こんにちは、MacBook Pro 13インチ(M1,2020)ユーザーのカクタケイ(@kakutakei)です。
MacBookを自宅で快適に使おうとすると、外部ディスプレイや充電ケーブルに接続したりと複数のケーブルなどをつなぐ場合があります。
ボクは現在、充電用とディスプレイ出力用で2本のケーブルを接続し、クラムシェルモードやデュアルディスプレイにしながら活用しています。

ただ、毎日2本のケーブルを抜き差しするのは地味に面倒ですし、端子やケーブルの負担も気になります……。

この状況を改善するには、複数のケーブルを束ねて接続するためのUSB-Cハブを用意する必要があります。
とはいえひとえにUSB-Cハブと言っても、メーカーやポート類の数などの差から無数の種類があるため、どれを選べば良いかがとても分かりづらいのが現状です。
というわけで今回は、M1/M2 MacBook Air/Proに最適なUSB-Cハブを選ぶ方法と、おすすめのUSB-Cハブを紹介します。
イチバンのおすすめは「Anker PowerExpand+ 7-in-1 USB-C PD メディア ハブ」
様々なUSB-Cハブから検討した結果、今回購入したのはAnker PowerExpand+ 7-in-1 USB-C PD メディア ハブです。

この製品は、最大85WのUSB PD(USB Power Delivery)でMacBookを高速充電できるのに加え、HDMIやUSB-A、SDカードスロットなどの7つの豊富なポートが用意されています。
いわば、USB-Cハブの決定版と言っても過言ではない、万人におすすめできる製品です。
それではここから、なぜこの製品を選んだのかを分かりやすく解説していきます。
「Anker PowerExpand+ 7-in-1 USB-C PD メディア ハブ」の詳しいレビューはこちら


今回購入したAnker 7in1はかなり優秀なので、悩んだら買っておけば間違い無い製品です。
STEP0:最適なUSB-Cハブを見つけるための下準備
最適なUSB-Cハブを見つけるには、下準備がとても大切。
なぜなら、AmazonなどのECサイトを探してみると相当数のUSB-Cハブがラインナップされており、どれ買えば良いかがわからなくなってしまうんです。

今回の検討中、ボクもかなり悩みました……。
多くの中から最適な製品を見つけたい場合には、自分が求める条件を先にしっかり考えておくのがポイント。
そこで「最適なUSB-Cハブを見つけるために気を付けるポイント」を、分かりやすくまとめました。
最適なUSB-Cハブを見つけるために気を付けるポイント
- USB-Cハブを使おうとしている環境は?
- クラムシェルモードで使う?
- 開いたまま使う?
- どんな機能が必要?
- なんの端子が必須か
- なんの端子があると便利か
- USB PDの出力はどれくらいあれば良いのか
上記のポイントに加え、以下に記した手順で取捨選択していくと、あなたにとって最適なUSB-Cハブが必ず見つかりますよ。
- STEP1現在の環境を把握する
どんな環境でUSB-Cハブを使いたいかイメージする
- STEP2直挿しタイプとケーブルタイプのどちらが良いかを考える
一長一短あるので、どちらが使いやすそうかをイメージする
- STEP3目指す環境から「USB-Cハブに求める条件」を考える
どんな端子が必要なのかなどを振り返る
STEP1:現在の環境を把握する
最適なUSB-Cハブを検討するために、まずは現在の環境を把握することが大事。
今の状況を把握しておくと、最適なUSB-Cハブを探すのがカンタンになります。

「○○を使いたい!」「△△をシンプルにまとめたい」など、なんとなく未来のイメージをするために、今を把握しましょう。
今回はモデルケースとして、ボクの環境から、最適なUSB-Cハブを考えていきます。
現在は、MacBook Pro 13インチに外部ディスプレイと充電器の2つがそれぞれ有線接続されている状況です。

現在の状況が面倒なのは、持ち出したり帰宅したりするたびに、MacBookから2本のケーブルを抜き差ししなくてはならないこと。

できれば1本の抜き差しで使えるようになれば楽なんですが…。
これを解決するには、2本のケーブルをUSB-Cハブで束ねてしまうのが簡単です。
つまり、以下のような状況になるのが理想ということですね。


なんとなくやりたいことがイメージできました!
STEP2:直挿しタイプとケーブルタイプのどちらが良いかを考える
USB-Cハブには、直挿しタイプとケーブルタイプの2種類があります。
この2種類は、どちらか一方が優れているというわけではなく、どちらにも一長一短があるので、使いたい環境によって最適解が異なるものです。
直挿しタイプのUSB-Cハブ

ケーブルタイプのUSB-Cハブ

今回はケーブルタイプのUSB-Cハブを選びましたが、その理由は「直挿しタイプと異なり、使用環境に左右されないから」。
現在はBoYataのノートパソコンスタンド上に広げて置いていますが、あまりサブディスプレイとして活用できていないことから、クラムシェルモードで活用していることも多々あります。
直挿しタイプはケーブルの取り回し方向が決まってしまい、MacBookの置き方に制約ができてしまうので、今回はケーブルタイプにしました。

ケーブルタイプは汎用性、直挿しタイプは見た目を重視していると思えば大丈夫です。
直差しタイプのメリットデメリット
直挿しタイプの何よりのメリットは、本体にカッチリと固定されるので、見た目がとてもスッキリすること。
ほとんどの製品がMacBook用にデザインされており、側面にあるUSB-Cポートを2つ占有して使うのが一般的です。

デメリットは、他の機器への汎用性がほぼないことと、ケーブルの取り回し方向が固定されること。
なので、使用環境によっては使いづらくなることもあります。
ケーブルタイプのメリットデメリット
ケーブルタイプのメリットは、どんな使用環境でも使いやすいこと。
MacBookを開いて使ってもクラムシェルモードにしても、ケーブルのおかげで自由に配置できるので、邪魔にならないようにレイアウトするのが簡単です。
デメリットは、ある程度だらんとしてしまい、見た目のスッキリ感が劣ること。

デスク上をスッキリと整えたい人にとっては、かなり大きなデメリットかもしれません。
STEP3:目指す環境から「USB-Cハブに求める条件」を考える
目指す環境から考えると、USB-Cハブに求める条件は以下の通りになります。
ケーブルタイプのUSB-Cハブに求める条件
- 必須条件:USB PDの出力が45W以上、HDMI端子があること
- 任意条件:SDカードスロットがあること
USB PDの出力が45W以上
USB PDの出力に45W以上を求めるのは、ボクが使っているのがMacBook Pro 13インチ(M1,2020)かつ、低負荷な作業にしか使わないからです。
MacBook Pro 13インチの充電器は61Wなので、できれば61W以上で出力できた方が良いですが、低負荷な作業ばかりでファンを回したことがない自分にとって、多少供給電力が足りずとも困ることはありません。
以前、30Wの小型充電器をレビューした際、多少時間はかかりますが問題なく充電できたので、それ以上の45Wであれば実用上の問題はないと判断しました。


映像や画像処理などの負荷のかかる作業を行うなら、しっかりと純正充電器以上の出力があるものを選ぶのが好ましいでしょう。
もしMacBook Airを使っているなら30W程度の出力でも十分ですし、逆にMacBook Pro 14インチなどを使っているなら、最低でも67W前後の出力が必要に。
USB PDの出力は、使っているMacBookのスペックを基準に考えるのが良いですね。
必要な端子はHDMIとSDカードスロット
次に、必要な端子類を考えると、なくてはならないのはHDMI端子1つだけ。
それ以外の端子はあってもなくても問題ありません。
ただ、一応あると良いなとおもったのは、SDカードスロットです。

現在、ブログの写真のほとんどはiPhoneで撮影していますが、どうしても使いづらい場面などがあるので、いずれカメラに置き換えるつもりで考えています。
なので今は必要ありませんが、カメラで撮った写真をMacBookとやりとりする際、抜き出したSDカードを読み込むスロットがあると便利だなと想像しています。
なので、HDMIとSDカードスロットがあるUSB-Cハブを選ぶのが理想的ということになります。

カメラのほとんどがパソコンとUSBケーブルで有線接続できるとおもいますが、念の為SDカードスロットがあるといいなと思っています。
補足:接続機器が多い場合はUSB-Cハブよりドッキングステーションがおすすめ
もし数多くの機器を接続したい場合は、USB-Cハブではなくドッキングステーションがおすすめです。
接続できる機器の数や種類が大幅に増えるので、USB-Cハブより使い勝手が良くなります。
USB-Cハブより高価なのがネックですが、接続安定性や自由度の高さは折り紙付きです。

過去にMac Proを使っていた際にドッキングステーションを使っていましたが、機器が増えても問題なく対応できたのが便利だったのを覚えています。

M1/M2 MacBook Air/ProにおすすめなUSB-Cハブ5選
上記条件をふまえて考えた結果、以下の5つがM1/M2 MacBook Air/Proへのおすすめになりました。
M1/M2 MacBook Air/ProにおすすめなUSB-Cハブ5選
Ankerから3種類、Satechiが1種類、Appleが1種類と少しかたよっていますが、それほどまでにAnker製品は種類も豊富で、選択肢が多かったんです。
以下の5つはどれも優秀なUSB-Cハブですが一長一短があるので、分かりやすく紹介していきます。
製品名 | Anker 655 | Anker 7-in-1 | Anker 6-in-1 | Satechi V2 | Apple Multiport Adapter |
---|---|---|---|---|---|
USB-A (データ用) | 2 | 2 | 2 | 3 | 1 |
USB-C (データ用) | × | 1 | 1 | × | × |
HDMI出力 | 4K/60Hz | 4K/30Hz | 4K/30Hz | 4K/60Hz | 4K/30Hz |
PD出力 | 85W | 85W | 53W | 60W | 不明 |
SDカード | SD Micro SD | SD MicroSD | × | SD Micro SD | × |
Anker 655 USB-C ハブ (8-in-1)

Anker 655 USB-Cハブは、8つのポートを用意している機能性と、USB-Cハブらしくない洗練されたデザインが魅力の製品。
表面にはPUレザーが貼り付けてあり、パソコンと接続するケーブル部分には編み込みメッシュを採用するなど、細部までこだわっています。

USB-Cハブとしての性能も良く、85W出力のUSB PDやUSB端子、SDカードスロット、有線LAN端子など、至れり尽くせりのスペックとなっています。
気になるところがあるとすれば、接続するためのUSB-C端子がかなり大ぶりなことと、データ通信用のUSB-C端子が用意されていないことです。
Anker PowerExpand+ 7-in-1 USB-C PD メディア ハブ

Anker PowerExpand+ 7-in-1 USB-C PD メディア ハブは、必要な機能をギュッとまとめて比較的お手頃価格に収めた優秀な製品。
前述のAnker 655のようなオシャレさはありませんが、家やオフィスなど、どんな場所でも使いやすいシンプルなデザインになっています。

こちらも85W出力のUSB PDに加え、合計3つのデータ転送用USB端子やSDカードスロットなどの優秀なスペックになっています。
少しだけ気になるのは、SDカードスロットがHDMI端子と同じ側にあるので、すこし挿すのが大変そうなことです。
Anker PowerExpand 6-in-1 USB-C PD イーサネット ハブ

Anker PowerExpand 6-in-1 USB-C PD イーサネット ハブは、USB-Cハブとしては非常にコンパクトなデザインをしている製品。
この細さながらも53WのUSB PDに対応しており、合計3つのデータ転送用のUSB端子や有線LANポートが詰め込まれているのが不思議でなりません。

個人的に、ムダのないデザインとスペックで好みなんですが、SDカードスロットがないのだけが気になってしまいます。
Satechi V2 マルチ USB-C ハブ 8-in-1

Satechi V2 マルチ USB-C ハブ 8-in-1は、MacBookシリーズと揃えやすいカラーリングに加え、よく使う端子を大量に装備した、デザインと使いやすさを両立している製品です。
スペースグレー・シルバー・ゴールドと、使っているMacBookの色と合わせてトータルコーディネートしやすいのは、Appleユーザーとしては嬉しいポイント。

60WのUSB PDや3つのUSB端子など、多くのAppleユーザーが満足できそうなスペックに手堅くまとめているのも魅力です。
少し気になったのは、HDMI端子とUSB端子が並んでいること。
USB端子を常時使う製品を接続するなら良いですが、頻繁に抜き差しするとなると、HDMI端子が邪魔に感じてしまうかもしれません。
Apple USB-C Digital AV Multiportアダプタ

Apple USB-C Digital AV Multiportアダプタは、Appleが唯一用意している純正のUSB-Cアダプタ。
純正品なのでUSB-CハブとMacBookなどの機器の相性で悩むことはなく、何より安心して使えるのが魅力です。
ただ端子類が「USB-C(給電)+HDMI+USB-Aのみ」と、かなり割り切っていて少ないことと、様々な仕様が開示されていないことが気になります。

「純正品」という安心感を何より重要視する人におすすめです。
この5つの中から選んだのは「Anker PowerExpand+ 7-in-1 USB-C PD メディアハブ」
以上の5つを比較検討してきましたが、この中から最終的に選んだのは「Anker PowerExpand+ 7-in-1 USB-C PD メディア ハブ」です。
5つの中からかなり悩みましたが、必要としているスペックを全て満たしている上で、他の製品より使い勝手が良いからです。


なぜAnker 7-in-1になったのか、その理由を見ていきましょう。
5つの製品のスペックを並べて考えてみた
求めている条件と各USB-Cハブのスペックを見比べると、以下の通りになりました。
製品名 | Anke 655 | Anker 7-in-1 | Anker 6-in-1 | Satechi V2 | Apple USB-C Multiport Adapter |
---|---|---|---|---|---|
HDMI端子 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
PD出力 | ◎ (85W) | ◎ (85W) | ○ (53W) | ○ (60W) | △ (公式サイトによると充電可) |
SDカード | ○ | ○ | × | ○ | × |
綜合評価 | ◎ | ◎ | △ | ○ | × |
こうして表にしてみると、Anker 655とAnker 7-in-1が優秀なことに気づきます。
次点でSatechi V2も優秀ですが、せっかくならUSB PDの出力が高いものを選ぶべきかなと感じました。

充電スピードが速い方が、万が一の時に安心かなと思ってしまいました。
Anker 655とAnker 7-in-1はどちらも優れているのとても悩みましたが、最終的な決め手はMacBookとの接続端子の形状です。
Anker 655のL字端子は、となりの端子を埋めてしまったり、クラムシェルモードにしてMacBookを立てた時に変な向きになってしまう可能性があり、使い方が定まっていない自分にとっては致命的でした。



なので最終的に、求めている条件を満たしている上で使い勝手の良い「Anker PowerExpand+ 7-in-1 USB-C PD メディアハブ」にたどり着きました。

デザインだけなら圧倒的にAnker 655が好みだったので、ポチる瞬間までAnker 7-in-1で良いか悩み続けたのは秘密です。
まとめ:MacBookにおすすめのUSB-Cハブは「Anker PowerExpand+ 7-in-1 USB-C PD メディアハブ」

今回は、M1/M2 MacBook Air/Proに最適なUSB-Cハブについてでした。
ボクのパターンを利用しながら最適なUSB-Cハブを検討しましたが、その前提条件を抜きにしても「Anker PowerExpand+ 7-in-1 USB-C PD メディアハブ」はとても優秀な製品です。
Anker PowerExpand+ 7-in-1 USB-C PD メディアハブの優秀さ
- 85Wの高出力まで対応するUSB PD
- まだまだ現役で汎用性の高いUSB-A端子を2つ
- スマホなどの接続で増えてきたUSB-C端子を1つ
- カメラなどにも対応できるようなSDカードスロット
- 高機能なUSB-Cハブにしては比較的安価な価格帯
多くの人が必要とする端子のほとんどはこの製品に詰め込まれているので、「どれを買えば良いかわからなければこれを買っておけばOK」と言っても過言ではありません。
仮にそうでなかったとしても、記事中の手順で考えていけば、必ずあなたにとって最適なUSB-Cハブが見つかりますよ。
もしなかなか最適なUSB-Cハブが見つからなかったら、ボクのTwitterにDMなどくだされば一緒に探しますので、気軽にご連絡ください。
以上、カクタケイ(@kakutakei)でした。
