こんにちは、けいたろー通信のカクタケイ(@kakutakei)です。
毎日仕事の整理やアイデア出しにクアデルノ Gen.2にLAMYコラボスタイラスを組み合わせて使っていますが、家で使う際にもキャップを外す手間があったり、グリップ部が細くて滑ってしまうことがあったりと、若干の使いにくさを感じています。
そこで別のスタイラスを探してみると、ワコム One Penがよさそうだったので購入。使ってみるとなかなか良かったので紹介します。

クアデルノのペンはWacom EMR方式のものなので、EMR方式に対応しているペンを探せばOKです。
ワコム One Penを選んだ理由と他の候補

さまざまなWacom EMR方式に対応しているスタイラスからワコム One Penを選んだのは、軸径の太さや形状ゆえのグリップしやすさが理由。ペン先付近に向けて裾広がりになっているので、自然とペンを保持しやすくなっているのが特徴です。
記事冒頭でも軽く触れましたが、純正オプションのLAMYコラボスタイラスのグリップ部分が少し細く、保持するのに少し力が入って疲れてしまったり、力を抜くとすぐに滑ってしまうことがありました。
文房具的なデザインゆえにクアデルノのデジタルツール感を減らしてくれるので気に入っていましたが、純粋な使いやすさではボクの手には合っていなかったという印象。その点、ワコム One Penはいかにもデジタルツールというデザインをしていますが、純正ペンのような気軽さが魅力的です。

Wacom One Pen以外にもHi-uni DIGITALやNoris Digital jumboなども検討しましたが、どちらもすこし細めなことやスイッチの位置が好ましくなかったことが理由で対象外となりました。


ワコム One Penの外観
それではさっそくワコム One Penについて見ていきます。カラーラインナップなどは特になく、シンプルなブラックとグレーの2トーンカラーのみとなっています。

パッケージはワコムらしいシンプルなもの。世界各国共通パッケージなので製品名や製品イメージなどの最低限の情報しか載せられていません。

パッケージから中身を取り出しました。内容物はワコム One Pen本体と替え芯3本とリーフレットのみでした。

ペンを見ていきます。まずはペン先側から。
グリップ部はペン先方向に向かって裾広がりな形状に。他のワコム製品のペンと似たデザインになっているので、液晶ペンタブレットなどを使っている人にはお馴染みのカタチです。しっかりラバー調素材で滑りにくくなっているのも好印象。
また、ワコム One Penにはサイドボタンが1つ用意されており、グリップ部より少し高いところに飛び出してレイアウトされています。


続いて上部付近を見てみると、グレーの軸にワコムのロゴが彫られていました。
クアデルノに付属しているペンはテールスイッチがありますが、ワコム One Penにはテールスイッチはなく、シンプルな球面形状で閉じられていました。

ちなみに重さは11gと軽量なので持ち運びにはピッタリ。LAMYコラボスタイラスはキャップ込みで21g、キャップなしで12gなので、筆記時こそほぼ同じものの、持ち運ぶ時は半分ほどの重さですむのは嬉しいところです。

純正ペンは7gなのでそれよりは重いですが、それより一回り大きいペンと考えると、4gしか増えていないのは少し驚きです。
ワコム One Penを使ってみて感じたこと・メリット
続いて、実際にワコム One Penを使ってみて感じたこと・メリットを紹介します。
タップできる見出し
力を抜いて持ちやすい

クアデルノのペンをワコム One Penにしてから1週間ほど経ちますが、手の疲れが減ったと感じています。
これはグリップ部分が裾広がりの形状のおかげで、筆記時に自然と指が引っかかるようになっているのが理由。無駄に力を入れてスタイラスを保持せずにすむので、軽く持っているだけでOK。グリップ部分がラバー調になっているおかげでそもそも滑りにくいのもポイントです。
グリップ部分もクセのない円筒形状なので、さまざまな持ち方に対応しているのも嬉しいところ。ボクはスタイラスが垂直気味になるように持つクセがあるんですが、そういった自由な持ち方ができるのはシンプルな形状のワコム One Penだからこそのメリットですね。
ボタンを押し間違えにくい

クアデルノの付属のペンやLAMYコラボスタイラスのサイドボタンはわりと軽めのクリック感ですが、ワコムOne Penのサイドボタンは少し重め。おかげでふとした瞬間に押し間違えることがないため、ストレスなく筆記に集中できます。
ボタンそのものもペンより飛び出していることもあり、誤ってそこに指を置いてしまうこともないため、押し間違えることはほぼゼロになりました。

純正ペンなどで筆記している最中にスイッチをおしてしまい、消しゴムが暴発してしまうことが多かったので地味に助かるポイントでした。
精密機器だが華奢さは一切ない

ワコム One Penは内部に基盤が入っている精密機器ですが華奢さが全くないため、クアデルノと一緒に気兼ねなく持ち運べます。
軸そのものは身の詰まった強固なプラスチックで作られているため、よほどの力がかからない限り折れたりすることはないと感じさせてくれるほど。軸のラバー調の部分も含めて軽く爪を立ててみましたが、そもそも傷がつきにくく、ついても目立たないようになっていました。
ペン先だけは多少遊びがあるので気をつける必要がありますが、そこさえ気を付けておけば問題ないと感じさせてくれるほど丁寧に作られています。
ワコム One Penの気になるところ・デメリット
続いて、ワコム One Penを使っていて気になるところ・デメリットを紹介します。
タップできる見出し
付属のプラスチック芯の書き味は人を選ぶ

ワコム One Penに付属しているペン芯は、クアデルノ用のフェルト芯とは異なるプラスチック製のもの。そのまま使っても精度は問題ありませんが、筆記感が全く異なります。
プラスチック芯はフェルト芯とは違って抵抗感があまりなく、よくすべる書き心地をしています。ボクはミヤビックスのペーパーライクフィルムを貼っているため表面のザラつきは増していますが、それでもよくすべるなと思うほどです。
もしすべる書き心地が好みなら問題ありませんが、気になる場合は純正のフェルト芯を差し替えてしまえばOK。設定画面の精度調整で確認しましたが、使用感などは全く問題ありませんでした。
ワコム One Pen プラスチック芯 | クアデルノ純正ペン フェルト芯 | |
---|---|---|
書き心地 | つるつるすべる | 鉛筆のような抵抗感 |
耐久性 | 長持ち | 短め |
テールスイッチがない

ワコム One Penにあるスイッチは、グリップ部分のサイドボタン1つのみ。付属のペンはサイドボタンとテールスイッチの2ボタンなので、機能面では見劣りを感じるポイント。
物理的にテールスイッチがついていないので対応する方法がなく、ペンツールパネルを表示させておいて、必要な時は切り替えて使うようにするしか策がないのが少しはがゆいところです。

消しゴムとマーカーなどの2つのツールを多用している場合はちょっと困るポイントかも。
ワコム One Penはこんな人におすすめ
- 細いスタイラスは持ちづらいと感じている
- 純正ペンくらい気兼ねなく使いたい
- デジタルツール感があっても気にならない
ワコム One Penは、気軽に使えるクアデルノ用のスタイラスとしては優秀な一本。
力をかけずとも持ちやすい形状は、長時間作業するプロ向けの液晶ペンタブレットを作り続けてきたワコムだからこそできること。細めの純正スタイラスでは得られないストレスフリーな使いやすさがあります。
そんな使いやすさにも関わらず値段も抑えられているので、出先に置いておくだけのサブとしても優秀です。もちろん、作りがしっかりしているので持ち運んで使うのにも最適です。
ただ、いかにもデジタルツールらしいデザインをしているので、ビジネスシーンなどでは少し目立ってしまうのが玉にキズ。そういう場面ではLAMYコラボスタイラスのほうが向いています。
まとめ:純正スタイラスとして販売して欲しいほど優秀

クアデルノで使うスタイラスをワコム One Penにしたおかげで、キャップを外す手間がなくなったり握りやすくなったりと、ペンを使う時の地味なストレスが一気に改善しました。

ワコム One Penを純正スタイラスとして販売して欲しいと思うほど優秀です。
また、クアデルノそのものにもケースをつけずにフィルムを貼ってラフに使えるようにしていることもあり、ワコム One Penとの組み合わせも最高。よりアナログツールらしい気軽さを手に入れることができたなと感じています。
しいていえば持ち運ぶためのクリップなどがないため、持ち運ぶときはバッグに直接入れたり、筆箱に入れておいたりとコツは必要。現在は普段使いしているユニクロの3WAYスマートバッグのペンポケットに入れて持ち運んでいますが、手帳用のペンループを装着して持ち運ぶのもアリですね。
クアデルノは付属品のスタイラスが細くて使いにくいのがネックなので、より使い勝手の良いものを探している人に特におすすめ。ぜひチェックしてみてください。
以上、カクタケイ(@kakutakei)でした。
