こんにちは、けいたろー通信のカクタケイ(@kakutakei)です。
デスクワークやテレワークの際にあると便利なのがモバイルモニター。とはいえ、Amazon.co.jpなどで探してみると、得体の知れないメーカーのものが多々あり、どれを買えばいいのかいまいちわかりません。
そこでオススメなのがJAPANNEXTの13.3インチ FHDモバイルモニター(JN-MD-IPS1332FHDR)。
JAPANNEXTは千葉県いすみ市に本拠を置くれっきとした日本の会社なので、モニターの製造こそ中国ですが、品質・サポートなど安心して使えます。
モバイルモニター自体は小型の13.3インチサイズですが、FHD解像度なので狭さを感じることはなく、快適に作業できるのもGood。スマホやPCが対応していればUSB-Cケーブル1本でつかえるシンプルさも優秀です。
この記事ではJAPANNEXT 13.3インチモバイルモニターの特徴や使用感について、詳しくレビューしていきます。
JAPANNEXT JN-MD-IPS1332FHDRの特徴・仕様
今回紹介するJAPANNEXTの13.3インチモニター(JN-MD-IPS1332FHDR)は、同社のモバイルモニターの中ではエントリークラスのものです。
13.3インチ・FHD・60Hz・IPS系パネル・520gの軽量ボディ・USB-C or mini HDMIとツボを押さえた仕様になっており、実用する上では不満が出ることはほぼありません。
それでいて視野角は上下左右170°を担保していたり、sRGB 100%だったりと実用品としても優秀。エントリークラスながらも侮れないクオリティに仕上げられており、コスパのよさが際立ちます。
さすがはモニター専業メーカーだけあるなというクオリティです!
商品名 | JAPANNEXT JN-MD-IPS1332FHDR |
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本体サイズ | 308 × 196 × 10 mm |
重量 | 約520g (キャリングケース:約254g) |
画面サイズ | 13.3インチ |
解像度 | 1,920 × 1,080(FullHD) |
リフレッシュレート | 60Hz |
パネル種別 | IPS系パネル |
入力端子 | USB-C mini HDMI |
消費電力 | 最大:10W 通常:4W 省エネ:3W スタンバイ:0.5W |
その他機能 | FreeSync フリッカーフリー ブルーライト軽減モード HDCP(1.4) HDR10 |
価格(税込) | 22,980円 |
JAPANNEXT JN-MD-IPS1332FHDRの外観
さっそくJAPANNEXT JN-MD-IPS1332FHDRを開封していきます。
今回はAmazonアウトレットにて「中古品 – 良い – 適切な外装に入れ替えられています」を購入。箱潰れだけで3,000円も安い約17,000で購入できました。
Amazonアウトレットについてはこちらの記事をご覧ください。
内容物はモニター本体とケース、ケーブル類と豪華。特に映像出力用のUSB-Cケーブルが付属しているのは嬉しい。
表面・裏面ともにフルフラットでシンプルなデザイン。カラーリングはマット調ブラックのみ。本体はおそらくほぼアルミでできており、厚みはたったの1cmほどですが、両手でひねってもほぼたわみません。
ベゼルは全体的に細めで、下部にはJAPANNEXTのロゴがプリントされています。また、ベゼルの縁にはダイヤモンドカットが施されており、高品質さを感じさせてくれます。
OLEDや4Kなどの高級仕様なモバイルモニターが増えてきた現在では低価格な部類ですが、持ち運びして使うことを第一に考えているため、価格以上のしっかり感がありました。
画面に向かって右側面にはUSB-Cポートが2つとminiHDMIポートが1つ。USB-Cポートはどちらも電源・映像入力兼用のもの。接続時にポートを選ぶ必要がないのでスムーズに使えます。
画面に向かって左側面にはメニューボタンと+ーボタンが用意。メニュー操作や音量操作などはすべてこれらのボタンから行います。
背面の下側にある「三」の形に似たスリットはスピーカー。薄型ボディながらも1W×2のステレオスピーカーが搭載されているので、別途スピーカーを用意する必要はありません。
JAPANNEXT JN-MD-IPS1332FHDRの使い方
JAPANNEXT JN-MD-IPS1332FHDRの使い方や接続方法を解説します。
USB-CだけでなくHDMIにも対応しているので、スマホ・タブレット・PC・ゲーム機などさまざまな機器と接続できます。
接続ポートについて
JAPANNEXT JN-MD-IPS1332FHDRは、本体左側面にあるUSB-C・mini HDMIからの映像入力に対応しています。
接続する機器がUSB-CポートからのDP Alt Modeに対応していれば、USB-Cケーブルを1本接続するだけで、映像出力とモニターへの電力供給が可能。すぐに使えるようになります。
USB-Cはどちらも映像入力・電源供給兼用。ケーブルの取り回しに悩むことはありません。
もしDP Alt Modeに対応していない場合は、HDMIポートからの映像出力が必要になります。その場合は電力供給を別に行う必要があるため、モバイルバッテリーやACアダプターなどが必要です。
モバイルバッテリー・ACアダプターは、本体に記載されている5V2A(10W)以上の出力があるものがオススメ。筆者はモバイルバッテリーのCIO SMARTCOBY Pro Plug(最大30W出力)を使っており、問題なく動作しています。
カフェや来訪先で使う場合は、モバイルバッテリーを用意しておくとどこでもつかるようになって便利ですよ。
各機器との接続方法
JAPANNEXT JN-MD-IPS1332FHDRとPC・スマホ・Nintendo Switchなどを接続する方法を解説します。
PCの場合
接続したいPCにUSB-Cポートがあり、DP Alt Modeに対応している場合、JN-MD-IPS1332FHDRとの接続は付属のUSB-Cケーブル1本を接続すればOKです。
DP Alt Modeに対応していれば、映像出力と電力供給を1本のUSB-Cケーブルでまかなえるんです。
接続したいPCにUSB-Cポートがない場合、また、USB-CポートはあってもDP Alt Modeに対応していない場合、HDMI to mini HDMIケーブルを接続して映像を出力します。
合わせて電力供給が必要になるため、5V2A(10W)以上で出力できるモバイルバッテリーやACアダプターを別途用意する必要があります。
「USB-Cポートがある=DP Alt Modeに対応している」わけではないので、お使いのPCの対応状況は、各メーカーに直接問い合わせるのがオススメです。
スマホ・タブレットの場合
前提として、スマホ・タブレットを接続する場合、機種自体がDP Alt Modeなどのビデオ出力に対応している必要があります。
DP Alt Modeに非対応の場合、USB-Cケーブルを接続してもモニターに映像が出力されることはありません。
有名どころだとGoogle PixelシリーズがDP Alt Modeに非対応です。気になる方はお使いの機種のメーカーに問い合わせてみてください。
接続したいスマホ・タブレットがUSB-Cポートの場合、USB-Cケーブルを1本接続するだけで使える場合と、そうでない場合があります。
ケーブル1本で映像出力された場合、別途電源を供給する必要はなく、そのまま使えます。
ただしJN-MD-IPS1332FHDRの明るさを上げた際に「信号なし」になってしまう場合や、スマホのバッテリーの減りが早くて気になる場合は、ACアダプターやモバイルバッテリーから電力を供給する必要があります。
ケーブル1本での接続の場合、JN-MD-IPS1332FHDRは省電力モードの可能性が高いです。輝度を上げると電力が不足して、駆動できなくなってしまいます。
ケーブル1本で接続しても「信号なし」と表示されて映像出力されない場合、JN-MD-IPS1332FHDRを駆動する電力が足りていないので、別途ACアダプターやモバイルバッテリーから電力を供給する必要があります。
ちなみにボクの環境の場合、iPad Airでは1本で映像出力可能、Galaxy Z Fold5/Flip5では電力不足で外部電源が必要でした。
使用する端末によって動作が異なるため、実際に使って確かめてみるのが1番確実です。
Lightningポートを搭載したiOS機器の場合、Apple Lightning – Digital AVアダプターやそれに準ずる製品が必要になります。
まずiPhone・iPadにアダプターを接続し、アダプターからHDMI to mini HDMIケーブルでモニターに接続。最後にLightningケーブルでアダプターに電力を供給すれば、映像出力が可能になります。
アダプターが必要だったりケーブルが複雑だったりと、LightningポートのiOS機器からの接続は手間が多いのであまりオススメしません。
Nintendo Switchの場合
Nintendo SwitchとJAPANNEXT JN-MD-IPS1332FHDRを接続するにはドックあり・なしどちらでも行うことができますが、より手軽なドックなしでの接続がオススメです。
まずNintendo SwitchとJN-MD-IPS1332FHDRをUSB-Cケーブルで接続、続いてJN-MD-IPS1332FHDRにACアダプターやモバイルバッテリーで電力供給を行えば使えるようになります。
ドックを使わずに直接ケーブルを繋ぐだけで大画面でゲームが楽しめます。
JAPANNEXT JN-MD-IPS1332FHDRのレビュー
JAPANNEXT JN-MD-IPS1332FHDRを使って感じたメリット・デメリットを4つ紹介します。
13.3インチのコンパクトサイズだから持ち運びやすい
JAPANNEXT JN-MD-IPS1332FHDRは13インチのFullHD(1,920×1,080)なので、持ち運びやすく取り回しの良いサイズ感。紙だとA4サイズにほど近いサイズなので、ビジネス用バッグはもちろん、プライベート用のバッグでもすっぽり収まります。
FullHDなので作業領域の狭さを感じることはなく、見やすさとバッテリー消費の両立を考えるとちょうどいい落としどころだと感じます。
もし4Kであればより多くの情報を表示したり鮮明な表示もできますが、接続デバイスへの負荷も増えてバッテリー消費も増えてしまいます。
ボクは主にSamsung DeX用の外部モニターとして活用中。小さめでショルダーバッグに収まるため、ちょっとしたカフェ活などの際に持ち出しやすくて気に入っています。
実は付属のACアダプタでなくとも、15W以上の出力があればモバイルバッテリーの電力でも駆動できます。カフェなどで席を探す手間がなくなって快適なので、確実にモバイルバッテリーと併用すべき。
ボクは最大30W出力のできるCIO SMARTCOBY Pro Plugを使っています。
接続したスマホ・タブレットのパススルー充電ができるほどの出力かつ、10,000mAhの大容量で長時間の作業でも問題なし。コンセントがあればACアダプタとしても使えて一石三鳥です。
スピーカー搭載なのでゲームも動画も楽しめる
JAPANNEXT JN-MD-IPS1332FHDRにはデュアルスピーカーを搭載。ディスプレイ単体でも音が出るので、動画視聴やゲーム時も別途スピーカーを用意することなく楽しめます。
1W×2の出力なので迫力の重低音など音質を期待するのは難しいものの、複数人でゲームをする際などには十分な音量は担保していました。
音がこもって聞き取りづらいこともないので、友人宅でパーティゲームをやったり取引先に説明映像を見せたりする際に便利です。
スタンド機能付きキャリングケースで持ち運びに最適
JAPANNEXT JN-MD-IPS1332FHDRには持ち運び時に画面を保護してくれるキャリングケース付き。しかもスタンドにもなるので、荷物を減らすのにも役立ちます。
スタンドは浅めと深めの2段階で使えますが、浅い角度では少し安定感にかけるのがネック。底部にゴム脚がついていれば安定度が増して良かったかも。
深めの角度にしてフラップを折り返せば安定しますが、環境によっては見下ろし気味になってしまうかも。幸い、視野角が上下左右170°と広いおかげで見づらさはありません。
もし使ってみて角度が合わずに使いづらいと感じたら、コンパクトなタブレットスタンドなどを併用するのもアリ。ボクは首が下向きになってしまったのが気になったので、高さを上げるためにスタンドを併用しています。
AZUSAのタブレットスタンドが薄型フラットで持ち運びやすいのでオススメです。
角度はそこまで気にならなかったので、見下ろし気味になるのが気にならなければ、キャリングケースだけで十分だと思います。
ディスプレイベゼルのダイヤモンドカットはやめて欲しかった
JAPANNEXT JN-MD-IPS1332FHDRのディスプレイベゼルはダイヤモンドカットが施されていますが、ここがチラチラと光が反射してしまうので、作業時には悪い意味で気になってしまいます。なぜこうした。
自宅の作業環境でならある程度コントロールできますが、カフェやコワーキングスペースだとお手上げ。集中できている時は気にしないようにして作業できますが、疲れが出たタイミングなどでは気になることも増えます。
高級感はありますが、実用品として考えると違うような。せっかくアンチグレアパネルで見やすさに配慮しているのにも関わらず、ベゼルが主張して集中力をそいでしまうとはこれ如何に……。
唯一ガッツリ気になってるところです。なぜこうしてしまったんでしょうか……。
JAPANNEXT JN-MD-IPS1332FHDRはこんな人にオススメ
JAPANNEXT JN-MD-IPS1332FHDRは13インチクラスのコンパクトなモバイルモニターが欲しい人にオススメ。
13インチFullHD+視野角170°+sRGB100%と実用性が高く、作業用にピッタリ。ショルダーバッグなどに入れて持ち運べば、どこでも自由に快適な作業ができます。
千葉県いすみ市にある国内ブランドということもあり、サポート対応なども安心できるのもGood。見慣れないメーカーが多いモバイルモニター界隈の中では、特に安心して購入できる製品です。
JAPANNEXT JN-MD-IPS1332FHDRのレビューまとめ
JAPANNEXT JN-MD-IPS1332FHDRをレビューしました。
主にSamsung DeXやiPad Airでのステージマネージャなどのモバイル用途で活用していますが、ケーブル1本で作業領域が拡張できるのは快適そのもの。
コンパクトなサイズ感でバッグにいれて持ち運びやすいので、休日でも気がねなく持ち出せています。
JAPANNEXTのモニターはこのモバイルモニターも含めて2台使っていますが、どちらも低価格で品質がよく安心して使えているので、この製品も胸を張ってオススメできます。
以上、カクタケイ(@kakutakei)でした。