに「わずかに劣るかな?」と感じるシーンもありましたが、しっかりと聞き比べないとわかりにくいほどには強力。
ノイズキャンセリングしやすい低音はほぼ抑えていますが、高音は抑えづらいのでわずかに抜けてくる印象でした。
電車で音楽を聴いたりするには十分なノイズキャンセリング性能でした。
実用レベルの外部音取り込み
Tranya Nova Liteにはノイズキャンセリングだけでなく、実用レベルの外部音取り込みも搭載。
音量がわずかに下がってしまいますが簡単な会話はできるクオリティなので、街中を散歩しているときやコンビニのレジなど、わざわざイヤホンを外すことなく使えます。
安価なイヤホンでは明らかに違和感があることもあるので、そういったことのないTranya Nova Liteの外部音取り込みは優秀と言わざるを得ません。
12mmのダイナミックドライバー
Tranya Nova Liteは12mmのダイナミックドライバーを搭載しており、ドライバーサイズを生かした迫力の低音や不足のない中高音を実現。
「このイヤホン、本当にエントリークラスだっけ……?」と思わせてくれる良い音に仕上げられています。
音は原音に忠実なものではなく演出されているものなので、流行りのJ-POPやK-POPなど、元気な印象の曲を聴くのにピッタリ。反面、クラシックやジャズなどの「生の音や空気を楽しむ」のにはあまり向いていいなさそうだと感じました。
イヤーチップもS・M・Lの3サイズが入っているので安心。取り付け部分もごく一般的な形をしており、社外品のイヤーチップも無理なく取り付けられます。
兄のTranya Novaと比べても謙遜なく、価格差を考えれば十二分だと感じます。
イヤホンのみ最大8時間、ケース込み最大32時間の長時間駆動
Tranya Nova Liteは本体のみ8時間、ケース込み32時間の長時間駆動に対応。ノイズキャンセリングをオンにするともう少し短くなりますが、それでも平日の通勤・通学といったシチュエーションならまったく問題なし。
1日4時間ほど使ったとしても8日も持つので、1週間に1度充電するだけで大丈夫。忘れたころに充電するくらいでいいので、「毎日バッグから取り出して充電して……」といった面倒なことはしなくてOK。
充電はUSB-Cでの有線かワイヤレスか選べるので、普段使っているスマホの充電器を流用すればOK。充電時間は有線ならたったの1.5時間なので、お風呂に入っている間に継ぎ足し充電しておくだけでも十分です。
10分だけの充電で2時間つかえる急速充電にも対応しています。もしバッテリー切れになっても安心ですね!(同社メディアキットより)
38msの低遅延ゲームモード搭載
Tranya Nova Liteは38msの低遅延になるゲームモードを搭載。
音ゲーはさすがに厳しいものの、カジュアルなゲームや映画を見る際には口とセリフが一致しやすくなって違和感がなくなり大活躍です。
最大2台までのマルチポイント接続に対応
Tranya Nova Liteは最大2台の機器とのマルチポイント接続に対応。
2台の機器で同時に待機できるので、片方で音楽を聴いているときにもう片方から電話がかかってきてもすぐに対応できて便利です。
ボクはスマホとタブレットに接続しています。スマホは音楽を聴くとき、タブレットは動画を見るときと使い分けているんですが、イヤホンを付け替えることなく対応できて快適です。
Tranya Nova Liteをカスタマイズできるアプリを用意
Tranya Nova Liteは音質やタッチセンサーの挙動を「Tranya Audio App」でカスタマイズ可能。できることは以下の通りです。
Tranya Audio
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アプリはiOS・Androidともに対応しているので、どんなスマホを使っていても大丈夫。アカウント作成も不要なので、Tranya Nova Liteを使うならぜひ併用したいですね。
Tranya Nova Liteのレビュー
Tranya Nova Liteを実際に使って感じたことをレビューしていきます。
耳にフィットする装着感の良さ
Tranya Nova Liteを使っていて特に気に入っているのが、耳にフィットする良い装着感。
片側4.65gの軽さに加えて耳にまんべんなくフィットしやすい丸みになっているので、イヤホンをつけていると感じにくいほどなんです。
カナル型特有の耳の穴に入っている印象はありますが、長時間使っていても痛くなりづらい印象でした。
イヤホンのフィット感は個人差がありますが、Tranya Nova Liteは柔らかい形状で違和感が薄く装着できました。
カスタマイズ可能なタッチセンサーが便利
Tranya Nova Liteはアプリ経由でタッチセンサーの挙動を変えられるので、自分好みの使いやすい設定にできるのがGood。
ボクもカスタマイズしていて、1回タップは無効にしたり、両耳とも同じ設定にすることで片耳で使った時でも気にせず操作できるようにしています。
エントリークラスのイヤホンではタッチセンサーの設定変更に対応していないことも多いので、対応しているのは素直にポイントが高いです。
最低音量が大きめ
Tranya Nova Liteを使っていて思ったのが最低音量が大きいこと。自宅や郊外の静かなカフェで使うには大きすぎるようにも感じるほどで、静かな場所と驚いてしまうかも。
電車や都市部のガヤガヤしたところではむしろその音量の大きさが長所になるほどで、最小音量+1~2くらいでも十分なのでバッテリー持ちも抑えられそう。
音の大きさは適材適所といったところなので、外出先メインで使うなら大きなデメリットにはならず、むしろバッテリー持続時間を考えると大アリといったところです。
初めて使ったときはちょっとびっくりしました。初回接続時はボリュームをしっかりさげてから使ってみてください。
高音質コーデックにはまったく対応していない
Tranya Nova LiteのBluetoothコーデックはSBCとAACの2つのみ。
aptX Adaptiveをはじめとする高音質コーデックにはまったく対応していません。
音の印象も悪くなかっただけあって、そのポテンシャルを十分に活かしきれないのがちょっと残念。
とはいえ「SBCやAACだと音の粗さが……」と気にするような価格帯ではないことを考えると、ここを割り切ったことで低価格を実現したのは間違ってないなとも思います。
カジュアルリスニングなら満足できるクオリティの音なので、コーデックにこだわって選択肢から外してしまうのはもったいないかなと感じます。
Tranya Nova Liteはこんな人にオススメ
Tranya Nova Liteはエントリークラスながらもノイズキャンセリング性能の高さとカジュアルリスニングに最適な音が魅力のイヤホンです。
-40dbのノイズキャンセリングは電車や都市部でつかうには十分強力で、音楽を聴くのはもちろん、デジタル耳栓としてつかうのもアリ。
アイボリーカラーのようなユニセックスな色味なので、パートナーへのプレゼントにもオススメ。高すぎず安すぎず、気兼ねなくプレゼントしやすいのもGood。
Tranya Nova Liteでも満足できる音ですが、より音が良いイヤホンが欲しいなら、1万円クラスとは思えないクオリティの上位機種「Tranya Nova」がオススメです。
Tranya Nova Liteのレビューまとめ
Tranya Nova Liteをレビューしました。
エントリークラスながらもノイズキャンセリング性能やカジュアルリスニングのクオリティが高く、そこまで音を気にしない人や、コストパフォーマンスを気にする人にはピッタリなイヤホンです。
ちょっと音が大きいのだけが気になりますが、それを除けばアプリでのイコライザー調整やタッチセンサーの自由な設定など、使い勝手の良さが際立ちます。
提供品ながらもベタ褒めのようになってしまったので提灯記事のようにも感じてしまうかもしれませんが、それほどまでに優秀だと感じたのも事実だったので、素直にレビューしました。
エントリークラスなのにこの実力は強いです……!
コストパフォーマンスの良いイヤホンを探している人は要チェック。価格以上の良さを感じられますよ。
以上、カクタケイ(@kakutakei)でした。