こんにちは、けいたろー通信のカクタケイ(𝕏:@KakutaKei)です。
Apple MacBook Pro 14インチ(M3 Pro)を購入したのでレビューしていきます。
モバイルPCらしいサイズ感にM3 Proチップの高性能を搭載、高品質なディスプレイやドルビーアトモスに対応したスピーカーなども優秀そのもの。
最長18時間のバッテリー持続時間や低負荷ではファンレスなのではと勘違いしてしまうほど静けさから、持ち運びはもちろんクラムシェルモードでの母艦としても使いやすいノートPCです。
デザインもApple製品らしく、アルミを丁寧に加工した高品質さにあふれるものになっています。
MacBook Pro 14インチ(M3 Pro)の特徴・仕様
今回購入したMacBook Pro 14インチ(M3 Pro)の特徴・仕様について紹介します。
商品名 | Apple MacBook Pro 14インチ |
---|---|
サイズ | 31.26 × 22.12 × 1.55 cm |
重量 | 1.61kg(M3 Proチップの場合) |
チップ | M3 Pro 11コアCPU(5つの高性能コア、6つの高効率コア) 14コアGPU |
ディスプレイ | 14.2インチ Liquid Retina XDRディスプレイ 3,024×1,964ピクセル標準解像度(254dpi) 1,000,000:1コントラスト比 10億色・P3・True Toneテクノロジー ProMotionテクノロジー |
メモリ | 18GBユニファイドメモリ |
バッテリー | 72.4Wh 最大18時間のApple TVアプリのムービー再生 最大12時間のワイヤレスインターネット |
ストレージ | 512GB SSDストレージ |
ワイヤレス (Wi-Fi) | Wi-Fi 6E(802.11ax) |
ワイヤレス (Bluetooth) | Bluetooth 5.3 |
カメラ | 1080p FaceTime HDカメラ |
オーディオ | フォースキャンセリングウーファーを備えた、原音に忠実な6スピーカーサウンドシステム ドルビーアトモス・空間オーディオに対応 |
カラーリング | スペースブラック シルバー |
デザイン・ポート類をチェック
今回購入したのは認定整備済製品なので、まっしろな飾りっけのない箱がパッケージです。
開封。蓋を開けてみるといつものApple製品らしく、すぐに製品が鎮座しています。
内容物を確認。本体や充電器、簡易的なリーフレットのみと環境に配慮した内容物になっています。
なお、11コアCPUモデルを購入したので70Wの充電器が付属していますが、上位の12コアCPUモデルやM3 Maxのモデルを選ぶと、96Wの充電器が付属してきます。
今回のMacBook Proから登場したスペースブラックはガンメタと黒の中間のような色味をしており、光の当たり方によってはかなりグレーっぽく見えるのが特徴です。
表面はかなり細かいテクスチャーで、わずかなさらっと感があります。
指紋がつきにくいように陽極酸化被膜が施されているため、黒いボディながらも指紋が目立ちにくい印象です。
とはいえ指紋残りはゼロではないため、よほど気になる場合はシルバーを買っておいた方がいいかもしれません。
Appleロゴは安定の鏡面仕上げです。もちろんここもまっくろ。
本体の左側面にはMagSafe 3ポート、Thunderbolt 4ポート×2(M3モデルの場合はThunderbolt 3/USB 4ポート×2)、3.5mmオーディオジャックが配置。
MacBook Proの充電はMagSafe 3ポート/Thunderbolt 4ポートの両方から行えます。
入力の上限は100Wなので、付属の70W/96W充電器を使用せず社外品の100W充電器を使うのもアリですね。
USB PDに対応したモニターなどと接続すれば、映像出力と充電を同時に行えます。
本体の右側面にはHDMIポート、Thunderbolt 4ポート、SDXCスロットが配置。
USB-CハブやドッキングステーションなしにHDMIポートやSDカードが使えるのはMacBook Proならでは。これはMacBook Airにはない魅力ですね。
ただし、M3チップの場合は右側のThunderboltポートがなく、HDMIポートとSDXCポートしかありません。
左側にのみThunderboltポートがあるだけなので、接続する機器が多くなったりクラムシェルモードにした際のケーブル取り回しに困る可能性があります。
充電専用のMagSafe 3ポートがあるおかげで、USB-Cポートに1つ余裕があるのは助かりますね。
キーボードは「1」の隣に変換キーのないMacらしい配列。フルサイズのファンクションキーが配置されたので多用する人にとっては嬉しい仕様です。
トラックパッドも大型で使いやすい。これだけ大きいとマルチタッチジェスチャなどもしやすくていい感じです。
キーストロークやキーピッチは一般的なノートパソコンのキーボードとほぼ同じレベルで無難に使いやすいものです。
MacBook Proのキーボード部分はマットブラックに塗装されているのがデザイン上のアイコンでしたが、スペースブラックのモデルではその黒塗装がわかりづらくなっていて、一体感のあるデザインになっていました。
キーボードの両サイドにはスピーカーグリルがレイアウト。
ドルビーアトモスや空間オーディオにも対応した高品質なスピーカー(フォースキャンセリングウーファーを備えた、原音に忠実な6スピーカーサウンドシステム)が採用されています。
底面には四隅のゴム脚とMacBook Proのロゴが施されているほか、両サイドにスリット状の吸気口があるだけです。
誇らしげなMacBook Proのロゴも使用中は底面側なので確認できません。
面取りなどの施されていない精密な加工で、機能上まったく意味のない部分にどれだけのコストをかけているのかと思ってしまい、驚きを隠せません……。さすがはAppleと言ったところ。
スペースブラックのMacBook Pro 14インチ(M3 Pro)と、シルバーのMacBook Pro 16インチ(M1 Pro)を並べてみました。
14インチと16インチは1回り〜2回りほどサイズが違います。持ち運ぶなら14インチが吉。
平たい板状なので大きく見えがちですが、ひと昔まえの13インチクラスのノートPCとほぼ同じサイズ(A4くらいの大きさ)なので、ビジネスバッグなどにも収めやすいサイズ感に仕上がっています。
シルバーの色味は年代が異なるため、わずかに変わっている可能性もあるので参考程度までに。
最後に付属品のMagSafe 3ケーブルと充電器を確認。ケーブルはポート部分まで黒い、スペースブラック専用品です。
ナイロンの編み込みケーブルでしなやかさは十分。マグネット式なので万が一足などでひっかけてしまってもPCが引っ張られて落ちてしまうことはなく安心して使えます。
充電器は70Wのものなのでコンパクトな印象でいい感じ。
とはいえ社外品にくらべれば大きいので、頻繁に持ち運ぶならこれは自宅用と割り切ってしまい、別途AnkerやCIOなどの充電器を買った方がいいでしょう。
筆者は4ポート最大120Wで充電できるAnker 547 Chargerを使ってます。すこし古くなってきたので、今ならAnker Prime Wall Charger (100W, 3 ports, GaN)とかでもいいのかも。
性能をチェック(各種ベンチマークテストを実施)
Geekbench 6と3DMark、2つのベンチマークテストをおこないMacBook Pro 14インチ(M3 Pro)の実力をMacBook Pro 16インチ(M1 Pro)と比較してみました。
M3Proチップは3nmプロセスを採用。M1Proチップの5nmプロセスから進化したことで性能の向上が期待されます。
とはいえ実際にテスト結果は不思議なもので、どのテストにおいてもM3 Proチップの進化を感じられる反面、ベンチマーク結果だけみてみれば「M1 Proチップから劇的な進化!」とまでは言いづらいものでした。
ただし、高性能コア・高効率コアの構成がまったく変わっていながらも性能が向上していることから、電力効率まで含めて考えるとM3 Proチップの性能向上は確実なものだと言えそうです。
以下のテスト結果画像はすべて、左がMacBook Pro 14インチ(M3 Pro)、右がMacBook Pro 16インチ(M1 Pro)のものです。
CPUテスト(Geekbench 6)
まずはGeekbench 6でのCPUスコアを比較。
M3 Proチップのシングルコア性能は3,130、M1 Proチップでは2,057と、1.5倍の性能に進化。マルチコア性能ではM3 Proチップが14,327、M1 Proチップが12,317と、1.2倍ほどの性能になりました。
シングルコア性能に対してマルチコア性能があまり伸びていないのは両チップのコア構成がまったく異なり、M3 Proは「5つの高性能コア+6つの高効率コア」、M1 Proは「8つの高性能コア+2つの高効率コア」であるのが理由だと思われます。
とはいえ、ベンチマークテストの結果ではマルチコア性能が近しいことから動作もほとんど変わらないように感じてしまいますが、使った感覚では意外と差があるなといった感覚です。
ボクの使用用途としてはほとんどがブログ執筆や簡単な写真の編集などの軽負荷作業で、ごくまれに短い動画を書き出したり3Dモデリングソフトを触る程度なんですが、MacBook Pro 16インチ(M1 Pro)を使っていた時には高効率コアだけではパワーが足りず、しれっと高性能コアまで駆動していることが多々ありました。
ですがMacBook Pro 14インチ(M3 Pro)になってからは高効率コアが6つもあるおかげで高性能コアが動くことは皆無と言ってもいいほど。
それでいてタブだらけになったブラウザーの動作に引っかかりが起きることもなく快適なままなので、実用面ではしっかりM3 Proチップの恩恵を感じられています。
GPUテスト(Geekbench 6/3DMark)
Geekbench 6でGPU性能をチェック。MetalとOpenCLの両方で試してみたところ、M3 ProとM1 ProではGPU性能の差を感じられないかのような結果になってしまいました。
最初はあまりにも結果の数値が近かったので最適化不足などを疑いましたが、発売から半年以上経っているのでその線はなし。
「これが事実ならショックだな……」と思いつつ、3DMarkでのテストを引き続き行ってみました。
心配していたのもつかの間、3DMarkのSolar Bay ExtremeとWild Life ExtremeではM3 Proチップの強さを感じられました。
負荷の高いリアルタイムレイトレーシングを行うSolar Bay Extremeでは目を見張るほどで、M3 Proで最低でも66.3fpsを記録。一方M1 Proでは最低36.8fps、最高でも59.3fpsという結果でした。
Appleいわく「まったく新しいクラスのGPUアーキテクチャと、Appleシリコンで最も画期的なグラフィックスのお披露目です。」と自信満々なだけありGeekbench 6の結果を見たときには驚きましたが、3DMarkでの結果をみる限りでは安心して良さそうです。
M3 ProチップではハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングやDynamic Caching(リアルタイムでのメモリ割り当ての最適化)に対応したこともあり、レイトレーシングやレンダリングなどを用いる3Dモデリング系の実作業では作業効率に大きな差が生まれそうです。
反面、映像や画像編集などではそこまでの差が実感できない可能性もあるため、用途次第ではM3 Proチップを選ぶより、型落ちで安くなってきているM2 ProチップのMacBook Proを選ぶのもアリかもしれません。
M3 Proの16コアGPUでも3D系コンテンツでのメリットは十分に感じられますが、より高性能を求めるならM3 Maxが理想、もしくはM3 Proの18コアGPUモデルを選ぶのが良さそうです。
ストレージ性能
MacBook Pro 14インチ(M3 Pro)のストレージをAmorphousDiskMark 4.0.1で確認してみました。
結果を見る限りですが、2021年のMacBook Pro 16インチ(M1 Pro)でも十二分に高速だったこともあり、2023年のMacBook Pro 14インチ(M3 Pro)では進化を感じられにくいものでした。
結果を比べてみると誤差とも言えるレベルで、シーケンシャルリードライトのスペックだけみると旧型のMacBook Pro 16インチ(M1 Pro)のほうが安定して早い結果に。
反面、ランダムリードライトではMacBook Pro 14インチ(M3 Pro)のほうが早くなっており、どちらも一長一短ありつつもほぼ同レベルといった感じです。
余談ですが、MacBook Pro(M2 Pro)の世代では内蔵SSDを最小の512GBのままにするとNANDフラッシュメモリが1つしか搭載されていないことから、転送速度が明らかに遅いという欠点がありました。
転送速度を上げるためだけに1TBや2TBの上位ストレージを買わなくちゃいけないジレンマがあったんですよね……。
今回のテスト結果を見る限りですが、M3 Proチップの512GBストレージとM1 Proチップの512GBストレージでは転送速度にほとんど差が出ていないことから、NANDフラッシュメモリが2つ搭載されている可能性が高く、安心して512GBストレージのモデルを購入できそうです。
ディスプレイ性能
MacBook Pro 14インチ(M3 Pro)のディスプレイはLiquidRetina XDRディスプレイを搭載。3,024 x 1,964ピクセルの解像度(254ppi)をもつ高品質なパネルを採用しています。
もはやMacBook Proでは定番となりつつある広色域(P3)や10億色の表示、True Toneテクノロジーに対応。
合わせてミニLEDテクノロジーを採用したことで、液晶パネルながらもコントラスト比1,000,000:1を実現。HDRを大幅に超えるXDR(Extreme Dynamic Range)の表現を可能にしています。
有機ELのように黒が黒く表示されるため、映画を見た際の没入感はかなりリアル。特にHDRコンテンツを楽しむのには最高です。
ディスプレイにはiPhone 15 Proシリーズでもお馴染みなProMotionテクノロジーも採用。
最大120Hzでのなめらかな表示を実現しながらも、表示しているコンテンツなどに合わせて最適なリフレッシュレートに調整。
たとえば画面を注視しているだけの時は低めに、Safariをスクロールした際には120Hzにしたりと、常に快適に使えるように最適化することで、快適さとバッテリーへの負荷を両立しています。
Webページをザーッとスクロールしながら情報を確認する際など、明らかに滑らかに見やすく、目の負担も減っているのを実感しています。
唯一ディスプレイに欠点があるとすればグレアパネルを採用していることで、ディスプレイの美しさを最大限発揮できるメリットとは引き換えに、ライトなどの光の写り込みがあるため、作業環境次第では使いづらい欠点があります。
持続輝度は1,000ニト、ピーク輝度が1,600ニトなので快晴の屋外や窓際のカフェ席でも問題なく画面自体は見えるものの、グレアパネルによる映り込みだけはどうしようもないと言った感じ。
もしデザインや映像用途で使わない場合には、アンチグレアフィルムを貼りつけて使用するといい感じになります。
バッテリーについて
MacBook Pro 14インチ(M3 Pro)のバッテリー容量は72.4Wh。公称持続時間は「最大12時間のワイヤレスインターネット、最大18時間のApple TVアプリのムービー再生」となっています。
数字上だけみても立派なバッテリー持続時間ですが、実はMacBook Pro 14インチモデルはMacBookファミリーの中では最短のバッテリー持続時間だったりします。
「最高120Hzかつ4K弱の解像度をもつモニター」「3Dモデリングまでこなせるハイパワーなチップ」「約1.6kgのギリギリ持ち運べる重さ」と考えると、そのバッテリー持続時間はかなり優秀なものだと言わざるを得ません。
たとえば、以前使っていたSurface Laptop Go(Intel Core i5-1035G1)では7時間の連続駆動がかなりギリギリ。DELL Inspiron 13(Intel Core i5-1340P)でも8時間ほどと、モバイルノートとしてはあと一歩のバッテリー持ちかなと言ったところでした。
とはいえ、実際の駆動時間が公称値より少なくなるのは当たり前なのでMacBook Pro 14インチ(M3 Pro)を持ち出してカフェで2時間ほど作業してみたところ、なぜかバッテリー残量は4%しか減りませんでした(100%→96%)。
作業内容としては軽作業なもので、ブログ執筆を続けただけ。ブラウザーのタブを開いて情報収集したり、写真アプリで画像をササッと編集したくらいで、バッテリーを消費しがちな動画閲覧やモデリングなどの作業は行なっていません。
おそらく前半1時間ほどは文章を練りながら作業していたため低負荷な状態が続いていたのが理由だと思っていますが、だとしても減らなさすぎです。
おそらく学校や仕事のように1日中出歩いて作業していたとしても、充電器やモバイルバッテリーを持ち歩く必要はほとんどなさそう。
持ち出しての作業がメインかつWindowsでなくても問題なく作業ができる人にとっては最高のパートナーになってくれそうです。
キーボードとトラックパッドについて
MacBook Pro 14インチ(M3 Pro)のキーボードはパンタグラフ式の薄型キーボードが搭載。キーのぐらつきもなく、キーのどこを押しても反応してくれるため、無難に使いやすいのが特徴です。
メカニカルキーボードで言えばタクタイルのような、押し込むのに少しの抵抗感があるタイプです。
レイアウトはMacらしい左上に変換キーがないものですが、以前からMacBookシリーズを使っていた人にとってはまったく同じレイアウトなので、もし買い替えたとしてもすぐに手に馴染んでくれるはずです。
ひと昔前のMacBookシリーズとは異なりファンクションキーも通常のキーと同じサイズなので、ファンクションキーを多用する人にもありがたいですね。
タイピング音もペチペチというレベルでそこまで大きくないため、カフェやコワーキングスペースなどでも気にする必要はほとんどなさそうです。
キーボード右上にはTouchIDも搭載。本体のロックやパスキーを指紋認証だけで解除することができるため、公共の場のパスワードの覗き見などによるセキュリティリスクを減せます。
ボクはJIS配列が好みなのでJIS配列で購入しましたが、人によってはUS配列やUK配列が好みの人もいるはず。そういった場合はAppleストアでカスタマイズすることで好みの配列のもの選べます。
カスタマイズ費用もかからないので、キー配列にこだわりがある人はCTOすべきですね。
キーボードがカスタマイズされたモデルはなかなか中古市場や整備済製品には出てこないので、どうしても新品購入で出費が嵩みがちなのが欠点です。
トラックパッドは本体下部中央付近におおきく配置されており、マルチタッチ・感圧タッチに対応した高性能なものが採用されています。
本体の中央付近にあるのでキーボードのホームポジションを取った際に触れてしまいがちなんですが、誤作動のないようにチューニングされているため、ふと手のひらが触れてしまってもまったく反応しません。
スピーカーについて
MacBook Pro 14インチ(M3 Pro)にはフォースキャンセリングウーファーを備えた、原音に忠実な6スピーカーサウンドシステムを搭載。
合わせてドルビーアトモスや空間オーディオにも対応しているので、対応コンテンツであれば映画館さながらの臨場感あふれる音響体験が享受できるようになっている。
一般的なノートパソコンのスピーカーとは一線を画した音の良さで、〜1万円ほどのスピーカーだったらむしろMacBook Proのほうがいいレベルです。
ちなみにMacBook Pro 16インチでは、筐体サイズが大きいので低音の響きや音の広がりが14インチ比でより良い印象があります。(M1 Proチップの実機で体感済み)
とはいえ、音も良くなりますが本体サイズもしっかり大きくなるので、音のためだけにMacBook Pro 16インチを買うのはオススメしません。
「空間オーディオとかドルビーアトモスとか、どうせかなり限られたコンテンツでしか楽しめないんでしょ?」と思ってしまいますが、Apple MusicやApple TVなどで配信されるコンテンツには対応コンテンツが豊富に用意。
「YOASOBI アイドル」や「Ado 唱」などの言わずと知れた曲でも対応しているので、気軽にいい音を楽しめるんです。
ディスプレイの性能もかなり高いので、NetFlixやApple TVで映画を見るのも十二分にアリ。下手なディスプレイとスピーカーで見るより、MacBook Pro 14インチ単体で見ていた方が満足度も高いです。
ディスプレイ出力について
MacBook Pro 14インチ(M3 Pro)は最大2画面までの外部ディスプレイ出力に対応。ThunderBolt 4ポートやHDMIポートから出力できます。
外部ディスプレイ出力制限はモデルによって異なり、ベースモデルのM3チップでは最大1画面、最上位モデルのM3 Maxチップでは最大3画面までの出力に対応しています。
ただ、後発のMacBook Air(M3)では本体のディスプレイを閉じている場合のみ最大2画面の外部ディスプレイ出力に対応しており、MacBook Pro 14/16(M3)より優れているのが現状です。(2024年5月5日現在)
なおこれはMacBook Pro(M3)ではソフトウェアアップデートで対応すると明言されており、この差はいずれ埋まる予定です。(ただし、2024年4月時点ではソフトウェアアップデート時期は未定と明言されています。)
今買ってすぐに2画面出力したい場合はMacBook Air(M3)かMacBook Pro 14インチ(M3 Pro)を購入する必要があります。
ほかにも、DisplayLink搭載のUSB-Cハブなどを活用する方法もあります。
MacBook Pro 14インチ(M3 Pro)がオススメな人
MacBook Pro 14インチ(M3 Pro)は以下のような人にオススメです。
外出時もスタミナを気にせず使える高スペックなモバイルノートを探している人にオススメです。
MacBook Pro 14インチ(M3 Pro)のレビューまとめ
MacBook Pro 14インチ(M3 Pro)をレビューしました。
MacBook Pro 14インチ(M3 Pro)は、バッグを選ばずに持ち運べるコンパクトなサイズ感に3Dモデリングすら快適に行えるハイパワーを搭載。
それでいてバッテリー持ちも優秀なので、3Dや映像などの高スペックを要求する作業を自宅だけでなく持ち出して作業することが多い人にとってはピッタリとも言えるツールだと感じます。
文筆業や事務作業などの軽作業がメインだったとしても、豊富なI/Oポートや優秀なディスプレイ、長時間のバッテリー持ちなどが優秀なので、「明らかにオーバースペックではあるものの、予算が許す限りならアリ」と言えるレベルです。
「初めてMacBook Proを買う人」にとってはM3 Proチップを搭載したMacBook Proは魅力的な1台だとおもいます。
ただし「前世代のMacBook Proから買い換える人」にとっては、世代やチップ、作業内容によっては差を感じられにくい1台かも。
もしM3 Proチップのモデルに買い替えるとしたら、M1 Proなどの2世代前のチップを使っている人や、主に3DCGメインで使っている人、M1/M2などのベースモデルのチップでパワー不足を感じていた人ならアリ。
逆に、M2 ProチップやM1 Maxチップを使っていた人やイラストレーターの人、M1/M2などのベースモデルのチップでも満足だった人にとっては買い替える理由が薄そう。「新色のスペースブラックが好き!」といった理由なら悩ましいかもしれません。
MacBook Pro 16インチ(M1 Pro)でもストレスなく作業できていたボクにとってはMacBook Pro 14インチ(M3 Pro)への買い替えでは大きな差を実感しにくいものでしたが、スペースブラックの仕上がりや日頃の作業でのわずかな引っかかりがなくなってストレスが減ったので満足度は高め。
とはいえそれは、「30万円という出費を見なかったことにすれば」という話ではありますが。全てはお財布次第。
予算に縛りがあるなら認定整備済製品を要チェック。入庫は稀ですが、新品定価(328,800円)から5万円も安い278,800円で購入できるのでオススメです。
以上、カクタケイ(𝕏:@KakutaKei)でした。