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Samsung Galaxy Z Flip5 レビュー:小さく持ち運べて大きく使える唯一無二の小型スマホ

4.0
スマホ・タブレット関連

こんにちは、けいたろー通信のカクタケイ(@kakutakei)です。

「ドライブ中にも邪魔にならない、ポケットにすっぽり収まる小さいスマホが欲しい」と思ったので、Samsung Galaxy Z Flip5を購入しました。

カクタケイ
カクタケイ

Pixel FoldGalaxy Z Fold5を使っていて折りたたみ式スマホに対する恐怖心が減ってきたので試してみることにしました。

Galaxy Z Flip5は手のひらにすら収まるコンパクトサイズで持ち運べるものの、広げれば大画面スマホと同じサイズになるのが魅力。

ポケットの中で小さくおさまっているので歩く時や運転時にもまったく邪魔にならないだけでなく、Felicaが使えるのでおでかけ時の財布までも兼ね備えてくれるのがとても快適です。

それでいて性能も2023年発売の機種ではトップクラスの性能を持ち合わせており、小型とはいえ妥協せず使える頼もしさも持ち合わせています。

縦折り式スマホは、スマホ世代には折りたためる端末は不思議な印象ですし、ガラケー世代には懐かしさすら感じる不思議な端末。ボク自身はギリギリガラケー世代ということもあって、ノスタルジーを感じてワクワクしています。

この記事ではSamsung Galaxy Z Flip5の特徴や使用感について、詳しくレビューしていきます。

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Samsung Galaxy Z Flip5の特徴

Galaxy Z Flip5はSamsungが販売する折りたたみ式のスマートフォン。横折り式大画面のZ Foldシリーズと縦折り式コンパクトのZ Flipシリーズに分かれており、Z Flip5は縦折り式の4代目にあたります。

カラーリングは4種類。グラファイト・ミントの2種類が販路共通で、ほかのクリームはau限定、ラベンダーはドコモ限定色として販売されています。

先代からの進化点のなかでもっとも目を引くのが、背面の3.4インチディスプレイ。先代の1.9インチから大きく巨大化したことで、ウィジェット表示にはとどまらずカメラの画角確認や一部アプリ操作までできるようになりました。

Z Flip4からの変更点
  • 背面ディスプレイの大型化(1.9→3インチへ)
  • フラットに閉じられるヒンジに進化
  • SoCがSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxyになって性能UP
  • ストレージ容量が128GBから256GBへと増量(512GBも用意)
  • ヒンジの文字がGalaxyからSamsungに変更
商品名Samsung Galaxy Z Flip5
開いた状態のサイズ
(高さ × 幅 × 厚さ)
165.1 × 71.9 × 6.9 mm
閉じた状態のサイズ
(高さ × 幅 × 厚さ)
85.1 × 71.9 × 15.1 mm
重量187g
ディスプレイ
(メイン)
6.7インチ
2,640 × 1,080 (FHD+)
最大120Hz
Dynamic AMOLED(有機EL)
ディスプレイ
(サブ)
3.4インチ
720 × 748
Dynamic AMOLED(有機EL)
SoCSnapdragon 8 Gen 2
Mobile Platform for Galaxy
メモリ8GB
ストレージ容量256GB
512GB
※用意される容量は販路によって異なります
アウトカメラ広角:1,200万画素
超広角:1,200万画素
インカメラ1,000万画素/F2.2
バッテリー容量3,700mAh
バッテリー持続時間インターネット(LTE):17時間
ビデオ再生:20時間
防水性能IPX8
※防塵には非対応
カラーバリエーショングラファイト
ミント
クリーム(auのみ)
ラベンダー(ドコモのみ)
出典:Samsung公式サイト【Galaxy Z Fold5】

Samsung Galaxy Z Flip5の外観

さっそくGalaxy Z Flip5を開封していきます。パッケージ自体はどの本体色を選んでも黒基調なことに変わりはなく、本体のカラーはイラストでのみ表現されています。

Galaxy Z Flip5のパッケージは最近のものらしく薄型なもの。ACアダプタは付属されておらず、本体・SIMピン・USB-Cケーブル・リーフレットのみとなっています。

本体を取り出し。本体色はクリームですが、フレックスウィンドウがあるので下半分のみクリームのツートーンカラーに仕上げられています。クリーム色のガラス部分はツヤツヤで、指紋は残りますがそこまで目立たない印象でした。

フレームはぱっと見ではシルバーっぽく見えますが、どれも本体色に合わせて薄く着色してあり、クリームの場合はわずかにゴールド系の色味です。

フレームはGalaxy独自のアーマーアルミニウムでツヤ感のあるものですが、ピッカピカのブラッシュ仕上げではなく、マット調のうえにクリアコーティングをかけたような不思議なものです。

右側面の上部には電源ボタン(指紋センサー)と音量ボタンがあります。

左側面の上部にはSIMトレーのみ。国内版Z Flip5はnano SIMとeSIMのデュアルSIMに対応しています。

本体中央にあるヒンジにはSAMSUNGのロゴが記されていました。先代まではGalaxyのロゴでしたが、ブランディング変更がありグローバル版と統一されました。

本体背面にはうっすらとauの機種型番とFelicaマークが記載。どれも本体色と合わせてあるので、じっくりみなければそもそも気づかなさそう。

ドコモ版の場合は中央に大きくドコモのロゴが追加されます。

本体の電源をON。起動時には折りたたみスマホ特有の注意点が表示されました。ディスプレイやヒンジの取り扱いには十分注意する必要があります。

ディスプレイ面には最初からフィルムが貼ってありますが、これを剥がしてはいけないのも歴代同様です。指滑りはガラスには及ばないものの快適なので、フィルムらしい違和感はあまり感じずに使えそうです。

Z Flip5の重量は公称187gと軽量。実測でも188gしかなく、6.7インチの大画面スマホの中では軽い部類です。折りたたみみヒンジを持っていることまで加味すると、イレギュラーなほど軽い部類かも。

重量バランスも悪くなく、開いた状態でもバランスよく持てました。

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隙間なく閉じられるように進化したヒンジ

Galaxy Z Flip5は折りたたみヒンジが先代から進化、隙間なくフラットに閉じられるようになりました。

厚みは最大2mmしか薄くなっていませんが、手で持った時やポケットに入れた時の収まり感はZ Flip4と比べてスッキリとした印象です。

折りたたみスマホはヒンジにほこりやチリが入って故障したり、ディスプレイ部分に何かを挟んでしまって故障させてしまう事例が多いですが、ヒンジ部の進化のおかげでポケットから取り出してもディスプレイにほこりがつくことはほぼなくなり、デリケートな印象の折りたたみスマホをより安心して使えるようになりました。

Z Flip4のようにぱっと見てすき間があいているのは何となく不安があったので、ヒンジの改良で安心感が上がったのは良いことだと感じています。

ヒンジは自由な角度で固定できるので、デスクに置いてサブディスプレイでラジオ感覚で動画を流したりなんて使い方にもピッタリです。

IPX8の防水に対応しているので、焦って水をこぼしてしまっても安心

また、Z Flip4同様にIPX8の防水にも対応しているので、急な雨に降られてしまっても平気。Z Flip3をお風呂で使い続けている知人もいるので、よほどのことがない限りは浸水して故障することはなさそうです。

カクタケイ
カクタケイ

防塵には非対応なので気をつけて。

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3.4インチに大型化したフレックスディスプレイが便利

Galaxy Z Flip5には折りたたんだ状態でも使える3.4インチのフレックスディスプレイが搭載。

サイズ的にはガッツリ何かができるほどではありませんが、ちょっとした通知の確認やウィジェットを活用できるように。Z Flip4までの限界レベルで小さいサブディスプレイとは比べられないほど便利になりました。

デフォルトでは時計やカレンダー、天気、タイマー、ストップウォッチなどのウィジェットが使えるようになっており、ちょっとした用途なら閉じたままでも十分。ほかにも、通知の確認や、コントロールセンターも使えます。

特に時計ウィジェットは好きな写真を大きく表示したり、いわゆるスマートウォッチの多機能文字盤のようなものも用意されており、その人のライフスタイルに合わせた使い方ができるようになっています。

2023年11月現在、上記の3つのアプリがサブディスプレイでの動作に対応している

ほかにもフレックスディスプレイではLINE、YouTube、マップなどの一部アプリケーションなども使えるので、友達からのLINEにスタンプで返信したり、キッチンで作業しているときに動画をBGM代わりに流したりもできます。

カクタケイ
カクタケイ

出先でマップを開いてサッと現在地を確認したりするのにも役立ちます。

ちなみに割とどうでもいいんですが、2011年に発売された小型スマホ「Xperia ray」は画面がさらに小さい約3.3インチでした。

12年経って「2011年のメインディスプレイのサイズ=2023年ではサブディスプレイのサイズ」になってしまうのはなんとも不思議な感覚です。

フル活用するならGoodLockを入れるべき

デフォルトでも十分便利になったフレックスディスプレイの真骨頂は「Good Lock」というSamsung公式のカスタマイズアプリを導入してこそ。

導入にはリージョンロック(地域制限)があり日本で使うには手間がかかるものの、フレックスディスプレイで自由にアプリを使えるようになるので導入の価値はあります。

2023年12月追記:Good Lockが日本でも普通に使えるようになりました!

以前はリージョンロックがかかっていましたが、現在は解除され、普通にGood Lockが使えるようになっていました!Z Flip5をフル活用するうえでは気になる点だったので、この変更は強い!

ポモドーロタイマー「Focus To-Do」を使っている

ボク自身ももちろん導入しており、フレックスディスプレイでGmailを確認したり、ポモドーロタイマーを使ったりと便利に活用しています。

PayPayなどのQRコード決済をインストールしておけばコンビニなどでも慌てずにすぐ支払いできますし、混んだ電車の中で音楽アプリを使っていてもすぐに曲送りなどに使えて快適そのものです。

プレイこそ難しいものの、フレックスウィンドウで原神を動かすことも可能。

ここまでできるとなると縦折り式の折りたたみスマホ特有の「開かないと使えない」というデメリットを消せており、新世代に入ったんじゃないかと感じるほど。

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スペック以上は並だが、楽しさはピカイチ

Galaxy Z Flip5のカメラは広角1,200万画素、超広角1,200万画素の2眼構成。2023年の発売された15万円のスマホと考えると控えめなスペックですが、カジュアルな写真撮影には十分な実力だと感じました。

まずは広角。何も考えずにパッと写真を撮りましたがいい感じに撮れている印象。

実際のこの場所は日陰で全体的に暗い印象でしたが、それでも葉っぱなどはGalaxyシリーズらしいのビビッドな色合いが垣間見えます。

0.5倍
1倍
2倍
4倍
10倍

同じポイントから0.5〜10倍まで撮影。使えそうなのは0.5〜2倍くらいで、4倍になった時点ですでにビルの壁面やAEONのロゴが乱れてきているのがわかります。

10倍になるともう写真としてはダメな印象で、機能上用意しているだけな感じ。1,200万画素のセンサーかつ光学ズームなしで荒さが目立つのはどうしようもないところです。

ポートレートモードでは、ケーキの上に乗ったあみあみのチョコレートを撮影してみました。被写体のフチが認識しづらい意地悪なものを選びましたが、「この複雑な形のわりには悪くないのでは?」という結果に。

一部ボケてしまっているところもありますが、ただただ友達に見せるだけならそこまで凝視することもないのでセーフかな思うところで、これなら一定のクオリティが期待できそうです。

あとはいくつかの複数の作例。休日に食べたランチやデザートなどは質感もしっかりと捉えられていて美味しそうに見えるのも気に入っています。

総評としては、Z Flip5のカメラは可もなく不可もなしといったところで、悪くないものの、すごいいいとも言い切れないところ。

とはいえ、写真はある程度キレイに撮れていればOKという人が大半なので、このクオリティで撮影できれば十分かなとも感じています。

スペックとかどうでもよくなるくらい自撮りが楽しい

と言ったものの、Galaxy Z Flip5のカメラはダメダメなのか?というとそういうこともなく、折りたたみ機構を生かした独特の撮影方法が魅力的なので、もはやセンサーやら解像度やらはどうでもよく、総合的には「Z Flip5のカメラって面白いじゃん」と感じています。

特に面白いと感じたのがフレックスウィンドウを用いた自撮り撮影。手に収まるコンパクトなサイズ感のまま自撮りできるので、スマホで自撮りをするよりカジュアルな感覚で最高に楽しいんです。

カクタケイ
カクタケイ

画角の確認もしやすいので、ミスなく撮影しやすいんです。

写真のように、手をかざすと3秒ほどでシャッターを切る機能もある、マジで自撮りが楽しい

なにが悲しくて30代の成人男性が意味もなく自撮りをするのかは分かりませんが、それでも楽しくなって無意味に自撮りをしてしまうことが何回もありました。普段は自撮りなんて絶対にしないのに、それでもなぜか撮ってしまうくらい楽しいんです。

しかも使えるのは高品質なアウトカメラ。どんなにインカメラが進化しても写真のキレイさはアウトカメラにはかなわないので、ほかのスマホで自撮りするのとはクオリティに雲泥の差があります。

動画は縦でも横でも撮影可能。最大UHD 60hzにも対応している。置くだけスタンドいらずで写真・動画が撮れる。

また、折りたたみヒンジを生かして地面や机の上に置き、45°以上の見上げ角で撮ったりなんてことも可能。普通ならスタンドを用意する必要がありますが、Z Flip5ならそのままヒンジを適度な角度で固定するだけでいいんです。

もちろん動画の撮影もできるので、YouTubeやTikTok用のショート動画だって簡単に撮れます。簡易的なVLOGカメラにもピッタリで、スマホのカメラを多用する人にとってはこれ以上ないスマホに仕上げられています。

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ポケットにすっぽり収まるサイズ感が最高

普段持ち運んでいるカードケースと同じ幅なので、ポケットにしまった時の収まりがとても良い

Galaxy Z Flip5は、折りたたんだ状態では「85.1 × 71.9 mm」のちいさな長方形サイズで、これはだいたいクレジットカードケースと同じくらいの幅しかありません。

縦折り式のおかげでズボンのポケットに入れてもスッキリおさまるサイズ感になっており、スレート型の一般的なスマホとは大きく異なる感覚です。重量も187gと軽めなので、ポケットの形もひどくは崩れません。

Felicaにも対応しているのでタッチ決済も問題なし。ボクはメインの電子決済にはSuicaを使っているので、ポケットからZ Flip5を取り出してサッとかざすだけで決済できるのがスピーディで気に入っています。

右のポケットにZ Flip5が入っているが、高さが短いのでまったく邪魔にならない

ボクがZ Flip5を購入した理由の8割は、「ポケットにZ Flip5だけを入れてドライブに行けたらいいな」というところ。当初の予想通り、この小さなスマホならドライブの邪魔になることもなく、ほぼ手ぶら感も実現できて満足しています。

2024年度には運転免許証をスマホに内蔵できるようになるような話もあるので、そこまでくれば完璧だなと思っています。完全にスマホだけで出歩けるようになり、コンパクトなZ Flip5のメリットがさらに際立ちそうです。

簡易的なデジタルデトックスにもちょうどよい

Galaxy Z Flip5はその小ささゆえに簡易的なデジタルデトックスにもピッタリ。フレックスウィンドウの絶妙な小ささと、がっつり使うには開かないといけない手間のおかげで、スマホを触る時間を減らせます。

通知やちょっとした内容なら3.4インチのフレックスウィンドウで十分確認できますし、LINEや天気、メールだって確認できます。

小さいので、スマホの存在を忘れたままゆっくりモーニングを楽しめる

タイマー付きのケースに入れたり、意図的にスマホを家に置きっぱなしにして外出するデジタルデトックスとは異なり、いざとなれば緊急の連絡にも対応できるのもポイント。

今のスマホは連絡手段だけでなく財布や家の鍵にすらなっているので、「スマホがない、また、それに準じて使えない」状態になるのは陸の孤島にいるような感覚にもなりますが、Z Flip5なら安心してデジタルデトックスに挑戦できます。

カクタケイ
カクタケイ

どこでもドアで無人島に遊びに行くような感じで、いざとなれば戻れる安心感が魅力的です。

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広げれば普通のスマホと同じように使える

上にYouTube、下にブラウザを分割表示で使っている。縦長なので情報量が多くて使い勝手が良い。

Galaxy Z Flip5のメインディスプレイは6.7インチと大型のものを採用。スマホを開けば大画面で動画やゲーム、SNSを楽しめるのが魅力です。

アスペクト比が22:9と縦長なのでSNSや調べものをしていても情報量が多くなり、タイムパフォーマンスに優れているのもポイント。もちろん、Galaxyシリーズ共通の画面分割にも対応しているので、YouTubeを見ながらのSNSなども楽しめます。

親指が上の端まで届きにくいデメリットはありますが、すっぽりとポケットに収まるのに広げるだけで大画面が楽しめるメリットの前では気にする必要のないデメリットかと。

キーボードはヒンジよりはるかに下側に表示される

ディスプレイ中央にはうっすらと折り目があるものの、使用中には縦持ち時には下側を、横持ち時には左右を触れるので折り目にほとんど触れることがなく、個人的には気になりませんでした。

カクタケイ
カクタケイ

ただし、デレステやシャニソンのように中央付近を触れるゲームではその限りでなさそう。

普通に持つと親指が届かない場所にあるので、開いてから指紋認証する場合は持ち直しが必要に

唯一気になったのは、側面の指紋センサーや音量ボタンが上側にあって触りにくいところ。縦折り式で端末中央付近にはヒンジがあり、構造上どうしようもないんですよね……。

回避策として、閉じた状態で指紋認証をしてから開くようにしています。

ヘビー級3Dゲームすらこなせるハイスペックさ

Galaxy Z Flip5はSnapdragon 8 Gen 2 for Galaxyを採用しており、2023年11月現在でもトップクラスの性能。メモリは8GBで、Z Fold5やS23 Ultraの12GBよりは少なめですが普段使いでの使用感はほぼ変わらず、全くストレスなく使えます。

ベンチマークテストではライトモードでもAntutu Benchmark(v10.1.3)で123万点、Geekbench 6点と高水準。「メモリ12GB+冷却性能強化」のGalaxy Z Fold5よりは劣りますが、カジュアルなスマホとしてはもったいないほどの高スペックさです。

また、ヘビー級の3Dゲーム「原神」でも動作を確認してみたところ、デフォルトでは「中」でしたが、「高+60fps上限」に変更しても快適にプレイすることができました。

ただし、ベンチマークテストと原神のどちらにも共通して言えるのが、SoCの入っている本体上側がしっかりと温かくなってしまうこと。横向きでプレイする重めのゲームでは片側だけ不快感があるので違和感がありそうです。

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電池持ちはそこそこ。モバイルバッテリーを持つと安心

Galaxy Z Flip5バッテリー容量は3,700mAhと先代同様の少なめサイズ。フレックスウィンドウは3.4インチしかありませんが、開けば6.7インチの大画面だと考えると、人によっては物足りなく感じる容量です。

折り畳みの都合上バッテリーが大きくできなかったり、ヒンジにスペースを取られてしまうのでしょうがないところですが、あと一歩頑張ってもらいたかったというのが正直なところ。

普段はバッテリーのパフォーマンスプロファイルをライトにして使っていますが、オフィスワークの会社員らしいライトな使い方でも「ちょっと早いなー、あれ?もうこんなに減った?」という感じ。決して日中スマホに貼り付いていることもなく、毎朝100%にしているにも関わらずです。

カクタケイ
カクタケイ

6.8インチのGalaxy S23 Ultraが5,000mAhなことを考えると、ほぼ同じ性能でバッテリーは70%ほどと少し不安になりますね。

ベンチマークを回したタイミングで、ガクンとバッテリーのグラフが落ちている

性能確認の際に4回ほどベンチマークテストを回した後にはグラフ上でも一目でわかるほどバッテリーが減っており、「さすがに減りすぎでは?」と感じたほどです。

TechDroiderのバッテリードレインテストでは9時間16分を計測しており、iPhone 14 Pro MaxやGalaxy S23 Ultraなど他の同サイズクラスのスマホよりは短めな結果でした。

毎日の充電を忘れてしまったりゲームや動画を楽しむ人は、小型のモバイルバッテリーを一緒に持ち歩いておくと安心です。

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Samsung Galaxy Z Flip5のデメリット

Galaxy Z Flip5のデメリットを3つ紹介します。

開く機会は意外と多い、そしてちょっとめんどくさい

LINEでは返信しようとするとほぼ前の会話が見えなくなってしまう

Galaxy Z Flip5を使っていて感じたのが、予想していたより開く機会が多いこと。GoodLockを導入しているので簡単なことならフレックスウィンドウだけで完結できる場合も多々ありますが、ちょっと込み入ったことはやはり開かないと難しいんですよね。

具体的にはLINEやメールに返信したり、自撮り以外のカメラを使ったり、Suicaにチャージしたりといったところ。別に特別難しいことはなく、ただ普通のことをしているだけです。

カクタケイ
カクタケイ

大きくなったとはいえ3.4インチ。やはり小さいものは小さいです。

両手で開かないといけないので、急に通話があると対応できないこともしばしば。

中でも通話がかかってきたときは鬼門で、「気づいてポケットから取り出して、Z Flip5を開いて、通話に出る」といった動作をする必要があるんですが、Z Flip5は片手では開けないので荷物を持っていたりするともうバタバタです。

古のガラケー使いなら片手でもひらけそうですが、ヒンジに横方向の負荷がかかってしまったり、ディスプレイ面に爪を当てることになるので故障の原因になる可能性も。

どうしても開く手間などがあるので、日ごろスマホをよく使う人にはZ Flip5はあまり向いていないなと感じます。

カクタケイ
カクタケイ

閉じたままでも通話に出ること自体はできますが、イヤホンをつないでいないと強制スピーカーホンになってしまうんですよね。

高解像度なアウトカメラがないのが惜しい

15万円払って12MPのカメラはちょっと弱いかなと感じてしまう

Galaxy Z Flip5のカメラは広角12MP・超広角12MPの及第点なスペックですが、ヒンジやフレックスウィンドウを生かしたカメラ撮影が楽しいスマホなので、高解像度なアウトカメラを採用して欲しかったと感じます。

15万円~の価格を考えると、できればS23にも搭載されている48MPの広角カメラが搭載して欲しかったというのが本音。そうすればクロップでの2倍ズームや高解像度モードなどが使えるので、写真撮影の幅が広がっていいのになと感じます。

スペックは十分なのにSamsung DeXが使えない

デスクトップモードには対応しておらず、ミラーリングしかできない

Galaxy Z Flip5の性能は2023年発売のスマホとしてはトップクラスの性能を持っていますが、それを活かせるデスクトップモードのSamsung DeXに非対応。もし対応していればモバイルワーク環境の母艦としては最適だと思っていたので、素直に惜しいと感じています。

DP Alt modeには対応しているのでモバイルディスプレイなどへのミラーリング出力もしてみましたが、やはり画面レイアウトなどがスマホのままなので使用感はお世辞にも良いとは言えない印象です。

同等スペックのGalaxy S23が対応しているのでスペック的にはなにも問題ないはず。次期型ではぜひ対応してほしいですね……。

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Samsung Galaxy Z Flip5のレビューまとめ

Galaxy Z Flip5をレビューしました。

Galaxy Z Flip5は「小さいスマホが欲しい、でも性能は妥協したくない」という欲求にこたえてくれる小型スマホの理想形。

小さく持ち運べるのに大きく使えるので、Unihertz JerryやPalm Phoneのように使いづらさを強いられることもなく快適そのものです。

ボク自身も「出かけるときにポケットの中でかさばらないスマホが欲しいな」と思って購入したこともあり、持ち運びのラクさを実感できて満足しています。

反面、スマホとして使いたいだけなのに毎回閉じたり開いたりしないといけないのは大きな欠点にもなってしまい、Z Flip5の良さは感じづらいはず。

「限界までコンパクトな荷物で出かけたい」「小さいバッグやポケットに収めて持ち運びたい」といった気持ちが強い人にとっては、特にオススメできるスマホです。

個人的には現時点で95点を付けられるほど気に入っており、欲を言えばあとはカメラの強化とSamsung DeXさえ対応すれば120点をあげられるほどだと感じています。

価格的にはau版の154,300円~が最安になりますが、中古スマホ大手のイオシスではAランクが139,800円となっており、よりコスパよく購入できます。小型で持ち運びしやすいスマホを探している人はぜひ検討してみてください。

以上、カクタケイ(@kakutakei)でした。

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