- Google Pixel 8の特徴や性能について
- 実際に2週間ほどPixel 8を使ってみて感じたこと
こんにちは、けいたろー通信のカクタケイ(@kakutakei)です。
今年もGoogleからPixel スマートフォンの新作が発売されたので、Google Pixel 8を購入しました。
Pixel 8 Proのカメラや温度計にも少し惹かれましたが、昨年Pixel 7を購入して愛用していたこともあり、よりコンパクトになったベースモデルを選ぶことにしました。

Pixel Fold購入時の5万円のクレジットがあったので、Pixel 7の下取りも含めてコスパ良く購入しました。

届いて2週間ちょっと使ったんですが、Google Pixel 8は「ちょうどいいハイエンドスマホ」だと感じます。
手で持ちやすい6.2インチのサイズに、普段使いには過不足ないTensor G3の性能やナチュラルな印象でキレイに撮れるカメラなど、IP68の防水性能などをギュッと詰め込んでいるモデルです。
反面、最新の3Dゲームを楽しむような機種ではないので、それらを求める場合は別のスマホを選んだ方がいいかなとも思いました。
この記事ではGoogle Pixel 8の特徴や使用感について、詳しくレビューしていきます。
- 万人にオススメしやすいコンパクトスマートフォン
- 長期間使うのにもちょうどいい
- 価格はちょっとお高めなので購入するならキャリアの分割がいい
Google Pixel 8の特徴・仕様

Google Pixel 8は6.2インチ、横幅70.8mmのコンパクトなスマートフォン。最大120Hzで駆動するディスプレイや48MPの広角カメラなどを詰め込んでおり、小さいからといって妥協はありません。
SoCには最新のTensor G3を搭載しており処理性能はもちろん、お得意のAI性能も向上。
昨年話題を呼んだ消しゴムマジックをより進化させた「編集マジック」や、動画の内のノイズを消せる「音声消しゴムマジック」などに対応し、普段使いでもAIの力でより快適に使える仕上がりになっています。
上位モデルにはPixel 8 Proが用意されており、そちらは6.7インチのより大型のディスプレイや光学5倍の望遠カメラなども搭載されており、よりリッチな体験ができるのが違いです。
国内ではGoogleストアの直販の他にドコモ・au・ソフトバンクから販売されています。
商品名 | Google Pixel 8 |
---|---|
サイズ (高さ × 幅 × 厚み) | 150.5 × 70.8 × 8.9 mm |
重量 | 187g |
ディスプレイ | Actuaディスプレイ 6.2インチ 2,400 × 1,080 60〜120Hz 最大1,400ニト(ピーク輝度 2,000ニト) |
SoC | Google Tensor G3 |
メモリ | 8GB |
ストレージ容量 | 128GB 256GB |
カメラ | 広角:4,800万画素 超広角:1,200万画素 |
バッテリー | 4,575mAh |
バッテリー持続時間 | 24時間以上 最大72時間(スーパーバッテリーセーバーを使った場合) |
防水性能 | IP68 |
カラーリング | Hazel Obsidian Rose |
Google Pixel 8の外観

Google Pixel 8を開封していきます。今回購入したのはHazel(ヘーゼル)。
全体的にはグレイグリーンのような色味で、アルミ部分は見る角度によってグレーにも見えたりグリーンにも見える不思議なカラーリングです。
ヘーゼルは老若男女問わずに使えるいいカラーリングだとは思うものの、なぜかホワイトがラインナップから消えたのが気になるところ。iPhoneでも白系がなくなったので、不人気なのかも知れません。

内容物は充電器レスのコンパクトなセットです。充電については後述しますが、30Wの充電器を用意すれば30分で50%の急速充電ができるようになります。
- Google Pixel 8本体
- USB-Cケーブル(1m)
- USB-C to Aアダプタ
- リーフレット2種類
- SIMピン

ディスプレイは6.2インチ、60〜120Hzの可変式リフレッシュレートを搭載した有機EL。解像度はFHD+(2,400×1,080)の428ppi、明るさは最大1,400ニトで、クッキリハッキリ見やすいのが特徴です。
サイズは150.5 × 70.8 × 8.9 mmとなっており、幅70mm前後のコンパクトなスマホに部類されます。
前面カメラは1,000万画素でパンチホール式。ディスプレイはキワだけがわずかにラウンドしているフラットディスプレイです。

背面はシンプル。角が全体的に丸くなって洗練された印象に変化。ここしばらくのトレンドに合わせてきた印象です。
フレームはマット加工の100%リサイクルアルミニウム、ガラスは表裏ともに光沢のCorning® Gorilla® Glass Victus®で仕上げられています。
背面にはFeliCaマークは印字されていませんが、おサイフケータイに対応しているのでSuicaなどの交通系電子マネーも使えます。場所はGマークとカメラの中間くらいです。

カメラは4,800万画素の広角と、1,200万画素の超広角カメラの2眼式。
どちらもPixel 7の頃と同様に思いきや、広角はf1.68と明るくなっていたり、超広角は画角が125.8°まで広がっていたりと、少しだけ手が加えられています。
Pixel 8 Proに搭載されている望遠や温度計は搭載されていないのでスッキリした印象です。
カメラバーはPixelシリーズのイメージとしてだいぶ定着した感があります。この形状のおかげでデスクに置いた時にガタつかないのが優秀なんですよね。

右側面には電源ボタンと音量ボタンがレイアウト。上が電源ボタンになっているので、人によっては指が届きにくくて使いづらさを感じるかも。
指紋認証は画面埋め込みですし顔認証も搭載しているので、画面タップでディスプレイがつく設定にしておけばそこまで困ることはないでしょう。
左側面にはSIMスロットがあるだけでした。

底面にはスピーカー・マイク・USB-Cポートがレイアウト。写真左がスピーカー、右がマイク。
スピーカーは底面と通話用スピーカーを活用したステレオ再生に対応。音質などはPixel 7から改良されたと感じていますが、まだまだの印象です。
充電はUSB-Cポートからの最大30Wの有線充電の他に、Qi認証の充電器で最大12W、Pixel Stand(第2世代)で最大20Wの急速無線充電に対応しています。
USB-CポートはDP Alt Modeには対応していないため、Xreal Air2などは今のところ使えません。(2023年10月26日現在。アップデートで対応する噂はありますが、未確定情報です。)

セットアップが完了、Pixel 7から移行したので純正のPixelランチャーではなくMicrosoftランチャーに変わっています。
この時点ではなぜかスムーズディスプレイの設定(リフレッシュレート上限を120Hzにするもの)がオフになっているので、すぐに設定からオンにするのがオススメ。
一般的には120Hz駆動にすると電力消費が増えてしまいますが、Google Pixel 8は60〜120Hzの可変リフレッシュレートなので、大きな影響はないでしょう。
Pixel 7と比較


今まで使っていたPixel 7と比較してみると、確かに一回りコンパクトになったのがわかります。高さはあきらかに短くなっていますし、幅もギュッと小さくなっていました。
Pixel 7のサイズはギリギリ持ちにくいかなと感じていたんですが、Google Pixel 8になって持ちやすさが大きく改善されたなという印象です。

Pixel 7もベゼル幅は頑張っている印象でしたが、Google Pixel 8ではさらに細くなっていました。
特に最下部のベゼル幅が大幅に改善されており、あと少しで4辺のベゼル幅が揃えられそうなほどです。むしろ今回で揃えて欲しかった感もありますが。

カメラの突出量はそこまで変わらない印象ですが、本体の厚みは0.2mmほど分厚くなっているので、そう見えるだけかも。
Google Pixel 8の使用感をチェック
実際にGoogle Pixel 8を2週間ほど使って感じた使用感について紹介していきます。
Google Pixel 8のサイズ感

Google Pixel 8は横幅70.8mmと、昨今のスマホにしてはほそめのサイズ感。Pixel 7が73.2mmだったので、モデルチェンジで2mmほど小型化しています。
数字上ではたった2mmほどですが手で持つスマホだとこの差が大きく、サイドフレームの丸みや角も丸いので手へのフィット感は抜群です。
ちなみに横幅はiPhone 15より細いので、角張ったスマホが持ちにくいと感じている人はぜひ一度家電量販店などで触ってみるべき。

重量も187gと健闘しており、Pixel 7と比べると10gの軽量化。ケースやガラスをつけると230g前後になるので、フル装備よりかはできる限り身軽な状態で使うのが良さそう。
ちなみに187gはiPhone 15 Proと全く同じ重さ。かたやチタンで軽量化していることを考えると、Google Pixel 8も頑張っている方だなと思います。

コンパクトなサイズ感を活かせるCASEFINITE THE FROST AIRとかの薄くて軽いケースにすると化けるんじゃないかなと思います。
Google Pixel 8のカメラ性能

Google Pixel 8には4,800万画素の広角カメラと1,200万画素の超広角カメラの2つを搭載。
総評として、ナチュラルな色作りの写真が撮れるので誰がみてもいい写真だと感じるはず。望遠カメラはありませんが、高解像度なセンサーを活かしたクロップズームが行えるので、2倍までなら実用的に使えるのも魅力的です。
比較対象として、昨年発売されたPixel 7で撮影した写真と見比べてながら紹介していきます。
機種名 | Google Pixel 8 | Google Pixel 7 |
---|---|---|
広角 | 5,000万画素/F1.68 | 5,000万画素/F1.85 |
超広角 | 1,200万画素/F2.2 | 1,200万画素/F2.2 |
インカメラ | 1,050万画素/F2.2 | 1,080万画素/F2.2 |

画像は全て掲載用に圧縮されているので、雰囲気の参考にしてください。










Google Pixel 8もPixel 7も比べてみても、どちらもナチュラルな色味をしているPixelらしい特徴を持っていて、基本的にはほとんど変わらない印象です。
ごくわずかにPixel 8のほうがビビッドな印象ですが、Galaxyシリーズほどではないのであくまで自然な印象は変わらず。
個人的には2倍での撮影が5,000万画素のクロップでキレイなのがお気に入り。テーブルフォトやポートレートなどでは2倍のほうが使い勝手の良いシーンがあるので、そう言った際に画質を落とさず撮影できるのが便利なんですよね。


Google Pixel 8ではマクロフォーカスに対応。今までは被写体に寄りきれませんでしたが、今回からは約2cmの距離まで寄れるようになりました。
おかげでフェルトのデスクマットの編み具合までしっかり見えるほどです。


超解像8倍ズームでは、AI処理性能が上がったおかげでGoogle Pixel 8のほうが明らかに自然な印象。
Pixel 7では奥の葉っぱの不自然な印象が否めません。拡大してしまえばどちらもデジタルズーム感が出てしまいますが、遠く離れた看板をチェックしたりする用途なら問題なく使えそうです。


ポートレートモードでもAI処理性能の差がでており、複雑な被写体でテストしてみてもGoogle Pixel 8ほうがやはり優秀。
Pixel 8では葉先などで粗があってもできるだけ頑張って処理していますが、Pixel 7では太刀打ちできずに全体がメラメラになってしまっています。



色々写真を撮ってきましたが、一般的な用途であればそつがなく使えるカメラだと感じます。画質も悪くなく、よほどのカメラ好きでなければ十分なクオリティです。
しいていえばPixel 8 Proに搭載されているプロモードが使えないため、5,000万画素を活かした高解像度撮影には非対応。
ザッと見るだけなら12MPのデフォルトでもいいんですが、ディテールまでしっかり撮りたい被写体では潰れがちになってしまうので、細かい編集などにはなくても高解像度モードは搭載していて欲しかったなというのが本音です。

Galaxyなどでは高解像度モードが使えるので、Pixelにもデフォルトで用意していて欲しかったと感じます。
Google Pixel 8の性能(Antutu v10.0.6)



Google Pixel 8には新作SoC、Google Tensor G3が搭載。昨年のPixel 7で採用されていたTensor G2の後継で、性能が大きく改善された噂がありました。
というわけでTensor G3の性能をAntutu BenckMark(v10.0.6)で確認してみたところ、確かに80万点台のTensor G2の性能を引き離す、100万点台のスコアを計測できました。
ただしSnapdragon 8 Gen 2を採用するGalaxy Z Fold5のスコアと比べてみると、大きく引き離されているのもわかり、「Tensor G3は確かに成長したけどあと一歩」といった感じです。
Google Pixel 8でも実生活の使用でスペック不足を感じることはありませんが、10万円と高価な端末を買ったのに、数字上とはいえ他より劣るというのは気になるところではありますね。

8 Gen 2搭載のスマホは10万円前後からあるので、コスパだけを考えるとGoogle Pixel 8は割に合わないと感じてしまうかも。
Google Pixel 8のゲーム性能(原神)

スマートフォンでプレイできる重めの3Dゲーム、原神をプレイして実際の動作感を確認していきます。
先ほどのAntutuでは100万点ほどと決して悪い数字ではありませんでしたが、結論だけ言ってしまうと「あまり快適ではない」という感じでした。

Google Pixel 8での原神のデフォルト設定は「中」。
この状態でフレームレートを60fpsに変更、モーションブラーとBloomをオフにして動作を確認しましたが、モンド・スメール・フォンテーヌの市街地などのオブジェクトが多いエリアでは30〜40fps前後となっており、60fpsの上限に当たることはほぼありませんでした。
そのまま屋外エリアにて戦闘も行ってみましたが、スキルなどが重なったタイミングでfpsが低下してしまい、あまり快適ではない印象でした。それでも40〜50fpsは出せるので、それなりにゲームできるという印象でした。

秘境で戦闘してみると、オブジェクトが少ないからか50fpsちょっとまで出ている時がありました。(それでも60fpsは出ませんでした。)

あわせてそれなりに発熱もあり、10分ほど遊んでいると本体を持っているのがジワジワ嫌になる温度に。fpsも当初より安定していない様子で、フォンテーヌ市街地でもカクつきが感じられるようになりました。
設定を「低」に下げたりフレームレートを30fpsに制限した状態でプレイすればそこそこ遊べたので、もしGoogle Pixel 8で重めのゲームをプレイしたい場合は、動かしてみて設定値を細かく調節してあげたほうが良さそうです。

6.2インチと画面も小さめなので、軽くプレイするくらいでゲームするのがいいかも。
Google Pixel 8のバッテリー性能

Google Pixel 8は4,575mAhのバッテリーを搭載しており、公称では24時間以上のバッテリー持続時間とのこと。
確かに2週間ほど使ってみて、1日のバッテリー残量が40%を下回ることはほとんどなく、バッテリー持続時間の長さは確かなものだと感じます。ボクの使い方ではおそらく2日目はもたなさそうな感じですが、それでも十分なバッテリー持ちだと感じます。

日中にはブラウザをメインに使い、昼にYouTubeを軽く見るくらいの使い方です。移動時はYouTube Musicを使っているので、使用時間自体は結構長めです。

試しにYouTubeをフルスクリーンで2時間弱流しっぱなしにしてみましたが、それでもバッテリーの減りは15%ほどと穏やか。音量を50%にしていたことを考えると十分な持ちですね。
また、原神を「中・60fps」で30分ほどプレイしたところ、11%ほど減少。ガッツリゲームをするのにはちょっと不安なバッテリー容量だと思ったので、もしゲームをする場合は設定値を下げるか、モバイルバッテリーを一緒に持ち運んだほうがいいでしょう。
Google Pixel 8のAI機能(編集マジック・音声消しゴムマジック)
Google Pixel 8にはAI技術を用いた機能が搭載されており、普段使いでもその便利さを実感できます。
中でも使い勝手の良い「編集マジック」「音声消しゴムマジック」について紹介していきます。

これらの機能はインスタやTikTokやYouTubeショートなどにピッタリの機能。活用すればより見映えのいい写真・動画が作れます!
編集マジック




「編集マジック」はPixel 7に搭載されて話題になった消しゴムマジックがより進化した機能。
Googleフォトに対象の写真がアップロードされている必要はありますが、消すだけではなく場所の移動もできるようになり、ちょっとした面白画像や、写り込んでしまった邪魔なものを消した理想の画像が作れるようになりました。



使い方は簡単で、Googleフォトから右下の緑色の編集マークを押すだけ。あとは消したり動かしたい被写体を選択して操作するだけ。
1回で最大3枚の編集済み写真が提示されるので、中から1番自然に感じたものを選べばOK。気に入ったものが無かったら何度でも再生成が行えるので、キレイな写真を選ぶのもカンタンです。

少し粗も見られるんですが、スマホだけで簡単にこれができるようになったのはすごいことですね!
音声消しゴムマジック
「音声消しゴムマジック」は、動画中の耳障りなノイズなどをカットしてくれる機能。複雑な操作は必要なく、基本的には「自動」ボタンを1タップするだけで使えます。

実際に音声消しゴムマジックを適応した動画を見ていただくのがわかりやすいので、上の動画をぜひご覧ください。(1本15秒ほど)



自動以外にも「声」「ノイズ」などの特定の声を抽出して手動で調整する方法もありますが、基本的には「自動」が一番良い塩梅でした。
使うためにはGoogleフォトへ動画がアップロードされている必要がありますが、これのすごいところは過去の動画や別の機器で撮影した動画でも良いこと。
機種変更前に使っていたスマホで撮影した動画でも音声消しゴムマジックを適応できるので、「過去に撮影したけどノイズだらけでちょっと……」という動画でも日の目を見ることができますよ。
Google Pixel 8について感じたこと
Google Pixel 8について感じたことを3つ紹介します。
万人にオススメしやすいコンパクトスマートフォン

Google Pixel 8を使っていて気に入っているのは、手の収まりが良いサイズ感に性能がギュッと詰め込まれていること。
洗練されたデザイン、ストレスなく使える性能、ナチュラルな印象で撮れるカメラ、120Hzで快適に使えるディスプレイ。これだけでもコンパクトなハイエンドモデルとしては十分なレベルです。
ですがGoogle Pixel 8はさらに一歩先に踏み出しており、編集マジックや音声消しゴムマジックなどのAI技術を搭載することで、日常生活でのスマホの使用感をさらに良くしてくれるんです。
昨今、コンパクトなハイエンドモデルがほとんど無くなってしまっていることを考えると、このサイズ感だけで貴重な存在になりつつあります。
その上、「何かに突出した性能はないけれど、使っていて不満が出ることもない」という良い着地点になっていて、万人にオススメしやすいコンパクトスマートフォンだなと感じます。

美麗なグラフィックで超快適にはできないものの、重めの3Dゲームができるのも評価できるところです。
長期間使うのにもちょうどいい

Google Pixel 8はTensor G3の性能や7年間のアップデート保証もあり、長期間使い続けるのにちょうどいいスマートフォンに仕上げられています。
実際のところ、時が経つほどバッテリーの劣化や相対的な性能の低さが見られてくるため7年使えるといっても最後の1〜2年は厳しくなりそうですが、それでもサポートしてくれるというだけでも御の字。
長くても5年ほどのアップデートサポートに留まっていたAndroidスマホを考えると、Googleが宣言してくれるだけでも安心感は段違いです。
ちなみに2023年3月に内閣府が発表した「消費動向調査」によると、スマートフォンの平均使用年数は4.4年になっており、5年のアップデートでもギリギリだと考えると7年は評価できることだと思います。最近のスマホは高いですしね。

iOSでも過去5〜7年ほどのアップデートになっているので、もし本当に7年間サポートし続けられればすごいことです。

ここからは半分余談ですが、本体の物理的な強度もかなり高く仕上げられているようで、7年間使うのも問題なさそうだと感じています。
こう思うのも、つい先日ボク自身がものすごい勢いでGoogle Pixel 8をフローリングに落としてしまったから。
手元から勢いよく放たれたGoogle Pixel 8はトリプルアクセルを2度ほど決めてくれただけでなく、スチール製のデスク脚に勢いよくヒットし、最後にはフローリング上を軽やかに滑ってくれました。
ことが起きた時には「あ、終わった」と思ったほどの勢いで、「画面バッキバキでフレームも凹んだだろうな……」と覚悟したほどです。

床に落ちたGoogle Pixel 8を拾い上げてみると、おかしなことに本体への傷は全然目当たりません。フレームを全体眺めてみても、背面ガラスに光を当てて確認してみても、スリ傷一つありません。
唯一ついたのが、カメラバーの1箇所の凹みだけ。ディスプレイにはガラスフィルムを貼っていましたが、それはもちろん擦り傷だらけだったのにも関わらずです。
相手がフローリングだったのもありますが、Google Pixel 8自体の本体強度の高さには驚かされました。

あれだけ酷い落ち方をしたのにこれだけですんだのは、本体の強度が高いからですね。

ちなみにヒマだったので、Google Pixel 8の編集マジックでキズを消してみました。写真はRICOH GRⅢXで撮影しましたが、Googleフォト経由で取り込んだので編集できました。
結果は完璧。キレイに傷が消えました!嬉しい!

現実世界でも傷がきえてくれないかなぁ……。
価格はちょっとお高めなので購入するならキャリアの分割がいい

Google Pixel 8を2週間ちょっと使ってみて良いスマホだと感じているんですが、価格が112,900円(128GB)とすこしお高め。Pixel 7が82,500円だったので、モデルチェンジで3万円上がりました。
これはPixel 7が1ドル125円で計算されていたのが、Google Pixel 8では1ドル145円になったのが理由。本体の価格も北米にて100ドル値上げされていますが、為替レートの差も一気に反映されたのでここまでの値上げ幅になってしまいました。
リアルタイムで発表会を見ていましたが、日本での価格が発表された時には「ウッ」と思ってしまったのも事実です。ただ、これでも他社ハイエンドスマホに比べるとまだ安価なんですよね。
Google Pixel 8 | Apple iPhone 15 | Samsung Galaxy S 23 | SONY Xperia 5 V | ASUS Zenfone 10 | |
価格 (最低容量の場合) | 112,900円 | 124,800円 | 136,330円 | 139,700円 | 99,800円 |
最安価格の販路 | Googleストア | Appleストア | au(キャリア版) | SONYストア | ASUSストア |
こう比べてみると、各社のハイエンド級端末の中では安いのがわかります。
ASUS Zenfone 10のみ99,800円とさらに安いですが、主要4キャリアでの販売がなくSIMフリーとMVNOでの売上にかかっていることを考えると、割安でないと売れない悲しい事情があったりなかったりします。

価格が10万円を超える高価格帯のスマホなので、Googleストアでの一括での購入は負担が大きめ。
Googleストアで購入すると「Googleストアクレジット」の還元がある場合もありますが、Googleストア内でしか使えないので実用性は低めです。Google Playのクレジットでもないので、ゲームの課金などにも使えません。
なので「長く使うし売らないから一括で」と決め打ちして購入する場合を除いて、もし2年後にスマホを買い替えたいという人はキャリアで分割購入するのがオススメ。
2023年10月の時点でSoftBankでは2年後の返却を前提に、月額1,326円(総額31,824円)で購入できるようになっています。主要キャリアの中では割安感のある価格設定のため、MNPなどの施策まで絡めるとさらに安価に購入できそうです。
Googleストア | ドコモ | au | SoftBank | |
128GB | 112,900円 | 119,900円 月額:1,941円 | 117,900円 月額:1,850円 | 114,480円 月額:1,326円 |
256GB | 122,900円 | × | 127,900円 月額:2,200円 | 126,000円 月額:1,741円 |

Pixelシリーズはキャリアのセール対象にもなりやすいので、気になっている方はキャリアのページを逐一チェックするといいですよ。
Google Pixel 8はこんな人にオススメ
Google Pixel 8はどんな人にオススメなのかをまとめます。
- 長く使えるスマホが欲しい人
- VLOGやTikTokなどの動画を撮って記録に残したい人
- Pixelシリーズのデザインが好きな人
Google Pixel 8は長期間使い続けられる良質なスマホが欲しい人にピッタリ。
進化したTensor G3の性能や本体デザインやつくりの良さ、7年間のアップデート保証など、長期安心して使い続けられるように作り込まれてあります。
編集マジックや音声消しゴムマジックなど、これからのスタンダードになっていきそうな便利機能が搭載されているため、日頃からVLOGやTikTokなどを楽しむ人にとっても替えの効かない優秀なスマホだと感じます。
ただしPixel 7と比べると急に価格が高くなってしまったので、Pixel 7や7aからの買い替えは基本的に不要。ゲームをするなどでTensor G2の性能に不満があればアリかも。
Pixel 6や6aからの買い替えならアリ。Pixelシリーズの使い勝手に慣れていてそろそろ買い替えたい人には、性能も含めて良い買い替え先になりますよ。
Google Pixel 8のレビューまとめ
Google Pixel 8をレビューしました。

- 万人にオススメしやすいコンパクトスマートフォン
- 長期間使うのにもちょうどいい
- 価格はちょっとお高めなので購入するならキャリアの分割がいい
Google Pixel 8を購入した直後は「ストアクレジットがあるとはいえ、高い買い物だよなぁ……」と思ったりもしたんですが、2週間じっくり使ってみるとPixel 7の頃に感じていた「持ちにくさ」や「スペックの低さ」が改善されており、使いやすいスマートフォンだなと感じられるようになりました。
価格は11万円ちょっとと高額ですが、コンパクトで手に馴染みやすいこともあって愛着をもって長期間使える良い端末になりそうです。

手に馴染むサイズ感のスマホが減ってきたので、買い替えられなくなることも視野にいれて買いました。

個人的にはTensor G3の性能でも十分だと思うので、デスクトップモードに対応していて欲しかったなと感じています。
Android 2.3やiPhone OS 2の頃から使い続けているので、Androidが追いつけ追い越せの時代の進化をずっと見てきているんですが、15年近く経ってみると「交わりそうで交わらない平行線」のようなものになっていて、差が感じられなくなってきてしまいました。
だからこそ「Androidにはこれができるぞ!」というのを見せて欲しいなというのが本音で、iPhoneとは違う独自の可能性をPixelから見せてもらいたいなと思っています。
少し脇道にそれましたが、Pixel 8自体は「普通につかっていて気になることは何一つとない、コンパクトなスマートフォン」といった評価で締めたいと思います。
価格面での折り合いがつけば台数が出そうだなと思いますが、Googleは外資ゆえに為替の影響を受けるので期待は薄め。なのでキャリアの割引施策に期待して、割安に購入できるようになるといいなと思います。
以上、カクタケイ(@kakutakei)でした。